ココロ磨きの寺あそび

むかしむかし、寺はみんなの心の拠所であり生活の工夫を重ねる場であったようです。

仏教パワーに住職ビックリ!

2017年09月12日 08時55分05秒 | こぼれ話

『アップデートする仏教』によれば、日本では、仏教1.0、仏教2.0、仏教3.0というバージョンがあるという。それは「形骸化した仏教」(仏教1・0)と「方法・テクニックとしての仏教」(仏教2・0)の現在から、ラジカルな「本来の仏教」(仏教3・0)へ、ということらしい。つまり、日本の伝統的な〈仏教1.0〉と、上座系瞑想実践的な〈仏教2.0〉を、共に包み超えて、新たな〈仏教3.0〉が提唱されている・・・今、話題の「マインドフルネス」などは仏教2.0。

ところで「ベトナムの仏教」は、「インドシナ半島にあるカンボジア・ラオス、あるいは、近隣国であるタイなどの国々は上座(小乗)仏教の国であるが、ベトナムだけは大乗仏教を信仰する人々が大半を占める国である。この点が決定的に異なっている。おそらく1000年に及ぶ中国の支配を受けた結果、ベトナムは大乗仏教の受容国となったと考えられる。」(「ベトナム仏教について」のから一部抜粋)ということで、どうやら日本の仏教1.0に近いようです。

 

■北九州のお寺にベトナム人殺到? 住職も驚く仏教パワー

9/12(火) 5:19配信 朝日新聞デジタル

北九州市八幡東区の寺で10日、日本に住むベトナム人仏教徒のための法要があった。「参拝する場がない」というベトナム人の声に応え、寺が本堂を提供。留学生ら若者を中心に、市内外から信徒が集まった。同じ仏教でも日本とは儀礼が違うなど、在留外国人の宗教事情は一筋縄ではいかない。10日午前、同区の永明寺に貸し切りバス2台が相次いで横付けされた。福岡市と福岡県久留米市から乗り合わせてきたベトナム人信徒たち。北九州市内の信徒らも続々と境内に入り、約150人が本堂を埋めた。信徒はほとんどが20代とみられる若者で、留学生や技能実習生が多い。この日の法要をSNSなどで知ってやって来た。兵庫県にあるベトナム寺院の住職が招かれ、読経や説法をした。お経は、時に歌っているように聞こえるほど明るい調子。アオザイ姿の女性が壇上で歌う場面もあった。法要は2時間に及んだ。法要は、この寺の松崎智海(ちかい)住職(41)が支援した。市内でベトナムレストランを経営するグエン・リエンさん(25)から「日本のお寺は入りづらく、お参りする場所がない」と悩みを聞いたのがきっかけだった。ベトナム人の仏教徒は熱心で、毎月1、15日に通い、悩み事を僧侶に相談するほど寺が身近だという。法要で司会をした福岡県太宰府市のグエン・チャンさん(26)も同じ思いだった。「悩みや心配事があると、太宰府天満宮にお参りします。神社と寺の違いは知っているんですけど」松崎住職は「これほど集まるとは。ベトナム人はお寺に対するパワーがすごい」と驚いた

 

「形骸化した仏教」(仏教1・0)の視点からすれば「住職も驚く仏教パワー」だったのかもしれない。

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