スローフード

今日は新橋に出張しました。お昼時に着いたので、どこかで食事をと思うのですが、ビジネス街のお昼は立錐の余地もなく、お上りさんには勝ち抜ける術はありません。

最悪、コンビニでお握りか～と、歩を進めると良さそうな洋食屋さんが。

でも、店の中は一杯で「諦めよう」とした時、数軒先に寂れた外観の、やはり洋食屋さんがありました。

正直に言うと営業してるのかな～と思ったくらいの寂れ方です。でもメニューが出ていたので入ってみました。

なんと喧騒が嘘のように静かです。でも、誰も入っていないわけでもなく、テーブル20席は適度な混み具合。

上品なご婦人がフロアを任され、たしか、接客というのは、こういう感じだったよな～と感慨を抱かせます。昨今のマニュアル的な感じがしないのです。

チキンカツを頼んだのですが、衣はさくさくの揚げ立てで美味しかったです。

店が狭かったので、外でコートを着ようと持っていたら、「寒いから、ここでお召しになって」と言われ、支払いも待っててくれました。

普通は回転率を上げるためにも、そんなことは気にしないものです。

粋って、こういうことなのかな～、今の我々に足りないものはこれだな～、タイムスリップしたみたいだな～と、様々な思いを噛み締めることとなるお昼でした。

いい店だったな～。

ヒントは虎ノ門駅近くの三菱銀行（元UFJの支店の方）の裏あたり。