AWXアンテナとはall wave xの略でその歴史は古く一本のアンテナで広帯域をカバーする特性からアマチュア無線やBCLはもとより船舶や軍用アンテナとして用いられてきました。 近年PCでアンテナ形状やパラメーターを変えながらのシミュレーションが出来るようになりより使いやすい様変形し周波数特性や利得の向上、占有体積の低減を図っています。
エアバンドの受信アンテナが無くホイップで聞いていましたが羽田空港のATISが聞こえてきません。ディスコーンはベランダではとても体積をとります。そこで目に付いたのがAWXです。メーカー製の市販品はないと思うのでアマチュア冥利に尽きるところです。
航空管制業務でディスコーンアンテナが定番なのは110~200 200~400Mhzに及ぶ広範囲を送受する必要がありディスコーンは進行波形で超広範囲に一定のインピーダンスを得られます。受信目的ではアマチュア無線バンド以外送信の必要はありませんのでむしろゲイン(利得)の取れるAWXが好都合です。まあマニアは傘の骨みたいなあの形状が好きなのでしょうけど。
最近はPC上でパラメーターを変更しシミュレーションできるソフトがあるので大変便利になりました。特にアンテナ設計では複雑な計算を要し今までは素人に手の出せない領域でした。
小型軽量で広帯域、おまけに利得もあるまさにうってつけなアンテナです。
エレメント長はブロードで144Mhz 1/4λで決定。小型化と430Mhzでの特性を向上させる為にエレメント上部を変形。
アルミとは言え2mmtを越えると手で曲げるのは厳しい。。。何年も前に偶然見つけた特注のベンダー。こんなところで役立つとはまさに夏のコタツ冬の団扇!初めて役に立った!
曲げ角度が大切
給電部はこのアンテナの工夫のしどころで最も重要な箇所、コストと強度の試行錯誤の結果最終的にこの様になりました。
自作測定器での測定ですが430mhz帯では優秀なSWR値 換算から1:1.2 144mhz帯では1:1.6~1.8程度でフラットでした。VUHFでは実用範囲です。
5mに仮設したアンテナで東京ATISを聞いてみると
ばっちり受信できました。上空の航空機からの信号ではフルスケールです。50km以上離れている筑波山レピーターも0.5W程度でアクセス可能やはり電波はアンテナが命です。
strikeeagl@gmail.comに連絡頂けます様お願い致します。