ある日 秀じいの職場に緊張が走りました。
それは秀じいがまだ20代のおそらく後半の頃。
課長が大声で叫んだそうです。
「〇〇君が今事故にあった。
△△病院に緊急搬送されたそうだが、血が足りないらしい。
この中に血液型O型の者がいたら協力して欲しい!」
O型の秀じいは名乗りを上げ、勇ましく病院に向かったとききます。
後から来た同僚は 病院内で秀じいを見て言いました。
「秀さん、真っ青じゃないか。相当抜かれたね。もうしばらく休んでいけよ」
秀じいは今でも言います。
「検査したら 俺の血は使えないって言われてさ。協力できなかったんだ。」と。
でも母はこっそり言います。
「あの日お父さん、前の人の採血を見てて 真っ青になって倒れちゃったのよ。
貧血ってことになってるけどね。
自分が注射も出来ない怖がりだってこと忘れてたんじゃないの。
まあ、人はいいんだけどね~。」
ああ、父よ。
諸々 気の毒な父よ。
あの頃父は若かった。仕方ない。
でも秀じいは私に教えてくれています、人間はいくつになっても成長できるんだということを。
だって70歳過ぎて、あんなに苦手だった血液検査も、それどころか手術や点滴すら
乗り越えたのだから!(他に選択肢はなかったけどね)
そして75歳の今また 検査入院に挑んでいます(ルーチンです、もはや)。
明らかに飲み過ぎている酒が たまに警鐘を鳴らしてくれるのです。
今頃 検査中。
前回同様、怖くて きっと昨夜もいっぱいうなされたことでしょう。
ま、特に難しい問題もなかったってことで いつものように早く笑って帰ってきてね。
で、健康に感謝して また乾杯しましょうよ。
そうです^^そのごんです(笑)
お義父様早く良くなって帰ってこられるといいですね。
ほのぼのとしてほっこりします。
父の愛嬌ぶりは周りの人に対してあまり害もなく、ほのぼのしたものです。
すぐ降参しちゃうのでけんかにもなりませんし。
今回の検査の結果は思いがけなくよいもので、お酒も明日から飲んでいいと言われたと、先ほど嬉しそうに連絡くれました。やれやれ、ひとまず安心、よかったです。