昨日、BSプレミアムで放映された録画を見ました。
前作「悪魔が来たりて笛を吹く」が思いのほかよかったので、期待しつつも、野村監督のあの名作と比べるとどうかな、と思っていたのですが、勝るとも劣らないよい作品だったと思います。
辰弥、濃茶の尼や、多治見要蔵は、時代もあるでしょうから、野村作品が勝ってましたが、原作の世界観そのままに、現代でここまで表現したのは、凄いと思います。
そして、出色は真木よう子さん演じる森美也子でしょう。
時に優しく、時に頼もしく、時にエロティックで、本心をひた隠しにしつつも、時折鎌首を持ち上げる本性、目的の為に8人を殺すことを決めた女性の怨念を、存分に表現されていました。
終盤の病室のシーンは、語り継がれるべきシーンだと思います。
最後に磯川警部が金田一を亀の湯に誘うところも、横溝ファンには嬉しいところですね。
兎に角、この作品は画が美しい。
ドラマとは思えないです。
次作は、あの作品になると思いますが、今から楽しみです。