主に既出です。
これのパブリックコメントが24日までなので。
自民党はスパイ防止法だと言っているので、ネトウヨ界隈では、反対するのは中国のスパイだろなどとおバカな発言があふれましたが、時差氏のところいったいどこが「スパイ防止法」なのかと。
前に書きましたが、1月ごろに2001年以降、「守秘義務違反」でどのぐらい裁判が行われたのかを調べました。
440件余りでてきましたが、そのうち「国家公務員」は5件でした。
非常に少ないのですよね。日本は「スパイ天国」といわれているのにね。
これで1年の刑を5年の刑にするために急いで法案を成立させた理由は全く見えてきませんが、5件しかない理由を考えました。(既出です)
なぜ少ないのか。理由を考えてみました。
1、スパイ天国ではない。
2、公安が無能である。(取り締まる側が機能していない)
3、隠蔽体質のため、機密が漏れたことが分かっても公表しない。
1の「スパイ天国ではない。」
前に書いた時は、これは可能性が低いと思っていたのですが、実は、これが1番の理由ではないdすかね。
日本の官僚は、なんでもかんでも機密扱いにして、メディアの取材にもなかなか情報を出さないのですよね。
福島産の農作物の放射線測定値も機密2、機密3などの指定を受けていたという例がありますね。
そもそも、罰則を強化していますが、それは通常、多発して問題となっているから厳しくするという類の発想ですよね。危険運転致死傷罪とか。
もともと「ほとんどない」のなら意味ないじゃないですか。
2の「公安が無能である。」という場合は、法改正によって改善される理由はなく、公安が変わらなければ意味がないわけで。
3の「隠蔽体質のため、機密が漏れたことが分かっても公表しない。」場合だと、秘密保護法により、より一層、隠蔽体質がひどくなるだけでなにも改善されないですよね。
だって、「機密洩らしてしまった事実」ことも国民には隠せるんだから。
どの場合でも、これまで以上に情報漏洩を防げる理由はないということですね。
つまりスパイを防ぐための法律ではないと言うことです。
そもそもアメリカ様に、いわれたんですよね。(ブッシュ時代)
アメリカと共有する情報を漏らさないようにしろと。
つまり、日本の情報を日本人には隠してアメリカ様に教えるためにつくられる法律と言うことになります。
アメリカと共有する情報を漏らさないように、という話は、具体的に2005年にあったわけですね。
これも既出ですが、中国の潜水艦で火災が発生したというのを読売がスクープ(?)。
これって、別に日本の安全保障上の問題になるようなことではないですよね。
少なくとも、世間に知られて「こちら側」(笑)が困る話ではないです。
にもかかわらず、これを読売の記者にもらした自衛官は処分されました。
懲戒かな。
なぜかというと、アメリカからの情報だったんですね。
アメリカ様は、アメリカからの情報を日本が勝手に漏らしたことが気に入らなかったということのようです。
それでアメリカ様が怒ったので自衛官は処分されましたっと。
これが秘密保護法の目的の1つですね。
あとは、森まさ子議員がいてましたね。
「福島にこそ特定秘密保護法が必要なのです。」と。
完全に頭がおかしいのですが、本気なんですよね。
前述の福島産の農産物などの測定値。
都合の悪いものはすべて隠せます。
森まさ子議員の発言は、つまり、国と福島県知事にとっては必要なものであると。
これは当然、適正に機能して充分な権限を持った第3者のチェック機関が存在しなければ、官僚や政権にとって都合の悪いものは全部隠せますよね。
運用も恣意的にできますね。
同じような法律のある国は、洩らした相手が、「敵」とか「外国」とかのしばりがあるのに、日本の秘密保護法はないです。
内容にかかわらず日本人にもらしても処罰されます。
せめてツワネ原則に基づいたものぐらいでないと、ネトウヨのみなさんの大好きな中国や北朝鮮のような国にまっしぐらですね。


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