モールスに使う電鍵(KEY)は直接手で触れ信号にする部分なので多くの電信マンはこだわりがあると言われています。
世界中の珍しい電鍵を収集するコレクターも多いのがこの世界。昔ながらの立て振れ電鍵に始まり最近は電気的に長点と短点を作るエレクトロニックキーヤーが主流です。立て触れ電鍵は高速長時間での操作で慣れないと腱鞘炎いわゆる”手上がり腕上がり”をおこす事もあります。
ちょっと異色な半自動電鍵 バグキーBK-100をジャンクで入手しました。これは短点のみばねと反動で送出し長点は自分で打つ電子回路を使わない全くの機械仕掛けで世界中に愛用者がいます。 エレクトロニックキーヤーでは多少の調整は効くものの綺麗過ぎる1:3の符号に個性が無く無機的と言う人もいます。
このKEYはプロの通信士の間では人気で愛用者が多いと聞きます。電気的故障がないという理由の他に調整も使い方も難しく素人には手の出せないいわゆるプロの道具だからでしょうか。。。。
短点がたまに多い信号やとても初心者の私には聞き取りにくい癖のある符号はバグキー愛用者のモールス信号が多いようです。初心者泣かせのヤツ。。。。
入手した固体は操作レバーが欠品しています。カバーの一部がわれて恐らく落下事故でしょう。。入手時はレバーを黒檀の木で製作してレストアしようと。。。
レバー部分以外に複雑な機構部分である取り付け部のレストアに悩んでいたところ同じハイモンドのパドルのレバーが同じ部品である事に気が付きました。。。
一台使えなくなりますが移植手術決定
移植成功。。。まるで生きている物のような動きで符号を作り出す仕組みは見事です。調整は正に職人技のような緻密さが必要。。。。先端の丸いおもりの位置で符号の速さを調節します。他に接点間隔やバネの強さは動作に極めて敏感に影響します。
クリックでMIXI動画へジャンプ
直接ジャンプはこちらhttp://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=15007153&video_id=8704198
調整と使い方が難しいと言われているだけの事はあります。いちど全分解してからの調整は大変でした。。。。 これは私に使いこなせる代物では無いという事が良くわかりました。
作ったパドルレバーは移植元の電鍵を復活させる為に使う予定。。ドミノ移植のような。。。。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます