青空と紙風船

就労サポートセンター紙風船の日常をBlogでお伝えいたします

伝えることの難しさ ~メンバーミーティング講座~

2018年08月12日 | 就労訓練

月一度のメンバーミーティング。

2018年7月の講座です。

 

「話し合いの仕方、話し合いの場の参加のマナー等を学ぶ講座」です。

 

テーマについて議論をすること、意見を出し合う事もしていきたいですが…

まずは「人に伝えようと努力してみる」

「聞く人も、相手が伝えようとしている事を一生懸命聞く」

ということをテーマに、ちょっとゲーム感覚でできる要素も踏まえてやっています。

~この日の流れ~

(1)3グループに分かれる(ひとグループ3~4名)

(2)グループ内で、順番をきめる

(3)1番目の人から順に、上の写真右奥のホワイトボード裏に貼ってある絵を見に行く

(4)見た絵を、グループに戻って他のメンバーに「言葉で」伝える

(5)2番目の人が、1番目のメンバーが伝えてくれたことを紙に描く

(6)一回では伝えきれないのは当然なので、次の順番の人へとじゅんぐり変わって同じことを繰り返す

(1番目の人が絵を見に行く→2番目の人が描く、2番目の人が絵を見に行く→3番目の人が描く、3番目の人が見に行く→4番(3人チームは、また1番)の人が描く)

(7)時間が来たら終了!

※ジェスチャーは禁止です。言葉で伝えるように。

 

 

メンバーから質問もありました。

「2順目以降は、もうわかってしまっているから、書き足したり、書き直したりしてもいいですか?」

→「ダメです。メンバー同士、『伝えてくれたことだけ』を描いてください。ただし、確かに一度見ているので、『右上に木があります』と聞いた時に、木の形を自分の記憶で掻いてしまってもかまいません。」

 

ユニークなのは、いつもはそれほど皆、ジェスチャーはしないのに、この日は手(腕)が勝手に動くのか、「こういう形の山が…」「こういう川が流れて…」等、空中にたくさん描いていました。

掌に、形を描いて示すメンバーも。

 

しかーし、見つけたとたんに私が「ピピ~!ジェスチャー禁止です」と注意します。

 

普段、言葉で物事の説明をするのが苦手なメンバーも、見た絵を伝える事はでき、一生懸命に話していました。

 

手前の二人は、同じグループの仲間です。

ホワイトボード裏に絵を見に行っているメンバーの帰りを待ちます。

 

絵を見に行っているメンバーは、皆、頭に手を置くか、あごに手を添えるか…

「う~ん…」と考え込む姿が共通しています。

 

ほら、ホワイトボード前にいるメンバーを見て見て。

 

 

 

出来上がりはこちら。

課題1(真ん中に置いてある絵が、ホワイトボード裏に貼ってあった絵です)

 

課題2

 


もったいないのは、時間前に「終わりました」と言っていたグループ。

正解を見ると、ヨットの帆のように見える部分の三角形の向きが逆です。

他はバランスも線のつながりもばっちりなのに…。

まだ時間があったので、確認しなくていいですか?と声をかけておりましたが…行かずに終わったメンバー。

ぜひ「確認」をよろしくお願いします。

 

最後に、振り返り用紙を配り、感想を聞きました。

「伝える事が難しかった」

「聞く力が難しかった」

「絵がいっぱい多くて大変だった」

そうでしょう、そうでしょう。

日頃のコミュニケーションも基本は同じです。

仕事での「声かけ、確認、報告、連絡、相談」も、基本は同じです。

 

相手の言葉に一生懸命耳を傾け、理解しようとしながら聞くことが大切。

わからないこと、曖昧なことは確認するのが大切。

伝える側も、「伝えたい!」と思って伝えるのが大切。

双方の努力があって良いコミュニケーションになると思いますよ~。

とにかく今日の講座は、いつもよりよくしゃべりました。

良い事ですね!

いずみまさこ

 

※講座資料は、神奈川県青少年指導者養成協議会資料よりダウンロードして使用しております

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