暁の広場

最近凝っているジオキャッシングの話題や真空管アンプ、料理、独り言のページ

144Mhz 2ele Cubical Quad

2013-07-18 15:46:12 | エレクトロニクス

HFハイバンドは5月~6月がコンディションのピークだったようでもうヨーロッパも余り聞こえなくなりました。。14Mhzか7Mhzにメインを移そうかと思案していたところ又本末転倒する事に熱中。。。。 暑い時期に熱くzzzz

144Mhzはメインバンドではなく殆ど運用していません。SSB帯では独特の雰囲気でちょっと他バンドと空気が違いますしFM帯域ではちょっと聞くに堪えない有様。。。。。 コンテストとなると状況は一変するのですが。。

興味の薄い周波数帯ではありますが国際宇宙ステーションや衛星通信のダウンリンクに設定されておりかろうじて設備を維持しています。

今回、高高度の気球から微弱電波を受信するために数種アンテナを製作してみました。受信実験では上空が余り見えない位置のホイップで芳しい結果ではなかったので少し凝ったアンテナを作ることに。。。

垂直系高ゲイン(5/8λやコリニアなども)アンテナでは打ち上げ角が低く(これが無線通信ではメリットなのだが)高高度上空からの電波を受信するには適しません。となるとビームアンテナに仰角をつけるのが一番。。。

 

 すでに2エレのHB9CVを作っていますが受信対象の電波は極めて微弱で気球は風に煽られアンテナも動揺するようです。垂直系だけでは多くの微弱な信号を取りこぼす恐れがあるため垂直・水平成分に強いループ系を試してみる事にしました。

 ループ系は立体構造となるため使わない時は分解し畳めるように設計。。。実はコレが製作を大変にする事となりました。

3ele デルタループを先に試してみましたが分解機構の部分で接触が甘く安定して動作しません。固定アンテナとしてエレメントをビス止めしてしまえば問題はないのですが収納に邪魔です。

そこで全分解式のキュービカルクワッドを製作する事としました。キュービカルクワッドは今やアマチュアの独壇場で業務無線アンテナとしては採用されません。 八木アンテナと並ぶ代表的ビームアンテナです。その名のとおり立方体の形状のアンテナです。

ループ系の強みは垂直・水平部にもエレメントがあり多様な伝搬経路を辿り偏波面の崩れた電波にとても有効です。特に電離層の反射を用いる短波帯では同数エレメントの八木と比較して頭ひとつ飛び出た性能です。

立方体の形状から受風面積も大きく構造上製作が難しいアンテナのひとつです。

 144Mhz帯では2エレの製作例が殆どありません。波長の短さから4-6エレが主流です。。。今回は目的の信号は極めて微弱でSメーターや音声でピークを追いかける事が難しいため敢えてブロードな特性の2エレを選択しました。

1) エレメント&間隔

  ループ系では他のワイヤーアンテナと異なり短縮率ではなく延長率を波長に乗じます。製作では諸条件が異なりMMANAシミュレーションのとおりいかないアンテナでもあります。製作例も見当たらない事から設計からすることにしました。給電・スタブがあるエレメントをアルミパイプとし他のエレメントはビニールコードです。

 ラジエーター(輻射器)長・・・ 諸説ある中 L=309/λで計算、300でないのは延長率で2144mmで決定しエレメント間隔は0.2λ=410mm この理由は0.2λで2エレでは特性インピーダンス50Ωとなる為でゲインとFBを犠牲にしても失敗の少ない方法。。。。直接給電が可能となりますが念の為ガンママッチを採用し調整幅を大きくとりました。直接給電で問題なければ不用な部分です。

 リフレクター(反射器)長はラジエーターの3%増し。。。63mm延長し尚且つ調整スタブ(オリジナル機構)で60mm調整するよう計算・・エレメント延長は30mmで所定長プラスマイナス30mmの調整が効く事になります。

 何故リフレクターにスタブのような調整機構が必要なのか・・・・この長さはF/B比に大きく影響するために必要

偏波面について

水平・垂直両偏波に強いキュービカルクワッドですが完全ループではないのでデルタループ等と同じく給電・励震するエレメントの方向の成分が多くなります。垂直偏波を主にしたい為給電エレメントは垂直方向の一辺でこれが水平偏波主の50Mhzとなると給電エレメントは水平部となります。

マッチング回路を用いない(50Ωに特性がなっている≒エレメント間隔が0.2λ付近)場合は垂直部エレメントの中央に同軸を接続します。

2)エレメント保持機構

 厄介なのがこの製作です。。分解できるように考慮しながら。。。。

 ブームは水道パイプで直角に穴あけがとても難しい。。。L字金具でグラスロッドを十字形に保持します。穴あけに失敗すると曲がった十字形になりVHFではまだ小さい誤差ですがHFになると目があてられないほど酷くなります。他に理由がなければVUHFでは四角い木材が製作が容易になります。

 エレメント保持の園芸用グラスロッドも細く穴あけが難しいためアクリルパイプのほうがやり易いでしょう。。要は四角形のエレメントを保持できればなんでも良い。。。。

 

3)給電部

 今回はガンママッチを採用したためエレメントの1辺をアルミパイプとし3mm銅パイプを給電ロッド、エアバリコンは15PFです。。 エアバリコンは入手性が悪く高価なので10PF固定コンデンサーでもOK

4)スタブ

 通常二本のロッドのショートには板状のショートバーが用いられますが今回はショートバー(パイプ)内部にバネを入れテンションが掛った状態で調整しそのまま固定できる機構を使いました。この良いところはエレメントを二つ折り収納できることと容易に調整を繰り返せる事。。。但し何かにあたっても動いてしまう欠点があります。調整位置を覚えておくと問題なく通常のショートバーでもなんら問題ありません。ループ長が最良ならなくても良いパーツ。。。

5)調整

 キュービカルクワッドは性能をギリギリまで追及するととても厄介な調整が必要です。八木アンテナと同様VSWR最良値が最高ゲインとなりません。。。。VSWRとゲイン、F/B比をガンママッチのショートバーとバリコン、リフレクターのスタブで繰り返し調整し収斂させていきます。今回はγマッチショートバーを暫定位置でバリコンを回しバリコンが半分入った位置となるようショートバーを移動し収斂。

 

 当初VSWR8以上だったのが1.0-1.1程度に落ちました。電界強度計でバック方向の放射が最低となるようスタブを調整しまたガンママッチを調整。。。。。もうあまり大きく動かさなくても大丈夫でした。特性は図のとおり極めて広範囲な良好な特性。Qが低いアンテナ特性なのでしょう。。。電界強度計の簡易的パターン確認ではバック方向に放射が殆どみられません。このサイド・バックのキレがビームアンテナの魅力です。。

  

                                    対数表示ではありません。人体と建物の影響でパターンが対                                    象になっていません^^

 

 キュービカルクワッドは突き詰めるととても奥が深いアンテナです。でもあまり細かいを気にしなければ所定長のビニール線だけで直接給電できマッチング回路もスタブ無しでもそこそこ動作します。木工工作で作れるアンテナです。

 

 

 

 


折り畳み式144Mhz2ele HB9CV

2013-07-10 11:22:51 | エレクトロニクス

 

144Mhz帯はメインバンドではなく現用アンテナ以外のビームアンテナを処分してしまいました。。そんな後に気球からのビーコン受信実験が。。。。。orz

実験詳細は公開の許可を取っていない為割愛いたしますが高高度に上がった気球から微弱電波で送られるデジタル信号を受信するもの。。。

放球地点は静岡県。。。。当方のAWX144・430アンテナは信号源からは建物の影になる為廊下側のデュアルホイップを使いました。。。 廊下側窓枠設置のアンテナは見通しウインドウが狭く微弱電波の受信には厳しい状況です。もとより直接波を狙った設置ではなく周辺ビル群へ高出力電力をぶつける反射波狙いのアンテナではあるのですが。。。超微弱電波は建物反射では減衰してしまう。。

*****************************************

少し本題からそれますが気球のデータを送信する装置は免許不要の微弱電波使用。。。

幾つかの疑問が浮かびました。、。。

1)アンテナは40cm程度のホイップのようです。詳細も取り付け法もわかりませんが1本だけの様です。。。国家試験にも出題される空中線の基礎。。からすると1/4λ(と仮定して)は接地型アンテナで大地をイメージアース(カウンターポイズ)として動作します(言い方を変えるとアース無しでは動作しません)。インピーダンスはDPの73Ωの1/2 36.5Ω。 車や宇宙船のような金属アースグランドがあれば良好に動作します。V・UHFハンディー機では人体や地表を静電的にアースとして使っています。 ところが高高度の気球となるとアースは機器の配線と筐体のみで144Mhz帯としてはアース容量が不足しているのでは。。。。。?

 やはり最も軽量で目的に合うアンテナは垂直ダイポールでしょう。。。エレメント方向に主放射があるので垂直系はこのような実験には有利で衛星のような回転運動やドプラー効果も気球の場合無視できます。。微小電力であればアンテナの線径は問題とならないので同調する長さの極細のワイヤーを2本使うだけで目的は達せられます。。。むしろ市販アンテナは不適だろうと思う。。。実験主催者もこの認識はあるようですが微小電力を無駄に消費させる事は実験の結果そのものにも良い影響はないのでは。。。。。航空機搭載機器や宇宙船搭載機器はg単位の重量制限があるので送信電力をセーブして(=電源エネルギーの節約)アンテナの設計に重きがおかれます。

それでも狭帯域スペクトラム拡散式のデジタルは凄い。。。30km上空から受信できてしまうのだから。。。。

*************************************************

 目的の電波は受信こそ出来たものの安定したものではありませんでした。次回に参加できるかは不明としても指向性とゲインのあるアンテナを用意して置きたいとの思いから製作することにしました。(本末転倒)

 

 HB9CVとはこのアンテナの開発者であるアマチュア局のコールサインHB9CVが名称として使われています。歴史的に無線通信の研究と実験に勤しんできたアマチュア無線家の発明したアンテナは多く他にもT2FD、ZLスペシャル、8JK、ヘンテナ等々枚挙にいとまがありません。

HB9CVは2エレメント同時位相差給電で2エレ八木アンテナよりコンパクトで3エレ八木以上の性能を示しアマチュアには人気があります。動作原理は複雑で調整が難しい部類で業務無線のアンテナとしては採用されません。その理由は高性能ながら万一の故障や不具合ではメンテナンスに手間が掛かるためと言われています。八木アンテナでも似たようなものだと思いますが。。。

さて気球ビーコンの受信に便利とする為にはあまり鋭い指向性があると信号を見失い追跡できない可能性があります。これは送信される電波が極めて微小でデジタル変調のためSメーターやビート音でピークを確認できないからです。

主方向へのビームがブロード且つゲインがあってコンパクト。。。。やはり3エレ八木か2エレHB9CVあたりが良さそうです。移動運用にも便利なように折り畳み式で軽量。。分解不要なのは再調整が要らず初期に調整を済ませると後は不要になります。この観点からガンママッチよりはヘアピンマッチが便利。。。。

 ビームアンテナの威力は経験してみないと中々実感が湧きませんがアンテナは無線通信においては極めて重要なファクターで業務無線よりはむしろアマチュアの方がこの点を大事にしています。業務通信ではノイズレベルギリギリの信号など追いかける必要がないからです。アマチュアは限界にチャレンジするのは日常です。

 

マッチングとは。。。

アンテナ固有の性能を期待する時、必ずしも送受信機インピーダンスと同じくなりません。つまり50Ωのフィードラインや機器インピーダンスと整合しません。そこでアンテナ固有インピーダンスが50Ω以外では適切なマッチング回路が必用となります。この方法にも沢山種類があり、ガンママッチ、Qマッチ、Tマッチ、ヘアピンなどなど。。。。

今回はこのヘアピンマッチを試しました。。。コの字型の部分がインダクタンスとキャパシタンスを形成しアンテナ自体の持つインピーダンスと機器との整合をします。HB9CVでは二つのエレメントを同時に励振するので2個必用。。。またHB9CVでは多少自己平衡作用があるので八木アンテナの様な平衡・不平衡問題が顕著ではありません。念の為に同軸のコネクター付近にはフェライトを挟みソータ型バランとして取り付けて置きます。。(この周波数でのトロイダルコア・バランは難しい)

二つのエレメントを同時にドライブするとお互い打消しあってしまうため位相差を与え二つの給電エネルギーが相乗的に一方向に収束するよう。。。それがX型に交差するクロスフェーズラインです。

 

製作は他の方の製作データを参照しMMANAにてシミュレーション。。。寸法を守り作ります 430Mhzや1200Mhzに比べれば楽な製作です。元記事↓

http://blog.goo.ne.jp/jo7tcx/e/eeab7f7c8d1be71beaaf1c13df9e5b4e?fm=entry_awc

心臓部はやはりヘアピンマッチング部、アルミパイプでは曲げが難しいので5mmアルミ棒を使いました。バイスで固定し直角に簡単に曲がります。寸法通りに曲げるのは以外に難しく1箇所目を曲げたあとの二箇所目は寸法内で曲がる事を確認します。二つのへアピン部が同一寸法である事も重要です。

マッチング部をブームに固定する為に2mmタッピングビス用1.5mm穴をあけABS樹脂板に固定します。他に固定する方法があればそれでも問題ありません。要は電気的長さが重要

フェージングラインも5mmアルミ棒で2本作ります。。電気的にはビニールコードでもOKですが強度保持にはアルミ棒がいいです。

今回はマストクランプを木板で作りアンテナ仰角機構を設けました。

エレメント

 参考にした製作者は伸縮ロッドアンテナを採用していましたが使用の都度長さを調整しなければならずロッドアンテナは昨今安い部品で無くなった為2mmステンレス棒を採用しました。このステンレスエレメントと折り畳み機構のお陰で倒しても壊れないアンテナとなりました。。エレメント先端は怪我防止の為に調整ご保護キャップが必用です。

ステンレスエレメント先端を曲げループを作りフェーズライン、給電ラインと供締めします。

給電部。。 同軸ケーブルを直接でも問題ありません。当方はM型コネクターを付けました。

調整

  組み立て後に調整できるのはエレメント長だけです。まずはVSWR特性を測定してみます。思わしくなければエレメント長を数mm単位で調整、、HB9CVでは1箇所エレメントの長さを変えるとすべてのエレメントに影響がでるのでラジエーター、反射器の順にカットアンドトライを行います。また両エレメントに差があると二相性のVSWRのトラフ(谷)が現れる事があります。

 VSWRと共にFB比と放射パターンを電界強度計で測定します。(今回は暑さのあまり実施せず。。。。)参考までにMMANAのシミュレーション結果を。。。

 もしここで結果が満足する値にならなければエレメント間隔なども見直す必要があります。このアンテナの構造上それは作り直しに等しい大変な作業となります。。。所詮2エレのアンテナで鋭いビーム幅や限界値に近いゲイン、FB比の追及は使用目的からしても必要でないかも知れません。。。(本末転倒)

製作に要する材料はすべて安価にホームセンターなどで揃うものばかりです。特殊なものは一切使用していません材料費も¥1000~¥1500でしょう。。。。

当方の製作ではエレメント調整なしで作りっぱなしで所定の数値がでました。寸法を守って正確に部品を作ると再現性はいいかもしれません。

 


初めにcacheありき。。。。

2013-07-08 09:42:20 | ジオキャッシング

初めにコンテナありき。。。。 No cache no find

 Geocachingというゲームはお宝のキャッシュコンテナーがなければ成り立ちません。

 隠す側と探す側が表裏一体となって楽しむゲームで隠す行為がなければ廃れていくのは道理。。。

 隠す暇を惜しんでfound raceに没頭できるのは沢山のゲーマーがhideを行っているから可能でこれが地方都市となれば状況は一変します。青森県は日本のジオキャッシング創世期に米軍三沢基地もあった事から関東以北唯一キャッシュ密集地帯だった時期がありました。

 最近はアーカイブキャッシュが多くなり一時のようなキャッシュ群を地図上にみる事が出来なくなりました。米軍関係者の設置キャッシュでは転勤に伴い放置されてしまうからでしょう。何より当地のgeocacherの誕生が無いのが原因ではあるのですが。。。。。

 青森は我が故郷とは言え年に数回だけの訪問。。。長い間キャッシュ設置を考えていました。。7月の帰省時に16箇所五所川原市周辺に設置申請し1個の1/10マイル規制を除きpublishされました。

 旅行先等へのキャッシュ設置はvacation cacheとして中々許可されません。今回はホーム登録座標から650km以上離れるれるこれらのキャッシュ設置にreviewerに予め相談のメールを。。。。(ここ大事)

 要は設置キャッシュの管理をどのようにするかの説明です。

 ジオキャッシングのキャッシュは自然界に人工物を設置するので管理しなければゴミと変わりません。しかしそうそう頻繁に帰省もできず願わくはアクティブな地元キャッシャーが誕生する事を。。。。

 その為にも初めにキャッシュありき。。。。。なのです

 High muggleな場所には置かず。容易にアクセスでき。。スポイラーとヒントをつけ。。車が置ける場所。。、が目標

 北国ならではの心配。。。。それは雪に埋もれる事です  防水性はアモ缶が最強! しかし重いので沢山運べません。。。。 アルミ缶飲料容器、プラスチック水筒をメインに地面から高さのとれる場所にはタッパーとボトルキャップです。 次回の点検時には無事でありますよう。。。need maintenance付いても直ぐ行けない^^

  

 

当地は夏祭りの”立ちねぷた”(漢字変換できず)でも有名、海にも山にも近く食べ物も美味しい^^ 至る所に温泉があります。。。隣家では温泉井戸掘ってるから我が家の庭も掘れば温泉がでるはず。。。(1~2分で歩いて行けるからいらないんですけどね)

 

 

 

 


P-3AなのかUP-3Aなのか。。。。謎に迫る

2013-07-07 14:02:07 | Weblog

 

 

先日、訪問した三沢航空科学館に展示の機体P-3はP-3AなのかUP-3Aなのか。。

いやはっきりはしている UP-3Aなのだ しかし何故P-3と表示が。。。

表示間違いなら当然米軍側から指摘があるはず。。。

このどうでもいい違いが航空ファンにはたまらなく引っかかる事なのです。。

どうでもいいことなのです。。どっちであっても太陽は東から昇り西に沈む。。

気にさえしなければ。。。。 でも喉に引っかかった魚の小骨みたいに引っかかるのですよ

もうこれは調査して謎を解明してすっきりするしかありません。

三沢航空博物館の運営は指定管理者グループ ”テイクオフみさわ” に業務委託されており専門の学芸員が常駐しているかは不明です。

インターネット検索では同機の説明をP-3(同館パンフレット、ウィキペディア)、P-3A。マニアと思われる投稿にはすべからくUP-3またはUP-3A、そして一部の海外記事にはVP-3Aと記述があります。

いずれも原型機P-3の派生型で外観上の区別は対潜装備を外した多目的用途機がUP-3、VIP輸送用に特別改造された機体がVP-3です。この改造は単に積んであるものを降ろす、ついてる物を外すでは済まされずメーカー指定の部品・機材に交換し型式も変わることになります。

同機にはP-3機体後部床にあるはずのソノブイ射出口や尻尾のように伸びたMADブーム内部の地磁気センサー関係機器が外され客席が搭載されていました。P-3にあるはずのTACO席も火器管制関係の機器もありません。

 すでにP-3の定義からは外れるのでUP-3又はVP-3と言う事になりますがVIP専用機としてはギャレーや休憩室、ラゲージスペースが貧弱で。。。。。といことはやはりUP-3か。。。。 サフィックスのAがつくかどうかは原型機によります。

lockheed P-3 registration number(機体シリアル番号)の調査でレジ番 150526 は2行ありました。

P-3V-1/P-3A 150526 UNITED STATES NAVY

UP-3A      150526 UNITED STATES NAVY

worldmilitair.comより

レジ番は1機ごとに割り当てられる番号で同じ番号は2機存在しません。つまりP-3AからUP-3Aへ改修・改造されたということです。したがって正しくはUP-3Aです。

科学館側の表示記載間違いだったら。。指摘しなければ。。。

しかし調査を進めるとこの件では強く責められない事情がありました。

米軍の公式新聞 Stars and Stripes に関係の記事がありました。展示までの経緯や今後の扱いなどについて詳細な記事がかいてあります。 米軍側担当者がP-3Aとして扱っており日本側はこれを踏襲したようです。 

以下の原文にもあるように”機体は改造され。。。” ”直近では第七艦隊司令官の移動に使われた。。。”とあります。

米軍施設担当士官又は記者は何故P-3Aとして扱ったのでしょう。。。たまたま知らなかっただけかはたまた一般的なP-3とするほうが日本側にも米側にも理解しやすいと熟慮した結果なのかは知る由もありません。

博物館での展示では歴史的な由来や名称等は学術的にも検証され展示されますが科学館とは一体どういう位置づけなのでしょう。。。行政への貸与で公園などに展示する機体と同じと考えれば当然小うるさい疑問などさしはさむどころの問題ではない。。。目的が違うのだから。。。しかし英文表記ではMisawa Aviation Science Museumと。。。博物館なのか?(謎 

P-3AからUP-3Aへの改造は極めて数が少なく外観的にも(但し内部は大違い)違いが少ない。。。昨今においては対潜ミッション以外の電子戦機・電子情報収集機等の需要も高まってきている(EP-3A、UP-3Dなど)。

アメリカ側はこの施設に当機を公式には”貸与”だが”寄贈の精神で。。。”とある一方 ”必用があるときは何時でも返してもらう事ができる。。。”とも。。。。。いずれにせよこの機体はこの地で新たな安らぎの場を得る事になった。

現実的には対潜装備などの秘密情報の多いP3は公開展示には適さなかったのだろう。。。それにしてもUP-3Aの公開展示は珍しい事は事実。

 この一部の変態的航空マニアの葛藤を満足させる表示は”P-3A改 (UP-3A)”と書いてもらうしかない。。。

 

以下 Stars and Stripes 原文のまま引用

Aging P-3A Orion to get new life as Misawa museum exhibit

By Jennifer H. Svan

Stars and Stripes

 

Published: October 23, 2003

 

Misawa Naval Air Facility will loan this P-3A Orion to Misawa Aviation andScienceMuseumin Misawa city,Japan.

KELTONWASHINGTON/ COURTESY OFU.S.NAVY

MISAWA AIR BASE,Japan— A Navy airplane that could have been salvaged for parts and dispatched to a boneyard instead will become a hands-on outdoor educational display at Misawa Aviation andScienceMuseumin Misawa city.

Misawa Naval Air Facility is loaning a P-3A Orion aircraft to the museum, which opened in August.

It’s a significant gesture, say Navy officials.

“As far as I know, it’s the first time the Navy has made a major donation to a Japanese museum in northernJapan,” Commander Naval Forces Japan spokesman Jon Nylander said.

Officially, the aircraft is a loan, but it’s a donation in spirit, said Cmdr. Steve Visser, air facility executive officer.

The Navy will maintain ownership and continue with periodic maintenance and cleaning, officials said.

“It’s like a permanent loan,” Visser said. “It will never leave, but if for some reason we want it back, we can get it back.”

The P-3 was designed as an anti-submarine patrol aircraft. But the plane was modified for transport and most recently used to shuttle the 7th Fleet commander, officials said. It’s now assigned to Fleet Air Reconnaissance Squadron One at Misawa.

P-3As entered service in 1962, and the 7th Fleet aircraft was starting to show its age, according to officials.

“There were structural problems with the plane,” said Lt. Cmdr. Sam Valencia, air facility operations officer, noting it hasn’t flown in more than a year. “It was a better value to get rid of it than to fix it.”

Former air facility commanding officer Capt. Richard High thought loaning the plane to the museum would be a good way to enhance relations with the local Japanese community, Valencia said.

But first there were many hoops to jump through, as Navy officials at Misawa wanted “to give the Japanese folks a good-quality display,”Valenciasaid.

Navy officials worked with the State Department and Naval Inventory Control Point inPhiladelphia,Pa., among other agencies, to approve the loan,Valenciasaid.

Some parts, such as the engine, will be salvaged, but much of the plane will be left intact.

The aircraft will sit outside the museum on three concrete pads.

“Their idea is to have it open,”Valenciasaid of the museum owners. “They want to try and make it as interactive as possible.”

Museum officials were not available for comment.

The air facility is hoping to deliver the P-3A in December, but officials first have to figure out how to transport the plane, with nearly 100 feet of wingspan, to the museum adjacent to the base.

Options include towing it or using a crane to lift it over a fence line, air facility spokesman Petty Officer 1st Class Don Rule said.

The Misawa Aviation andScienceMuseumshowcases the contributions to flight by Misawa andAomoriPrefecture.

 

後日談

 この件で青森県所管課に問い合わせをしたところ回答がありました。

 このP-3は米軍から三沢市に貸与されているものでこの件は三沢市も承知しているそうです。説明板の改修工事の際UP-3Aと記載を訂正し同館パンフレットの記載は増刷の際訂正する旨連絡がありました。

   めでたしめでたし

 


青森県立航空科学館訪問 その2

2013-07-06 13:12:31 | Weblog

その1より続く

展示広場を滑走路側に進んでいくとさらに展示機があります。

陸自機のOH-6D コンパクトなボディーというよりは小さくて狭い。。。軽自動車並み 計器類の多くがありません。持ち去りだとしたら哀しいですね。。。 パイロット席も狭いが後席もとても狭いです。連絡・観敵・偵察用ヘリコプター

これも珍しい機体です  三菱LR-1 国産YS-11計画と共に国産開発されたビジネス機 MU-2の自衛隊バージョン。小型ながら双発ターボプロップ。。。 機内はとても狭い。。。 長距離運用の為に機体前部と上部にはHF(短波)通信用のアンテナがみえます。

操縦かんにMU-2の名板があります。LR-1は自衛隊での名称。。。パネルの計器一部がありません。持ってくなの警告があるということは盗難にあったんですね。。。 コールサインプレートから陸上自衛隊機であった事がわかります。

滑走路フェンス至近に展示されたF-4EJ改

直ぐにでも誘導路に出て行けるような錯覚にとらわれます

F-2Aに更新されるまで現役で飛んでいた機体です。やはり航空機ファンにとってPhantomは特別な存在 私も”エリア88” ”ファントム無頼”などのコミックに影響を受けた世代です。 語りきれない程の思い出が。。。。

現在 公式に基地外のF-4展示は茨城空港(百里)とここしかありません。 大型の機体はパワフルな双発エンジンと度重なる近代化更新で生きながらえ半世紀近く現役だった事になります。その理由は予算削減にほかならないのですが。。。

当初、設計時にはミサイル全盛時代と誤認し近接ドッグファイトの為の機関砲を搭載しませんでした。この考え方は危険なドッグファイトを避け熟練のパイロットでなくとも遠くからミサイルの性能に頼って目的を遂行できるというものです。しかしミサイル技術は当時ではまだ発展途中の技術レベルでした。。。

ベトナム戦争では高温多湿による電子機器の故障とミサイルの精度の低さから期待する命中率に至らず空対空ミサイルを撃ちつくした後はそのパワーを生かして離脱以外方法がなかったとか。。。。この後、戦術は大きく見直されることになりました。

機首ノーズコーン下に追加搭載された20mm機関砲。。。現在の最新鋭機F-22A Raptor至るまでこの後の機種開発では機関砲の省略はありません。昨今はまたこの視程外攻撃が見直され成果を上げており多機がロックオンした目標を最適な位置にいる機が自動でミサイルを発射するシステム等ドッグファイトは大きく変化しつつあり電子戦機の帯同やらAWACSの帯同など1:1のドッグファイトは過去のものとなりつつあります。これらの戦術の変化はいづれも高度な電子機器や通信技術、ミサイルの進化によるもの。。。。やはりF-4登場の時代ではまだ早かったと言わざるをえません。。。機関砲射出口の塗料が剥離しているのは訓練で射撃した為。。。

海軍機であったために空母着艦用アレスティングフックが装備されています。大型の機体の重量を受け止めるために極めて太い。。。。 この装備は空母を持たない航空自衛隊機であっても装備されトラブルのさいには滑走路に張られたワイヤーに引っ掛ける処置に使われました。

垂直尾翼はロープロファイル、これを補うかのように尾翼は下方に角度がつけられF-4の大きな特徴ともなっています。

これ以外にはT-33 T-3(T-34メンター)などが有りましたが割愛します。

館内には太平洋横断したミス・ビードル号・歴史的航空機の復元機やフライトシミュレーター、科学展示などがあります。YS-11も機内見学ができました。

特別展示では1/1零戦のレプリカと1式(100式)高等双発練習機の展示があります。

零戦は復元機とは呼べず板金屋さんが個人・団体から850万の資金を集め製作したもので映画の撮影などにも使われたようです。製作のその趣旨には大いに共感できるところです。この機の報道も実にいい加減な取材でエンジン搭載でプロペラが回ると記載された記事が。。。。私が見たところエンジンはありませんでした。プロペラを回すモーターはあるかも知れません。。。。

製造機番 中島第32374号 所属 筑波航空隊 機番ツ-115と記載があります。

リアリティーは資金との兼ね合いでとやかく言うことができませんが”復元機”と呼称する事には断じて反対。。。リベットは沈頭ではなく(これが重要なファクター)操縦席計器はペイントで書いたような。。。。零戦の垂直尾翼はエンジン・プロペラ回転のトルク打ち消し効果の為に右側が僅かに膨らんでいますがこの機体では再現されなかったようです。

所沢航空記念館でのコックピットインストルメント復元展示では実物計器のコレクターからの供与と当時のメーカーが復元製作した計器を用いていたのを考えるとモックアップと言われてもしょうがない。。。。

この機の原型は52型。。。河口湖博物館からの貸し出し21型と並べて展示もあったらしい

河口湖博物館の21型は墜落機数機から復元したものでフライアブルを目指したようですが資金枯渇で断念したようです。どちらが資料価値が高いかは言うまでもありません。

展示機は他に陸軍一式双発高等練習機(キ-54)の十和田湖からの引き上げ機体がありました。

 

http://marugoto.exblog.jp/17891607/

飛行第38戦隊所属機で太平洋戦争の最中であった1943(昭和18)年9月27日、秋田県能代飛行場から飛び立って青森県八戸市高館飛行場へ向かう途中、エンジントラブルで十和田湖に不時着水。2012(平成24)年8月に、69年ぶりに湖底から引き揚げられたものです。


乗員4名(少年兵3 教官1)のうち少年1名を救出。。。。十和田湖西湖の最深部300mから引き上げられた機体です。不時着水は相当うまくやったらしく経年の腐食と引き上げ時の損傷以外に大きな損傷はなく原型をとどめています。

右エンジンプロペラは内側に曲がっており着水時エンジンは停止または低速回転していた事が伺えます。。。。

プロペラの高速回転中の着水や地上接触ではプロペラは進行方向外側にまがりエンジン停止では主翼側に。。。

おそらくこの機体は他に保存機がなく世界にただ一機存在する機体かもしれません。

見学中も主翼桁付近から水が滴り長年水中にあったことを改めて思い知ることに。。。。

 

 持参したデジイチはトラブルで電源が入らずコンデジでの撮影でした。。次回チャンスがあったら望遠とビデオでF-16CやらF-2Aを狙ってみたいものです。

 


青森県立航空科学館訪問 その1

2013-07-05 09:52:42 | Weblog

冒頭にひと言申し上げたい。。。 戦闘機とか兵器とか私の過激な?コメントに馴染まない方もおられる事でしょう。。今まで遠慮していた個人の趣味とか普段思ってる事など徒然に書いています。ただの飛行機マニアで特に交戦的な人間とは思っていないのですが不快に思われる方の閲覧は当方も望んでいません。

周辺国から日本本土へのいきなりの侵攻があるとは考えていません。またその反対もないでしょう。。そのような国は(軍事的)圧力で外交上の有利性に利用しています。 空き巣や強盗に備えセキュリティーシステム、監視カメラや施錠など普通に社会で行われている事と防衛力はあまり変わらない世界のスタンダードだと思っています。東日本大震災が起きた直後、救難・災害派遣の為に動員された自衛隊の手薄になった防衛力を調べる為に領空侵犯しようとした某国と某国がある事を思えばなくす事は未だできないのでは。。。。。

 2013年7月2日 三沢空港(基地)隣接の青森県立航空博物館へ行ってきました。何故こんな田舎に(失礼)こんな立派な博物館が。。。と思わせるくらい充実した展示内容です。 三沢の航空歴史については割愛しますが戦前より無着陸太平洋横断や不時着米機の救難など関係が深かったこともあるようです。現在は日本最北端の米軍基地として自衛隊。民間の共同運用がされています。 三沢市の人口43千のうち1万人が米軍関係。。。。人口の25%です。街の4人に一人がアメリカ人?。。市内は米軍の街とあまり感じません。。。基地内は広大で殆どが基地内での生活です。

 展示内容は極めて充実しています。。軍用機だけでなく民間機展示もあります。  多くを割愛しますが目玉なあたりを順次掲載します。

 F-16A 展示機は米軍貸与(軍用機は日本機を含めすべて貸与)タイプAで現在はC/D Block50D/52D以降の改修をし多用途ミッションをこなす機で自衛隊現用F-2A/Bの空力的ボディーの原型(開発期間短縮のため)となりました。現在でもF-2Aと共に優秀なドッグファイターでF-15改修前機を越える性能と言われています。

どこを見ても流れるような綺麗なラインでこの機体が30年以上前に設計されたとは思えない程先進的で洗練されています。戦闘機としては小型の部類ですがポテンシャル的には高く米空軍のF-15Eと共に二本柱となっています。

主翼端のAAMミサイル保持機構が見えます。

F-16 VS F-2A どちらが優れているか論争。。。開発当初より航空ファンの論争の的。。最終バージョンではF-2Aに少し分があるとの見方が主流です。遠目では識別困難なほど酷似する両機、海上迷彩がなければわかりません。アビオニクス一部やプログラムメはアメリカ側から公開供与されなかった為日本独自の開発要素も多いF-2A。。。 日本側独自開発技術はアメリカ側に提供する契約。。。  特にパイロットが空間識失調(バーディゴ)を起した際、操縦かんスティックのスイッチを押すと瞬時に水平飛行に復帰する機構が付いています。

F-104J 栄光 懐かしい機体です。。超音速高高度要撃戦闘機  ロケットかミサイルみたいな形状。小さな主翼。。。 スピード重視の機体は旋回性能が悪く高い失速速度=高い着陸進入速度で癖のある操縦の難しい機体だったと言われています。極限まで空気抵抗を減らした結果主翼後端の厚みは5mm程。。。整備員が首を切らないよう駐機中はカバーをつけたとか。。。 コックピットはとても狭く操作スイッチ類も多い、、間違って隣のスイッチ操作は沢山あったろう。。。。事故も多く”空飛ぶ棺おけ”とか”後家作り”とかありがたくない別名を付けられています。公式愛称は”栄光” 三菱がライセンス生産したため”三菱鉛筆”と現場では揶揄されたようです。

午前10時 見学中滑走路からはF-16C、F-2Aが頻繁に上がっていきます。(2時間の訓練で12時昼飯前に帰投か。。。?) 腹にズシっと来る爆音。。。F-2Aの離陸が静かなのはエンジンの違いと思ったがアフターバーナーの使用の有無のようです。日本側は騒音対策のため慎重。。。(同じ基地なのに。。。)

T-2     エンジンと細身のボディはどことなくファントムを彷彿させます

T-2 Bule Impulse仕様機   初めて機体塗装デザインを一般公募した機体。ブルーインパルス使用機はすべて複座機、ブルーインパルスT-4後継機へF-2Bの11機配備計画は2002年の予算削減と松島基地津波被害の18機(F-2B)損耗によって先が見えなくなってしまいました。 屋外展示で野ざらしですけど良いコンディションです。

機体右側に見慣れない装置が。。。。20mm機関砲薬莢排出口のようです。。

これも珍しい展示です。。航空博物館パンフレット、ウィキペディアともに機種名を間違えています。確かに外観はP-3対潜哨戒機ですがこれは明らかにUP-3(サフィックス不明)です。米軍第7艦隊司令官の乗機でいわば専用機。P-3(C)との違いは対潜装備を外して多用途機としたもの。機内にはソノブイ投下口も対潜設備もありません。一昔前のビジネス、ファーストクラスなみシートがありました。P-3から装備を外しただけでなく司令乗機として使われた履歴のはっきりした機体でこのような間違いがあるとは信じがたい。 展示機とは言え米軍貸与の機体。。当日もメンテナンスの打ち合わせに米軍関係者が来ていました。

通信システムの殆どはカバーで覆われたり取り外されていました。P-3となる前はエレクトラという旅客機で設計された機体。。4発プロペラ機にしては最高速度が速い。。居住性がいいのは当たり前か。。 窓が少ないのが難点だが。。高官用機の雰囲気はそこはかとなく感じられます。

間違い探し。。。ではないが相当な違和感! そうです操縦かんが180度回っています。。。トリムもPTTも下向きで押せない。。。駐機ポジションでもこのような事はないはず。。。。画像左手は4発あるエンジン関係計器、操縦かん前面には水平儀、高度計、エアスピード、コンパス等の計器群

オーバーヘッドコンソール操作群。。。やはり大型機でエンジン数が多くなると計器も操作系も増えます。

シート脇中央コンソールの電子機器関係は掲載を割愛。。。

 

その2に続く  OH-6D、MU-2 F-4EJ 零戦1/1レプリカ 100式高等双発練習機など

 


三沢キャッシュ手強し

2013-07-04 15:08:18 | ジオキャッシング

日本のジオキャッシングは黎明期主に米軍関係者によって持ち込まれました。それを象徴するかの様に沖縄、長崎、横須賀、三沢などの米軍基地所在地には東京のキャッシュが100個にも満たなかった時代に沢山存在していました。

2007年初めて三沢を訪問した時に見たナノコンテナは未だ一般的でなくとても探すのに苦労したものです。今回の再訪では過去見つけられなかったキャッシュのリベンジともうひとつ大きな理由は航空機の見学です。

航空機関係は別エントリーとしますが。。。頭上を飛び交うF-16CやF2A、E2Cにキャッシュの捜索どころか上を見っぱなし。。。。これでは見つからんよww

一時の多数のキャッシュ群は大分整理されてしまい激減してしまいました。三沢には米軍geocaching societyが存在するのですが転属後継承するジオキャッシャーが居ないとメンテナンスもできません。そんな中、秋田のtackandgreenさんが遠くからメンテナンスをされてる事や青森を含む東北キャッシュに訪問者1人に付き¥1000.。すでに70万円近く赤十字に寄付しているold55jdさんには頭が下がります。

ジオキャッシングはメディアで数回取り上げられつつもやはり都市部への集中は顕著で東北・北海道には数人のジオキャッシャーしかいません。 毎日のようにpublish通知が来る都市部と異なり数少ないキャッシュを一通り見つけてしまうとモチベーションの維持の難しさは想像に難くありません。 度々、飲み会で親交を深められるジオキャッシャーも側にいなければ設置してもログブックが一杯になる事もとても難しい事なのです。 ひたすた遠征しかありません。

 初めにキャッシュあり。。。。 キャッシュを沢山設置する事がジオキャッシングの振興に役立つのは自明の理。。ドイツは人口1万人の村にキャッシュが1000個。。日本の地方にもそんな時代はくるのでしょうか。。。。

 前置きが長くなりました。。。。

 前述のように訪問の目的は航空機見学なので周辺の未発見キャッシュと見つけられなかったキャッシュの再訪を。。。。再訪キャッシュは4箇所

Off the beaten path in Ottomo 

画像を取るのも忘れた位熱くなったキャッシュですが今回もまた見つけられませんでした。当日初っ端のキャッシュでまた出鼻をくじかれました。 道路わきの林の中のキャッシュ。。。そうんなに捜索範囲は広くないのだけれど。。。

A Great Camp Spot

小川原湖 湖畔のキャンプ場にあるキャッシュ。。。難解なヒントを前回は誤解して土下座を繰り返しました。。。今回はコンテナの画像が上がったのでこれを隠せる場所は。。。。 見つけました。

Forgotten Gate

湖畔の小高い山の中腹に通じる錆びた階段。。。うっそうと植物が茂り。。。。この階段にナノキャッシュです。。今回は時間を掛けて手袋をし触りまくり。。。ライトと鏡で徹底捜索。。。だったのですが又してもこのサイズのコンテナが老眼の目に映ることはありませんでした。。。もう3度目は行きません。ヒントを仰いだ●古●の●●ra●●●は誰かが見つけたのにサインしたのは覚えてるが、、、、二日酔いでよう覚えとらん(自粛   ←found消したる^^-^^

 I hear that train a comin' (reboot)

今思えば機関車キャッシュ嫌いになったのはこのキャッシュからだったと思う。。。。ヒントが出ていてそんなにあちこち見なくてはいいものの。。。。。。 オリジナルキャッシュも存在するようでしたがナノコンテナーを見つけました。そりゃあもう小さいのなんの。。。。

今回の三沢訪問ではもう一箇所行きたかった場所が。。。

Shipwrecked

陸奥湾の海岸に打ち捨てられた漁船、、、荒涼たる風景が美しいと密かな撮影スポットにもなっているようです。しかし市内キャッシュを終了したのは16時。。。。そこから35km走らなければならず断念しました。。何時の日にか行って見たいものです。

(web画像より)

古くから存在するキャッシュは概して座標が正確でなくヒントも外人特有の難解な。。。。少しずつキャッシュが消えていくのは寂しいものです。

 

 次回は今回の訪問のメインイベントであった三沢空港と県立航空博物館を中心に。。。。

 


竜飛岬 Cape Tappi

2013-07-01 16:28:12 | ジオキャッシング


竜飛岬へは数度訪問しています。前回はキャッシュまで数百mほどの所を通過して見送り。。。
今回は時間的にも余裕があったのでチャレンジしました。


薄ぼんやり北海道が見えました。キャッシュポイントは保護柵を越えた急な斜面の岩場。。。脆く確保点を確認しながらへっぴり腰でアプローチ。

滑ったら死ぬ。。。。


流石にアモ缶、長年風雪に耐え外観はくたびれていますが中身はとても良い状態でした。とても歴史が古いキャッシュ。。。やっと訪問する事が出来ました
竜飛岬訪問のもう一つの目的はこれ!
生ウニ丼 美味い^^