ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

深谷 糸屋の翁もなか

2014年02月28日 | ❽ お煎餅

ここ二週間くらいブームのお煎餅があります。

鴻巣市人形にある(有)大一米菓の「大鬼」という超堅焼き煎餅です。

ラベルには❛本手焼 おおとり❜ とあります。

近くのスーパーに売っていて、お値段がいいので今までなかなか買えなかったのですが

思い切って買ってみてよかった。

すごく好きです。

堅くてうまく、歯ざわり、舌触り、のど越し、風味ともによしです。

3コくらいで結構お腹がふくれてきます。

すぐにはわからないのですが、時間がたつと苦しくなってくるので、美味しいからと言って夢中になってしまうと

後が辛いです。

もし食べる機会がありましたらご注意を!

 

このメーカー、「彩の欅年輪」も同様に美味しいです。

「川幅・・・」シリーズというのもあるのですが、そちらはお米の味がうまくつかめず、

また風味も私にはうまく捉えられませんでした。

煎餅の生地の薄さと味付けによるものかなあと思います。

好みは人それぞれなので、もしかするとバリエーション豊富なこちらの川幅煎餅のほうが人気があるのかも

しれませんが。

思えば大鬼も欅年輪も、誰にでも食べられる堅さじゃないですし

 

さて、「大鬼」食べると熱い緑茶が欲しくなります。

そして緑茶を飲むと今度は深谷に店舗を構える糸屋さんの「翁最中」が脳裏に浮かびます。

何故だか、あ~食べたいなぁと。

私は甘いものはあまり好みませんが、こちらの最中は大好きです。

賞味期限が異常に短くて難儀しますが、最中の皮と餡のことを大事に思えばこその

店のこだわりでしょうか。

余計なものは何も混ぜたくないという強い意志を感じます。

時間がたてばたつほど、作り手の考える美味しさが変化してしまうのでしょう。

そういえば以前高尾山で食べた「天狗もなか」も餡のうまさに驚きました。

日本生まれの食べ物ってすごいですね。職人さんの厳しいこだわりと深い愛を感じてジーンとします。

 

あらゆる分野にものづくりの職人さんが再び蘇るよう願ってやみません。

お煎餅から最中へそして日本のものづくりの明日へと・・・熱く思いを馳せる私なのでした。

 

 


乞う!『みをつくし料理帖』のスピンオフ作品

2014年02月25日 | ❷ 本とか映画とか

この前アップしたばかりの『みをつくし料理帖』、今日9巻読み終えました。

そして見つけたのです、9巻の最後にこんなやるせなく無情な1ページを・・・・・・

 

もう少し拡大します・・・・

ひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~

・・・・・・そ、そ、そりゃねーですぜ、田先生

あっしがどんだけこの話に惚れ込んでいると思ってるんですかい・・・・・・・

 

今すぐでなくていい。

待たされてもいい。

いつかこの作品の次のステージか、せめて登場人物の誰かの(全員でもいい!いやむしろ全員がいい!!最初は又次がいい、

次はしのぶさんがいい、で、で、・・・・やっぱり全員だよぅ)スピンオフ作品を読ませてやっておくんなまし。

これ多分あっしだけの願いじゃねーですぜ。

くぅぅぅぅぅ~~~今日の酒は荒れるぜ、暴れ酒だ

 

 

 

 


『みをつくし料理帖』読まなきゃ損だよ!

2014年02月23日 | ❷ 本とか映画とか

今、田郁さんの時代小説『みをつくし料理帖』にドハマりしています。

面白くてたまりません。

最近シリーズ9作品めが発売されました。

大人気のシリーズなんです

 

(1巻「八朔の雪」です)

主人公は女料理人「澪(みお)」。1巻では18才で登場します。

上方(大阪)の出なのですが、子どもの頃水害で両親と死別しています。

その後、縁あって奉公していた奉公先の料理屋『天満一兆庵(てんまいっちょうあん)』にも

不運な不幸が降りかかります。ある年の大阪の大火で店が焼失してしまうのです。

物語は奉公先をなくした澪が、店を亡くした主の嘉兵衛(かへい)とご寮さん(上方では奉公先の女将さんのことを

「ごりょうさん」と呼ぶ)の芳(よし)とともに江戸に逃げ延びたのちの話からスタートします。

 

物語の主要な人物との出会いが丁寧に描かれ、間々に大阪時代の出来事が差しはさまれ、

読み進むにつれ人物や出来事の事情が深く編まれ、読み手の中に「みをつくし」の世界が色濃く作られていく。

読めば読むほど引き込まれるのです

こうして私の中には澪の18年の歴史が段々と詰まれていきます。

同時に18歳から先の人生が様々な出来事を生みながら丁寧に進んでいく。

 

一人の女性の物語としてだけではなく、周りの人々の背景にも踏み込んで、江戸の人情や粋や空気感が

読み手の内に外に徐々に立ち込めます。そしてどっぷりはまってしまう

物語はタイプの違う人間の人間性に触れ、その人の生き方までも読ませるので飽きることをさせません。

誰に対してであろうと感情移入せずにいられません。

もう離れられなくなります。

 

こんな温かい物語、触れずにいるなら人生の損です!

読まずに死ねるか!

それに読んだ後、なんだか自分がいい人になった気持ちがします。

間違いなく錯覚なんですけど、それはそれですごいことですよね。

 

ああそうだ、お父さん、今度行くとき持ってくね!楽しみにしててね。

(でも2~4巻はWさんに借りたものなのでお父さん自分で調達してね

 

(シリーズは今のところ9冊目。まだまだ続きます、続いて欲しいです)

 

(こちらは発売になったばかりの最新巻)

最初にすすめてくれたWさん、おかげで生活が豊かになりました、ありがと~

 

 


多くのものをいただきました

2014年02月21日 | 🐤 日記

ソチオリンピックのフィギュアスケート 女子シングルスが終わりました。

心に長い長い余韻を残して、二夜の夢の舞台は幕をおろしました。

 

私は今回演技を通して、それぞれの選手の方々の長いスケート人生を

見せていただいたように思います。

その人らしさってスケートの中に溢れ出るのだと初めて思いました。

 

浅田選手のくせのない美しく大きなジャンプはこの先もきっと忘れません。

(わざとらしかったり、大袈裟だったりというような)表現の無理や違和感のようなものが浅田選手の演技には出てこなくて、

彼女の素直でまっすぐな人柄を思いました。

それに昨日の自分を越えていく浅田選手の姿は、これからの私のお手本で、大きな勇気と希望です。

 

それから鈴木選手のショートプログラム「愛の賛歌」にはやられました。

スケートをする喜びにあふれ、生きる素晴らしさに満ちていました。

幸せをふり撒いて、見ている者を包み込むようなスケート

ジャンプで転倒とか、回転が不足とか、そんなことは実はたいした問題じゃないのだと

スケートに対する新しい見方がうまれました。

 

村上選手のコーチを真っ直ぐみつめて力いっぱい大きな返事をして、リンクに滑り出ていく姿は

本当にすがすがしかったです!強い自分になるのだという気持ちがジンジン伝わってきて

胸が熱かったです。

 

沢山の競技者の血のにじむような努力の日々の結晶を、力強くて美しい作品にして

たった4分の中に詰めに詰めて見せていただきました。

本当に贅沢な二夜でした。

ありがとうございました。

 

 


酔いしれる夜

2014年02月19日 | 🐤 日記

あと数時間でソチオリンピックの女子フィギュアスケートショートプログラムがスタートします

日本は夜中。

浅田選手、鈴木選手、村上選手にはそれぞれの持ち味を余すところなく発揮して

輝く笑顔を見せて欲しいです。

勿論、お隣の国のキム・ヨナ選手にも、ロシアの新星ユリア・リプニツカヤ選手にも。

 

ライバルと言われるこのお二人の演技には、国籍を問わず、誰もが魅了されて

きたことと思います。

私はキム・ヨナ選手の情感溢れるスケートに心を奪われ続けて いますし、

リプニツカヤ選手のキャンドルスピンは何万回でも見ていたい。

15歳の彼女の柔軟で軸のぶれないスピンやスパイラルは本当に美しいと思います。

 

何を美しいと思うかは主観的なもので見る人によって違いますし、難易度や

得点についてはよくわかりません。

なので私はそれぞれのスケーターの表現する美や生命の躍動を、違う曲で、違うプログラムで

ひとつひとつ堪能できる贅沢を楽しみたいです。

全員の方に今の最高のスケートをしていただいて、わくわくドキドキきゅんきゅんジンジンさせて

感情に揺さぶりをかけて欲しいです。

 

今夜、そして明日と、氷の上のめくるめく世界に酔いしれる夜になるでしょう。

邪魔な雑音を極力排除して、フィギュアの世界観を大切に放送していただきたいと、

銀色の閃光(せんこう)フラッシュ」(スケートの少女漫画です)を読んで育った私は切に願います。

でも最後にやっぱり、頑張れ日本の3選手