モンティ・ホール問題「マリリンの答え」
賢明な訪問者の方々には,数学者がマリリンの前にいかに恥をかいたかお分かりであろう。しかし,一応前回のブログでの出題の答えをお知らせしよう。
数学の知識はそんなに必要ではない。むしろ素朴に考えた方が良い。
次の図にあるように,ドア1~3への山羊と車の配置の仕方には,A~Bの3通りがある。この内のどのように配置されているかをあなたは知らない。
そのまま 変更する
1 2 3 1 2 3
A 車 山羊 山羊 A 車 山羊 山羊
B 山羊 車 山羊 B 山羊 車 山羊
C 山羊 山羊 車 C 山羊 山羊 車
あなたはドア1を指定し,わたしは山羊のいるドアを開けるので,配置がAの場合には2か3どちらかのドアを開ける。Bの場合には3のドアを開け,Cの場合には2のドアを開ける(青い字のドア)。
そうすると,答えをそのままにした時は,(赤い字で記したように)ケースAのように配置した場合だけが正解になり,BまたはCであれば外れることになる。変更した時は,正解になるケースがB,Cと二つになる。
つまりそのままにした場合の当たる確率は1/3,変更した場合は2/3ということになる。
この確率は,最初に指定するドアがどれであっても,また残された二つのドアに山羊がいる場合,そのどちらを開けても成立することは,お分かりだろう。
この説明にある数学者は納得せず,何回もシミュレーションを行ってようやく承服したという。
悪乗りして,もう一つクイズを:
ある国では,コインの片面には高貴な家柄の王属の図柄があり,その裏面には動物の図柄が描かれている。そして,王様の図柄の裏には,鳥を描かなければならないというルールがある。
ここに4つのコインが並べられていて,それぞれに「王様」,「女王様」,「フクロウ」,「トカゲ」の図柄が描かれている。この中にルール違反のコインがあるかどうかを調べるためには,どのコインを裏返せばよいか。
この問題も,モンティ・ホール問題と同じ本から引用している。平均の正解率は10%だそうであるが,ひっかけ問題として取り組めば,正解率はもっと上がるかもしれない。
答えは次回に。
STOP WAR!