暁の広場

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酸化セリウムでガラスリペア

2015-05-11 10:51:48 | Weblog

車のフロントガラスに着いたしつこい油膜(うろこ)を取ろうとクレンザーであれこれやってる内にワイパーブレードに溜まってた砂粒をクレンザーかすが固めてしまったようで。。。

ある日ワイパーを動かしたところ派手にウィンドーに何条もの傷をつけてしまいました。通常の車使用では深い傷の部類です。運転に支障が出るほどではありませんがガラスリペアにチャレンジしました。

 使用する研磨材は光学レンズ研磨にも使われる「酸化セリウム」です。物理的に研磨する以外にガラス表面の傷(凹)に化学的に結合するらしいです。レアアースの一種でこれもまた中国産出らしいです。

 ¥980/100gの物を見つけ発注しました。東急ハンズでも高いながら置いてるようです。

 酸化セリウムは粉状なので質量比で50:50になるよう計量して水を加えました。電動工具使用では50:50程度、手磨き作業ではさらに酸化セリウム量を増加させます。

 

ガラスリペア(研磨)要領

 余りに深い傷だとそれを消すためには傷の深さ以上にガラス表面を削らなければなりません。部分的にガラスの厚さが異なると視界の歪みやガラス強度の低下などとてもリペアではすまなくなります。深い傷はガラス交換が最も安全な方法です。

 素人作業では比較的浅い(とは言っても目立つ)傷や油膜落しが適用範囲でしょう。

1)ガラス面を水で洗い汚れを落とす。

2)酸化セリウム溶液をフェルトバフに付け広げるよう回転させる。

3)ガラス表面温度とバフの摩擦熱で水分が失われ粉状になるので

適宜水をバフに滴下する。傷の周辺を念入りにしかつ全体を研磨する。

4)バフをスポンジに交換して研磨 一通り研磨が終わったらスポンジバフに水を含ませさらに研磨する。スポンジはソフトに接触して大きな面積を研磨できるので仕上げ用です。

5)研磨の基本 最初は多く溶液を塗布して強めに→水分量を多くしながら軽く全体を均一に仕上げる

6)水でガラス表面を丁寧に洗い付着した研磨材を完全に洗い流す。

 

 結果

 20分ほどの作業でしたが目だった傷は殆どなくなりました。成功成功^^ 必要ならさらに研磨作業を繰り返すこともできます。 50gの酸化セリウムで100ccの研磨材を作りましたが使用した分量は約半分の50ccでした。100gの酸化セリウムでフロントガラス大の面積を4回または4台分研磨できるということになります。

 電動ポリッシャーなどあれば便利ですが速度調節付き電動ドリルとフェルトバフ、これはディスクサンダー用のが安く入手できるのでボルト・ナットでシャフトを製作すると簡単です。スポンジバフはシャフト付きで安いのが出回っています。 手磨きでは大変でしょう。。。