羽花山人日記

徒然なるままに

右顧左眄(訂正)

2024-01-31 16:19:13 | 日記

右顧左眄(訂正)

この前のブログに,右利きと左利きが9:1の比で平衡状態にあるのが不思議だと書いたが,あとでこれはとんでもない間違いだと気づいた。

集団遺伝学の初歩に,「ハーディー・ワインベルクの法則」というのがある。ある形質について,遺伝子の組み合わせ(遺伝子型)による生存競争上の優劣がなく,ランダムな交雑が行われる場合には,遺伝子の頻度と遺伝子型の比率は世代を通じて変化せず,平衡状態にあるということである。交雑がランダムということは,交雑相手にその形質によるよりごのみがなく,偶然によって決まるということである。

ヒトの集団についていえば,血液型がこの例である。血液型による生残率には差がなく,交雑相手に血液型が考慮されないことから,平衡状態が成り立つことになる。

利き腕についても,右利きと左利きに生残率に差がなく,交雑相手の利き腕を気にしないなら,「ハーディー・ワインベルクの法則」が成立し,右対左=9:1の比率は世代を通じて維持されることになる。

何故右利きの発現に関与する遺伝子の比率が高いのかは別問題で,わたしには分からないが,血液型でも,A,B,Oの遺伝子頻度は等しくないので,人類集団が形成される過程で,偶然そうなったのかもしれない。

 

小指の効能

人間の体に無駄なところはないというが,いままでその存在意義をあまり感じなかった,小指のありがたみをしみじみ感じている。

交通事故で右手小指の付け根を骨折し,握りこぶしを作った時,薬指と小指が手の平にしっかりとくっつかない。

わたしはコーヒーポットを持つ時,下の写真のように鷲づかみにすると,お湯を注ぐときにポットの傾きが安定しない。そこで,その下の写真のように親指と小指で支点を作って,3点でポットを支えるようにして,コーヒーを入れていた。

ところが,けがの後遺症で,小指にかかる重さが支えられなくなっていて,小指の代わりにに薬指で支点を作っている。

コカリナの演奏で下のラを出す時,右手の小指で穴をおさえる。けがをしてから2ヶ月ほど,医師にコカリナを吹くのを止められていた。現在も下のㇻを出す時はやや不自由を感じている。

一番困るのは,店でお釣りをコインで貰う時だ。習慣でつい右手を出してしまう。すると,小指と手の平の間が開いているので,握りこぶしが底の抜けた筒のようになっていて,そこからコインがこぼれ落ちてしまう。特に1円玉は探しにくく,床にはいつくばって高々1円を探すのがなんとなく恥ずかしく,そのまま放置してしまう。「1厘を笑うものは1厘に泣く」というので,そのうち罰が当たるかもしれない。

これまでに3円ほどの甚大な損害を被っている。

小指様様である。

ところで,最初に述べたことに関連して疑問に思っていたことだが,足の指の爪はどんな役に立っているのだろう。

 

STOP WAR!

コメント (3)
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