ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

「りかさん」

2014年10月30日 | ❷ 本とか映画とか

あんまりにも面白くて引き込まれるようにぐんぐんと読んでしまいました。

「りかさん」(梨木香穂さん 新潮文庫)です。

 

 

あっという間に読んでしまい、巻末の小林すみ江さんの解説の中に

この話には後日談のような形の別の作品があると書かれていたので

早速図書館に「りかさん」返却がてら借りに行きましたら

なんと1週間 在庫整理のため休館とのこと!

 

じゃあ「りかさん」返すのやめてもう一度ゆっくり読んでみようと思いまして

さっきまで読んでました。

で 強く思いました。

これは私に2度目を読ませるための奇跡の休館。

いや奇跡じゃないな、予め決まっていた運命の休館だとね。

 

 

 

1度目は感情のままに先へ先へと流れるように読んでしまい 

だからこそ感じられる鮮烈さ、興奮、どきどきがあるわけですが

2度目では細部まで観察し 心のひだまでゆっくりひっくり返して味わうわけです。

解釈の深まり!発見の連続!

 

いうなれば 駆け抜ける15才の夏と 思慮深く少しは冷静さを身に着けた50才の秋

くらいに違う訳ですよ。

(実のところ50の秋が15の夏に比べて思慮深くて冷静かは断言できないのですが。)

 

 

 

さて、

「りかさん」の作者の梨木(なしき)さんは「西の魔女が死んだ」の梨木さんです。

もう作者聞いただけで読みたくなるでしょう?

ええ、絶対読んで下さい。

ほっんと良いですから。

 

「りかさん」とは主人公「ようこ」がおばあちゃんから譲り受けた不思議な人形

の名前。

「りかさん」はおばあちゃんやようこと話が出来る人形です。

数々の和洋の人形たちの背景や思い出も ようこに仲介してくれます。

りかさんと話すようになって ようこは他のものの思いや 思いの変化を敏感に

感じ取れるようになっていくのです。

 

 

物語はお雛様の時期で、ようこの自宅に飾られた雛人形たちや

友達の登美子ちゃん(登美子ちゃんちの蔵の中には沢山の人形が保管されている)の

おうちの人形たちが入れ代わり立ち代わり展開する興味深い話の数々で進みます。

人形の語りを借りて古い昔の出来事が紐解かれていく様は 映像が浮かぶよう。

 

 

りかさんに守られて ようこは人形を通して人の思いに触れていくのですが

これらのことは この先のこの少女の成長が

人やものや自然への深い慈しみの形成されていく、素晴らしい成長であることを

予感させてくれます。

人形の話を織り交ぜつつ、主軸はりかさん、そしておばあちゃんとのかかわりにある、

羨ましいほどの愛情の物語なのです。

 

 

なるほどと思ったのはおばあちゃんがようこに人形の使命について語るところ。

人形の本当の使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとんとん整理して

あげることにある。」「気持ちは、あんまり激しいと、濁って行く。いいお人形は

吸い取り紙のように感情の濁りの部分だけを吸い取っていく」

「人形遊びをしないで大きくなった女の子は、疳(かん)が強すぎて自分でも

大変。」なるほどです。

 

 

また価値観の違うおじいちゃんとなんで結婚したのか、とか(おじいちゃんは、

男社会の「肩書」が大事な人だったのです)そういう人と結婚して

何がわかったか、とか

ようことおばあちゃんのやり取りがしみじみ胸に積もってきます。

 

 

それからようこを通して 自分の小さい頃の感覚を時におぼろげに、時に電光石火のごとく

思い出していく目覚めのような快感も体験しました。

「あ~私も!私も!!」っていう 嬉しさ。

98ページの「~大人の会話に付いて行けているという自負」なんてくだりは

私が初めてそう感じて高揚したときの満足感まで思い出しました。

 

 

好きな箇所は数々あるのですが、

内側から腐ってきた近所の桜の木が伐採された場面で

以前この桜の木から立ち上る思いに絡まれて怖い思いをしたために

この桜によい思いが持てなかったようこが、その木を供養するために拾い集めた

枝の一本をつかんだ時 この枝に残る微かな温かみに気づき後悔する場面は

特にいいです。

「・・・・・逃げよう逃げようとしていたから、こういうこともわからなかったんだ」

ようこのこの気づきもいいし、

供養のためにこの桜の枝を煮出して反物を染めて りかさんの着物にする作業の

場面で、(植物染料は化学染料と違って媒染が必要なのですが)

「人形にも樹にも人にも、みんなそれぞれの物語があるんだねえ、おばあちゃん。

・・・媒染を変えたら出てくる物語も違うんだろうか」

と問うようこに

「お前の心持ちによっても変わるだろうよ」

と返すおばあちゃん。

するとりかさんが

「ようこちゃんは媒染材みたいな人になれるよ」

と予言めいたことを言う。

・・・いちいち なにやら深そうじゃありませんか。

読み手によって解釈がかわりそう。

私の胸には染みました。

 

あと、私個人的に“いい子”って言葉が嫌いだったのですが

おばあちゃんがようこに

「こんなかわいい、こんないい子が生まれて。これがいちばんいいことだった」

というセリフに出会って “いい子って表現アレルギー”が消えていきました。

ああ、言葉って誰がどう使うかによって違って聞こえるんだな、と。

 

 

 

 

あーーー長くなりすぎた。

 

最後に同時収録の『ミケルの庭』のお知らせだけ。

ようこのその後が出てきます。

主人公はようこってわけではないのですが。

あとマーガレット(・・って誰でしょう?えへっ)もちらっと。

そしてこの2つの話の間に、今回私が借り損ねた『からくりからくさ』があるようです。

 

早く来週になってーーー

 


洗濯洗剤

2014年10月30日 | 🐤 日記

“生乾きのイヤなニオイを防ぐ”と書かれた

部屋干し対応?液体洗濯洗剤を1ケース貰ったので 節約になる~と

喜んで使い始めましたが これがガッカリのぬか喜びでした。

 

 

乾いたタオルが水分をはじいてしまって 全然吸わない(・・・気が個人的にする)

朝の洗顔でも、夜の入浴でも タオルを使うたびに思い知る。

前の洗剤の方がよかった・・・・

 

 

手をふくくらいじゃわからないのですが、顔となるとわかります。

水分を吸い取ってくれないタオルって気持ち悪くてイヤだ 私は

 

 

じゃあやめればいいじゃないか。

でも洗剤高いし もったいないし 今節約期間中だしと そんなことに負けて

毎日プチストレスを感じつつも使い続けています。

 

 

こういうはっきりしない態度で不満を解消せず、ダラダラとストレスを引きずる

自分が一番イヤだわ。

洗剤くらいイヤならやめればいいのだ そうだった そうだった

 

今の自分には何が大事か分かってる時なら

こういう違和感にもスムーズに反応して

ストレスに発展する前に 当たり前に対処して終わらせてたな。

ボロは着てても心地よく の心意気で暮らしてたはずじゃないの。

気にならないならいいけど 気になるならスルーしないってやってきたよね。

汚れの落ちない洗剤も切ってきた。

洗濯物たたむと指先の荒れる洗剤も切ってきた。

苦手なにおいのするのも切ってきた。 そうだった そうだったよ

使いかけの部屋干し洗剤はタオル以外のものを洗えばいいね。って分けるほど

洗濯物ないけどね。

そうだ、こうしよう。

次のお給料日までは文句を言いいながら、あ、間違い 文句を言わず今のを使う。

その後はしばらく使い方を考えながら共存させてみる。

 

お騒がせしました。解決です。

 

 

 

 

 


「セグレタ」と「エルーカ」

2014年10月29日 | ⓬ シャンプー

ここ10年、シャンプーは美容室で買っていました。

10年前頃から市販の一般的なものでは髪の傷みが気になる

ようになってきていたからです。

 

 

先日の旅の際 大阪で入ったドラックストアに 1回用お試しサイズのシャンプーが

沢山あったので なんか心惹かれて手を伸ばしました。

 

というのも 泊りの時には小さいボトルに詰め替えて携帯していた

愛用のシャンプーを今回は持ってこなかったからです。

残り少なくなっていたのでどうせ足りないだろうな・・・と。

 

 

それで久々にシャンプーの棚に行ってみて驚いたのです。

世はシャンプー戦国時代だ

 

 

むくむく興味が湧いてきました。

試してみたい と。

1回分っていいアイデアですね。

何でもそうだけど 使ってみないとわかりませんです。

 

大抵 洗剤とか柔軟剤とかハンドクリームとか 買ってから

「あ~やっちゃった・・・」ってなってますからね 自分。

お試しサイズは大歓迎です。

 

 

てなわけで「使ってみました このシャンプー」レポートをしてみようかな

と思っています。

たまに。

 

 

それで忘れないうちに 今日は2つ記録しておこう。

 

 

 「セグレタ」(花王)

 以前 真矢みきさんのコマーシャル見て気になっていました。

 年齢的にもこういうシャンプーが合ってるのかなぁと思って。

 

 

この商品 数種類ありまして 私が選んだのは 髪の短い人用のもの。

数日前にショートカットにしていたのです。

 

なんでもこちらはコンディショナーいらずとか。

その手間いらず感 すごくいいです。すでにポイント1ですな。

 

で ものはというと

色 : 水晶みたいな透明の紫色 キレイです

液 : ジェルタイプ

香り: 上品で「あ、悪くない」と思った(←もう忘れて具体的に表現できず・・・)

使い心地 : 濃厚な泡がたっぷり立ちます 人生初の泡立ち感 2シャンプーめでも

       ここまで泡はたたないんじゃないのってくらい

仕上がり : すぐに気づくほど 髪艶がぴかぴかに

       手持ちの洗い流さないトリートメントを付けた時以上ですね。

       髪全体がまんべんなく つやつやで嬉しいです。

       「嘘でしょ?私 女優?」って感じです。女優にはなれませんが。

 

 

 

 「エルーカ」(パネス)

 

 

この商品も「トリートメントは必要ありません」だそうです。ポイント1。

うたい文句は「ぺったり髪をシャンプーだけで ふんわりボリュームアップ」

 

さて

色  : 透明

液  : ジェルタイプ

香り : 薄くてあまり特徴ない感じ でもどこかで嗅いだ記憶があります

     ドライヤーで乾かしたら飛んじゃうんじゃないかな(軽めに残ってた)

     昨今のスメハラに嫌気がさしていたのでこういう商品もあり

使い心地 : しっかり堅めの濃厚な泡がそりゃもうたっぷりですよ!

       昔テレビCMでみた クリームみたいな石鹸~ の

       あの泡みたい 

       実際の石鹸だとあんな濃い泡で洗ったら肌になじまないだろうに

       こちらのシャンプーは肌馴染みよし

仕上がり : なんかちょっと髪の傷みが目立つ感じが・・・

      (ええ、実際傷んでますしね、シャンプー関係なく)

       毛先が外に向かってツンツンはねちゃうような印象が多少あります

       ボリュームアップ感あります

       髪質が硬く?極端に言えば 髪が針金みたいに意思を持った感じです

 

 

 

髪質は個人差が大きいだろうし、好みも人それぞれ。

それに使い続けるとまた違った発見や魅力に出会い、

1回のお試しで分かったように言っちゃいかんのかもしれません

体調やその日の気分ですっかり印象が変わるのかもしれないし、

(私は 女心と秋の空 な女です)

シャンプーした翌日の感覚もシャンプー直後とは違うだろうし。 

なので あまり参考にせずに とお願いしたい。

個人的な遊びの記録ですからね。

 

 

 

しばらくは面白い遊びを見つけたと思って お試しを見つけたら記録して

いこうっと。

それに書いとかないと忘れちゃうのですよ、私は。

 

 

今の私の頭にちょうどいい 天にも昇るようなすっごい素敵な使い心地の1本(2,3本?)

に出会う日を夢見て。

なんか 坂上忍の家買います みたいになってる・・・ ・・・・全然違うか・・

 

 

 

 

 

 


4キロ

2014年10月26日 | 🐤 日記

金曜日の夜に大阪から帰ってきました。

 

 

土産はなんといっても(というか、またしても)増えてしまった体重です。

新たに付いたのは お決まりの4キロ

今回も、4キロ。

何故なんだ、4キロ

いや、当然の、4キロ・・・・

 

ともかく明日からコツコツ コツコツ落としていきたいです。

 

 

 

 

 

ところで 美味しいものばかり食べてきたのに、何の工夫も手間もかけていない

卵かけごはんのような 自分の手料理にほっとしています。

なんて安上がりな私。

 

 

正直私は 自分の作る料理が一番好きなのです。

多分 食べたいものを 食べたい分量 食べたいように食べられる勝手さが

好きなのです。

いっぱい食べたいとか あんまり食べたくないとか

少しでいいとか あとちょっとおかわりしたいとか。

この味で食べたい、この組み合わせで食べたい、休憩を挟んで食べたい・・・

きりがないったら!

わがままにもほどがある!(・・・と男チームの大きい方の人に怒られそうだ、いや絶対に怒る)

自分で作ればこのあたりを仕切れるので安心なのです。

 

 

てなわけで これがあなたの分よ と押し付けられるような感覚が外食にはあって

疲れちゃうのかもしれないな~。

 

 

それでも ちょくちょく疲れたいものです

だって 大阪 美味しいんだもの。

それにお店の人もおしなべて温かい。

大阪の懐は深いです。

 

 

 

 


桃谷いかやき屋のイカ焼き

2014年10月17日 | 🐤 日記

関東の粉ものにはあまりない食感です。

ぎゅっとしてて むっちりと噛む感じ。

 

 

新大阪の駅に着いたら まず最初に食べようと思っていましたが

私の歯は持ちこたえられるでしょうか。

 

 

ここは焦らず 帰路で食すというのが賢明だろうとは

経験上わかってます。

痛いのイヤだし。

 

・・・・でも果たして素通りできるかな。

 

 

 

 

 

今から考えても仕方ないので出たとこ勝負にします。

(でも朝からずーっと考えちゃってるよ~

一番お腹がすく夕飯前あたりの時間帯での決断になりそうなので

結果は言わずもがな、な気はしますが。