三つの無
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」が,ネット上に紹介されていた。
氏は先ず,辞任・解任されたオリンピック組織委員会関係者をとりあげ,その人たちに共通するものとして,三つの無,無知・無魂・無涙をあげている。無知は知るべきことを知らずして,他人を傷つける。魂のない者は無知の怖さを知らず,そのことで自分を恥じようとしない。無涙の人は他人の流す涙にもらい泣きすることができない。
類は友を呼び,三無が集まって辞任劇になった。酷評である。そして,三つの有の日本人は三無の日本人よりもはるかに多いはずであり,その愚かしさとやさしさの欠如を憐れみ,三無からの解放を祈ることができる。神よ,三無の日本人を救い給え,と結んでいる。
著者の心情が赤裸々に吐露された文章に圧倒された。わたしから見て,政治家や権力者に三無人種が多いと感じるのは哀しいことである。わたしにその資格があるかどうか自信はないが,やはり救い給えと神に祈りたい。
稲 穂
阿見町にて,本日撮影。
稲穂の実入りが進んでいる。後一月で新米だ。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」