青空と紙風船

就労サポートセンター紙風船の日常をBlogでお伝えいたします

お客様対応 ~サンキ実習~

2018年11月23日 | 就労訓練

 

年末に向け、冬物商品の入荷も多いサンキの店内。

冬物は厚手なのでフロアいっぱいに商品が並べられています。

 

この日はお客様対応が多かった実習でした。

 

言葉のやりとりや理解に困難さがあるメンバーも、サンキスタッフに速やかに繋いでいたり、また、自分でできることは一生懸命に対応していました。

 

例えばそのひとつ。

上の方にある商品は、「商品取り棒」でお客様に取ってさしあげます。

でも、慣れていないメンバーはまだそれはできません。

 

ふと見ると、以前できなくてサンキスタッフに繋いでいたメンバーが、自ら近くの商品取り棒を持ってきて手の届かないところにあるパジャマを取っていました。

後で、そのメンバーが言っていました。

「お客様のために、自分ができることはやります」

 

接客の仕事としては当たり前のことかもしれませんが、メンバーにとっては、サンキさんで実習をさせて頂いているからこそ身につけることができた基本姿勢です。

(その後、お取りしたパジャマはサイズが合わなかったため、今度はお客様が望むサイズがあるかどうかをサンキスタッフに確認に行っていました。大忙しでした。)

 


 

こちらでは、買い物カートの購入で迷っていらっしゃるお客様に呼ばれ、メンバーが対応していました。

商品の違いは何か。

どちらが軽いのか。

どちらがいいと思うか。(このご質問は答えるのが難しいのですが。)

 

軽いかどうかは持ち比べてお答えしていました。

他の質問に対しては、やや首を傾げながら返事に困る場面も。

 

お客様がどんな場面でお使いになるのかを伺い、商品に書いてある耐荷重を読み上げたところ…「こっちに決めた!ありがとうね。」とお客様。

 

答えられない質問の場合はすぐにサンキスタッフに繋ぐのが実習生の務め。

でも、できること(=きちんとわかること)はお伝えし、お客様に心地よくお買い物して頂けるよう努力をしています。

 


商品手直し。

寝装コーナーでは、もこもこふわふわ温かそうな寝具が所狭しと並んでいます。

色々な種類の商品があるので…お客様がご覧になった後、どうしても売り場が乱れてしまいます。

大きな寝具類はひとりでは畳直しが難しいのでふたりで手直し。


 

バックヤードでは品だし。

終了後にダンボールを解体して重ねることもしっかりできるようになりました。

しかしこの日のダンボールは大きくて、畳んでもカートからはみだしてしまうため諦めていたメンバー。

 

もうひとり、バックヤードに戻ってきたメンバーに私から声をかけました。

「ふたりでカートに入るようにしてください。」

(それだけ?と思われたかもしれませんが…そうです。これだけです。こちらのふたりならば、ふたりで相談して何とかできるかと思いまして。)

ひとりが支えて、もうひとりが折って、折って、折って、ぐ~っと折り曲げて・・・

はい、入りました。

そしてきちんと次の方が重ねられるように平らに均していました。

 

同じ現場で継続して実習することで身につけていけること、本当に本当にたくさんあります。

これからもどんどん「実践の場で就労訓練」に励んでもらいたいと思います。

いずみまさこ

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