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雑感や書評など

ブラッド・バード「アイアン・ジャイアント」

2005-04-20 08:40:18 | 映画評
食べた鉄は、どこから出しているんだ?


マイケル・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」でチャールトン・ヘストンが、
「I have a gun」
と猟銃(かな?)を片手に叫んでいるシーンが大好きです。

あれを見る度に、「アメリカっておもろいなぁ」と思います。


日本人からすると、「銃規制しないことには、始まらないだろ?」と思ってしまうのですが、どうも、そう簡単にはいかないようでして。
利権がからんでいるということを云々する前に、「銃こそアメリカの象徴」という考えがあるようで、ある種の人にとっては飯の種とか票田とか以前に、「銃の否定」ということは「アメリカの否定」にすら感じてしまうようです。


で、「アイアン・ジャイアント」を見ました。

おそらくはソ連の兵器と思われる巨大なロボットがアメリカに落下します。で、そこに住む母子家庭の子供と偶然出会います。後は、お約束の展開。母子家庭の子供は孤独を癒し、ロボットには心が芽生えていきます。

そのロボットが兵器である自分を棄てようとして言うセリフが、
「I not gun」
なんですよ。

「僕は兵器じゃない」ではなく、「僕は銃じゃない」と言うところにアメリカを感じますなぁ~。


で、映像自体もアメリカ。アニメですが「萌え」はないですし、ロボットのデザインもあのヒゲの衝撃を思い起こさせるような、雄々しいものです。

まぁ子供と見るには、ちょうどよろしいのでは?


アイアン・ジャイアント 特別版

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