博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

除雪の社会的費用

2010年02月17日 | 北陸の風物
 毎日飽きずに雪が降っています。富山市内では年末の12月19日から4日余りの積雪が70センチに達しました。地元紙北日本新聞の年末の報道(注)によれば、この4日間に市内の除雪のために除雪車530台余りがフル出動し、除雪費用が1億円かかったそうです。実は当初予定していた年度内の除雪費用はフル出動1回分だったので、年末までに予算を使い切ってしまったことになります。富山市では除雪しなければならない道路の総延長が何と2000キロもあるのだそうです。2000キロといったら、青森から沖縄までの距離があることになります。これだけの距離を除雪して回るのですから費用がかかるのも無理はありません。このところの不景気で税収が落ち込んでいる所にこの大雪の除雪費で自治体の財政はたいへんです。
 富山市、長岡市、青森市といった雪国の都市が都市中心部に人口を集積させようとするコンパクトシティ構想を進めているのは、除雪のような社会的費用を低減させたいという意図もあります。すると都市周縁部の在所は次第に中心部に再吸収されていくことになるのでしょうか。これだけ雪が降ると既存の社会構造にも変化が起きてくることになりそうです。

(注)http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20091223/28856.html

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