たまに乗るJR武蔵野線に「吉川美南」駅という駅があって
いつも人名みたいだな、と思う。
架空のその人物は薄い水色のワンピースに白のカーデガンを羽織って
麦わら帽子を被り、髪をなびかせている。
後ろ姿で表情はわからない。
高速鉄道の「浦和美園」駅も、漫画に出てきそうだな、と思う。
外スポーツをしていて日に焼けていて、元気いっぱいって感じ。
たまに乗るJR武蔵野線に「吉川美南」駅という駅があって
いつも人名みたいだな、と思う。
架空のその人物は薄い水色のワンピースに白のカーデガンを羽織って
麦わら帽子を被り、髪をなびかせている。
後ろ姿で表情はわからない。
高速鉄道の「浦和美園」駅も、漫画に出てきそうだな、と思う。
外スポーツをしていて日に焼けていて、元気いっぱいって感じ。
今日仕事帰り
浦和駅の乗り換えが混んでいた。
電車を降りた人の波が階段に向かい、
階段が下る人に占領される中、女性が1人上ってきた。
端っこを身体を小さくして上って来たのに
前方の女性がお構いなしにそのスペースにはみ出して下りていた。
上って来た女性のカバンがはみ出していた女性に少し当たった。
するとはみ出していた女性が隣りの連れの男性に
「今、ドーンてぶつけられた。
ひどい、見て、ここ怪我しちゃった」
と腕を見せている。
男は腕を見て
「全然怪我してないじゃん」
と答えた。
「えー、怪我してるよ」
と女は引き下がらない。
そうやってずっと文句言ってた。
断言できるけど、はみ出してるあなたが悪いし、あなたは怪我してないし。
彼氏、気づいてるかな?
こういうタイプの彼女はのちのち苦労するよ。
別れた方がいいよ、と念じておいた。
たまたま座れた朝の電車。
隣の席にいた年配のご婦人が2駅くらい進んだところで水筒のコップに中身を注いだ。
てっきり自分で飲むんだと思ったら
今、その駅から乗り込んできて
たまたま女性の目の前に立った男性に向かって
突然コップを差し出した。
それをリレーのバトンを受け取るみたいに自然に受け取った男性。
どうするのかと思ったら飲んだ 無言で
も、もしかして
し、知り合いなの?
なんてシュールなの。
朝から小雪混じりの冷たい雨の降る寒~い木曜日に
窓拭きの仕事を受けていた。
窓拭きに不向きな日どころの話じゃありませんけど
仕事は大事なので行って来ました。
出かける前に天気予報を確認しておこうとテレビをつけたら
7:15に人身事故発生で電車が止まっているとテロップが出ていました。
・・・恐ろしい・・・確認してよかった。
命拾いしました。
電車が動くという8:20まで家で1時間ほど待機してから出かけました。
もともと2日間の見積もりだったので、窓の外側は翌日に持ち越すことにしました。
吹き付ける雨雪でとても外作業は無理でしたから。
遅れた1時間分の仕事と合わせて、頑張って明日やろう
よりによって翌日は大風でした。
ついてないなぁ~ 窓拭きに風は大敵なのに、もう
しかも今日は外側の日じゃないの。
となれば、今日1日 風との戦いですよ。
電車に揺られながらどう戦うか対策を立てているうちに
電車の大きな窓を見ながらああだこうだシミュレーションしているうちに
外を流れる風景の中にふとよぎったんです。
(今日は何匹ものピグレットが飛ばされそうな日だな・・)
(ピグレットは飛ばされないように、紐で自分を結んでおくに違いない)
(そしたらピグレットの連凧だ)
(「おい、ピグレット、そこからの眺めはどうだ?」ってティガーが言って
「ティ、ティガー、眺めはとてもいいと言えなくもないんだけど、
な、な、なにしろ風が強すぎて目が回りそうだよ。
ほかの僕も き、き、きっと同じ気持ちだと思うよ」
ってピグレットが言うぞ~、うひょひょ)
と、いつの間にか空想に耽ってしまいました。
そしてそれが命取りでした。
・・・・乗り過ごしました。
えええええ~~~乗り過ごしたんかい
この程度の妄想で
と、せめてものツッコミを自分に入れました。
前日の遅れを取り戻そうと30分早く出ていたのですが
すでに開始前に使い果たしそうな勢いです。
もう しょうがないうっかりさんだわね
さあ気を引き締めるのよ、わたし!
軽めのミスでその日の大きなミスを防ぐというハナウタ流の安全対策です。
・・・ダメかな?
今朝起きたら
今日の仕事がキャンセルになっていました。
ちょうどおととい
別の方から依頼を受けて断ったところだったので
もう少し早いキャンセルなら断らなくて済んだのに~とちらっと思いましたが
仕事より普通にお休みが好っきぃ~~ なので
やっぱり嬉しくなって二度寝しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先日息子と二人で昼間の電車に乗っていたら
後から年配のご夫婦が乗って来られました。
文語体のような話し言葉で 声がひときわ大きく
目に入るものすべてを言葉に変えていくような手法で会話されており
そこだけスポットライトでも浴びているように目立っていました。
まるでドラマか映画を見ているように。
「お席がちょうどあいてますわよ」
「それはどこだい?おお目の前にありましたか」
「ほら、あたたかい日差し」
「でも大したものだね、この日差しというものは」
「ご覧なさいな、窓のガラスに日差しがあんなにキラキラと反射していますよ」
「そうだね。
われわれの住む地球というものは・・※〇%&△・・・」
「ほんとですわ。
すばらしい私たちの地球の△※〇×・・・」
その後も、ビルが、鳥が、風景が・・・と会話は目に写るものを追って続いていくのでした。
川端康成あたりの感じでしょうか。
そこに何の文句もないのですが、
スマホを握りしめている人が多い中
長い年月一緒にいて 今でも会話を楽しめるなんてすごいなあ。
「そういえば、あれは流行っているのかね。
最近の若い者たちが街でよく着ている・・・赤いジャンパーというものは。
最近よく見かけますがね。
やはり流行りなのでしょうな、あの赤い色のジャンパーは」
びっくりした。
こっちに来ちゃった。
唐突に話題が赤いジャンパーになったのですが
それは多分、話すことがなくなったおじいさんの目にうちの息子が入ったからです。
赤いダウン着てるうちの息子が。
それを見てひらめいた話題なんだろうけど、
なんか訳もなくこっちが恥ずかしくなってしまいました。
そして可笑しくて下向いて両手で口元押さえて笑っちゃった。
息子に
「赤いジャンパ―話題になってる」
と小声で言うと息子はポーカーフェイスで「うん」と言いました。
次は誰をヒントに話題が進むのか車両の乗客がドキドキする中、
赤ちゃん連れのお母さんが入ってきました。
ああ、もう格好の・・・・
でもね、なんかいいですよね、年配の方の仲良しな姿って。
それにもう何をも恐れない強さもあって
やっぱり何かすごいなって思います。