今回の白書対策は、「M字カーブを描く日本女性の年齢階級別労働力率」に
関する記載です(平成25年版厚生労働白書P158~159)。
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● 潜在的労働力率は高い女性の労働力率
2012(平成24)年の労働力人口をみると、女性は2,766万人と、前年に比べ
2万人減少し、男性は3,789万人と、前年に比べ33万人減少した。
この結果、労働力人口総数は、前年より36万人減少して6,555万人となり、
労働力人口総数に占める女性の割合は42.2%となって、前年に比べ0.2%
ポイント増加した。
2012年の女性の労働力率を年齢階級別にみると、25~29歳層及び45~49歳層
を左右のピークとし、35~39歳層を底とするM字カーブを描いている。
1970(昭和45)年以降、10年ごとの推移をみると、25~29歳層及び30~34
歳層の上昇幅が大きく、M字の底は上がってきているものの、潜在的労働力率
と現実の労働力率との差は、依然として大きい。
なお、M字の底の年齢層が上の層にシフトしている。これは、結婚年齢や出産
年齢の上昇に起因したものと考えられる。
● 20~44歳の既婚者の労働力率の低さがM字カーブの理由
次に、女性の労働力率を未婚者と既婚者の別にみると、45歳以上の層では
両者に大きな差はないが、20~44歳層で両者の差は大きくなっている。
この層の既婚者の労働力率について、この10年間に大きく上昇している
ものの、その水準が低いままであることが、依然としてM字カーブが存在
する理由となっていると考えられる。
なお、主要国の女性の労働力率をみると、欧米諸国ではM字カーブはほとんど
見られない上、30歳以上の層では、日本の潜在的労働力率よりさらに高い
水準の労働力率を実現している。
さらに、欧米諸国では、女性の労働力率の高い国において出生率も高くなっ
ている。
M字カーブの底に当たる子育て世代を含め、我が国の女性の就労を促進して
いくことは、人口減少社会における就業率の向上や我が国の経済社会の活性化
のため、また、少子化対策の観点からも不可欠であると考えられる。
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女性の労働力率については、過去に試験で何度も出題されており、
労働経済の中では、かなり重要事項といえます。
平成25年度の択一式で、
【 25-3-B 】
女性の年齢階級別労働力率は、その形状から、M字カーブと呼ばれているが、
有配偶者の労働力率が上昇してきたことが寄与して、M字のカーブが以前に
比べ浅くなっている。
という正しい出題がありました。
他にも、次のような出題があります。
【 12-3-B 】
我が国の女性労働力率を年齢階級別にみると、出産・育児期に低下し、
育児終了後に高まるという傾向がみられ、M字型カーブを描くといわれる。
M字型カーブが示すピークとピークの間の年齢階級で最も労働力率が低く
なるのは1990年代では25~29歳階級である。
【 21-4-B 】
平成20年版働く女性の実情では、平成20年の女性の労働力率を年齢階級
別にみると、25~29歳(76.1%)と45~49歳(75.5%)を左右のピーク
とするM字型カーブを描いているが、M字型の底は昭和54年に25~29歳
から30~34歳に移動して以来30~34歳となっていたが、比較可能な昭和
43年以降初めて35~39歳となった、とし、また、M字型の底の値は前年
に比べ上昇した、としている。
【 17-選択 】
我が国の女性の労働力率を縦軸にし、年齢階級を横軸にして描画すると、
あるローマ字の型に似ており、我が国の女性の労働力率は( A )字型
カーブを描くと言われている。平成16年の我が国の女性の労働力率を、
年齢階級別に描いてみると、25~29歳層と( B )歳層が左右のピーク
となり、30~34歳層がボトムとなっている。
いずれも、女性の労働力率を年齢階級別にみた場合の特徴に関する出題です。
【 12-3-B 】は、誤りです。
M字型カーブの谷間となる年齢階層は、出題当時「30~34歳階級」でした。
で、【 21-4-B 】は正しいです。
M字型の底は35~39歳となっています。
まず、「M字」という言葉は、当然に押さえなければならない言葉です。
さらに、M字型カーブの谷間となる年齢階層やM字の底は上がってきている
という点も押さえておく必要があります。
労働経済で、ここが出たときは、確実に得点できるようにしておきましょう。
【 17-選択 】の答えは
A:M
B:45~49
です。
関する記載です(平成25年版厚生労働白書P158~159)。
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● 潜在的労働力率は高い女性の労働力率
2012(平成24)年の労働力人口をみると、女性は2,766万人と、前年に比べ
2万人減少し、男性は3,789万人と、前年に比べ33万人減少した。
この結果、労働力人口総数は、前年より36万人減少して6,555万人となり、
労働力人口総数に占める女性の割合は42.2%となって、前年に比べ0.2%
ポイント増加した。
2012年の女性の労働力率を年齢階級別にみると、25~29歳層及び45~49歳層
を左右のピークとし、35~39歳層を底とするM字カーブを描いている。
1970(昭和45)年以降、10年ごとの推移をみると、25~29歳層及び30~34
歳層の上昇幅が大きく、M字の底は上がってきているものの、潜在的労働力率
と現実の労働力率との差は、依然として大きい。
なお、M字の底の年齢層が上の層にシフトしている。これは、結婚年齢や出産
年齢の上昇に起因したものと考えられる。
● 20~44歳の既婚者の労働力率の低さがM字カーブの理由
次に、女性の労働力率を未婚者と既婚者の別にみると、45歳以上の層では
両者に大きな差はないが、20~44歳層で両者の差は大きくなっている。
この層の既婚者の労働力率について、この10年間に大きく上昇している
ものの、その水準が低いままであることが、依然としてM字カーブが存在
する理由となっていると考えられる。
なお、主要国の女性の労働力率をみると、欧米諸国ではM字カーブはほとんど
見られない上、30歳以上の層では、日本の潜在的労働力率よりさらに高い
水準の労働力率を実現している。
さらに、欧米諸国では、女性の労働力率の高い国において出生率も高くなっ
ている。
M字カーブの底に当たる子育て世代を含め、我が国の女性の就労を促進して
いくことは、人口減少社会における就業率の向上や我が国の経済社会の活性化
のため、また、少子化対策の観点からも不可欠であると考えられる。
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女性の労働力率については、過去に試験で何度も出題されており、
労働経済の中では、かなり重要事項といえます。
平成25年度の択一式で、
【 25-3-B 】
女性の年齢階級別労働力率は、その形状から、M字カーブと呼ばれているが、
有配偶者の労働力率が上昇してきたことが寄与して、M字のカーブが以前に
比べ浅くなっている。
という正しい出題がありました。
他にも、次のような出題があります。
【 12-3-B 】
我が国の女性労働力率を年齢階級別にみると、出産・育児期に低下し、
育児終了後に高まるという傾向がみられ、M字型カーブを描くといわれる。
M字型カーブが示すピークとピークの間の年齢階級で最も労働力率が低く
なるのは1990年代では25~29歳階級である。
【 21-4-B 】
平成20年版働く女性の実情では、平成20年の女性の労働力率を年齢階級
別にみると、25~29歳(76.1%)と45~49歳(75.5%)を左右のピーク
とするM字型カーブを描いているが、M字型の底は昭和54年に25~29歳
から30~34歳に移動して以来30~34歳となっていたが、比較可能な昭和
43年以降初めて35~39歳となった、とし、また、M字型の底の値は前年
に比べ上昇した、としている。
【 17-選択 】
我が国の女性の労働力率を縦軸にし、年齢階級を横軸にして描画すると、
あるローマ字の型に似ており、我が国の女性の労働力率は( A )字型
カーブを描くと言われている。平成16年の我が国の女性の労働力率を、
年齢階級別に描いてみると、25~29歳層と( B )歳層が左右のピーク
となり、30~34歳層がボトムとなっている。
いずれも、女性の労働力率を年齢階級別にみた場合の特徴に関する出題です。
【 12-3-B 】は、誤りです。
M字型カーブの谷間となる年齢階層は、出題当時「30~34歳階級」でした。
で、【 21-4-B 】は正しいです。
M字型の底は35~39歳となっています。
まず、「M字」という言葉は、当然に押さえなければならない言葉です。
さらに、M字型カーブの谷間となる年齢階層やM字の底は上がってきている
という点も押さえておく必要があります。
労働経済で、ここが出たときは、確実に得点できるようにしておきましょう。
【 17-選択 】の答えは
A:M
B:45~49
です。