記念日・年中行事
▲国際山岳デー(国際山の日)(International Mountain Day)
2003(平成15)年の国連総会で制定。国際デーの一つ。
国際社会が山岳地域の環境保全と持続可能な開発について考える日。
○ユニセフ創立記念日
1946(昭和21)年のこの日、国連児童基金(ユニセフ)の前身・国連国際児童緊急基金が創立された。
1953(昭和28)年に改組され、現在の名称・国連児童基金(United Nations Children's Fund)になったが、UNICEF(United Nations International Children's Emergency Fund、ユニセフ)という略称は一般に普及しているということで、そのままになった。
当初は、戦後の緊急援助のうち子供を主に対象とした活動であった。日本は、1949年から1964年にかけて、主に脱脂粉乳や医薬品、原綿などの援助を受けた。当時は日本も主要な被援助国の一つであった。
緊急援助が、行き渡るのにしたがって次第に活動範囲を広げて1953年に正式名称が現在のものに変更された(略称はUNICEFのまま)。開発途上国・戦争や内戦で被害を受けている国の子供の支援を活動の中心としているほか、「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」の普及活動にも努めている。
かつては、物資の援助中心の活動であったUNICEFであるが、生活の自立がなければ無限に援助しても状況は変わらないとの発想のもと、親に対する栄養知識の普及などの啓発活動にも力を入れている。
○胃腸の日
師走にこの一年間を振り返ったとき、大切な胃腸に負担をかけてきたことを思い、胃腸へのいたわりの気持ちを持ってもらいたいと、薬局、ドラッグストアなどで販売されているOTC医薬品(一般用医薬品)の団体である日本OTC医薬品協会が制定。
胃腸薬の正しい使い方や、胃腸の健康管理の大切さなどをアピールする日。日付は12と11で「胃にいい」と読む語呂合わせから。
○百円玉記念日
1957(昭和32)年のこの日、それまでの板垣退助の肖像が描かれていた百円札に替って、鳳凰デザインの百円玉が登場した。
発効当時の百円玉は銀貨で紙幣と併用されたが、その後、銀相場の変動により、銅75%、ニッケル25%の合金になった。
※沢庵忌
江戸時代の臨済宗の僧・沢庵の天保2(1646)年の忌日。
沢庵漬けは、江戸時代に沢庵宗彭[たくあんそうほう、1573~1646年)が考案したという言い伝えがある。沢庵宗彭が創建した東海寺では、「初めは名も無い漬物だったが、ある時徳川家光がここを訪れた際に供したところ、たいそう気に入り、『名前がないのであれば、沢庵漬けと呼ぶべし』と言った」と伝えられている。異説として沢庵和尚の墓の形状が漬物石の形状に似ていたことに由来するという説もある。なお東海寺では禅師の名を呼び捨てにするのは非礼であるとして、沢庵ではなく「百本」と呼ぶ。百本は「百本漬け」(干した大根100本を、糠[ぬか]1斗、麹[こうじ]4升、塩3升5合の割合で四斗樽に漬けた漬物)の百本である。
また別の説によると、元々は「混じり気のないもの」という意味の「じゃくあん漬け」、あるいは、「貯え漬け(たくわえづけ)」が転じたとも言われている。
この大根の漬物は、18世紀に江戸だけではなく京都や九州にも広がり食べられていた。
□御会式御法難読誦会[おえしきごほうなんどくじゅえ](千葉県鴨川市・鏡忍寺、12月11日~12日※法要は12月11日のみ)
日蓮聖人を法要する行事で、境内を稚児行列が練り歩く。
2日間、境内に暮れの市として植木、花など露店が立ち並ぶ。数々の伝説や逸話が残る日蓮聖人ゆかりの寺でもある。
カランコエ kalanchoe
【花言葉】「とっておきの」「柔軟性」「幸福を告げる」「あなたを守る」「おおらかな心」「たくさんの小さな思い出」
【概要】
カランコエ(Kalanchoe) とは、ベンケイソウ科の1属。リュウキュウベンケイ属ともいう。
原産地はマダガスカル島、南アフリカ、東アフリカ、ソコトラ島。他、インド、マレー半島、中国などにおよそ100種が分布する。分布域は広いが、大半はマダガスカルと東アフリカに集中している。種によって姿形は様々で、鉢花として栽培されるものもあれば、ユニークな姿の葉を鑑賞する多肉植物として扱われるものもある。
一般的に鉢花として親しまれているのは、ブロスフェルディアナ種〔K. blossfeldiana〕から改良された園芸品種で、それらを指してカランコエと呼ぶことも多い。日本には昭和6(1931)年に入ってきた。乾燥に強く、強靱な花であることから「ベニベンケイ(紅弁慶)」と呼ばれる。
ドイツで改良が始まり、次いでオランダやアメリカ、日本でも育成され、様々な園芸品種が生まれた。
属名の Kalanchoe は、中国名の「加籃菜」の音に由来するという説がある。
種小名の blossfeldiana は「(品種改良をした)ブロスフェルト商会の」という意味である。
【特徴】
ベニベンケイ(紅弁慶、Kalanchoe blossfeldiana)
草丈は20cmくらい。葉は長い楕円形で、対生する。葉の縁には丸い鋸歯がある。葉の質は肉厚で、明るい緑色をしている。
本来の開花時期は3月から5月だが、今では一年中出回っている。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな花をたくさんつける。花弁は4枚である。花の色は赤、ピンク、黄色、オレンジ色など多彩である。矮性種、高性種、斑入り種、などさまざまな変種がある。
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カランコエ・ウェンディ(Kalanchoe ‘Wendy’、Kalanchoe miniata cv. Wendy)
マダガスカル原産のミニアタ種と別の野生種・マンギニー種(K.manginii)との交配によって作出された。どこかピンクがかった、淡い緑色の多肉質の葉を密につける。這うように茎が伸び、花茎を細かく枝分かれさせ、先端を少し絞った濃い赤紫色で、花弁の先が黄色の釣り鐘状の花をたくさん咲かせる。
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カランコエ・テッサ(Kalanchoe ‘Tessa’)
テッサK. ‘Tessa’は、ウェンディK. ‘Wendy’と共にオランダのワゲニンゲン大学でJ.J.Karper氏らが作出した品種で、マンギニーKalanchoe manginiiとグラキリペスKalanchoe gracilipes (グラシリペスと読む人もいる)の交配種である。
花を多数ぶら下げるタイプ。花は茎の先端付近にたくさん着き、細長い円筒状鐘形をしている。花色は朱赤色で、先端がやや淡色になっている。花着きの良い鉢物用矮性種で、しなやかな感じの草姿をしており、吊り鉢にも適している。
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リュウキュウベンケイ(琉球弁慶、Kalanchoe integra)
別名ヘラバトウロウソウ。日本では琉球諸島に、日本国外では台湾、中国南部、東南アジアに自然分布するが、日本では伊良部島以外の現状は不明であり、伊良部島の個体群も栽培個体が逸出した可能性がある。
草丈は30~100cmで、茎は斜上または直立する。葉は対生、へら状長楕円形で、長さ5~20cm、多肉質、葉縁には鈍い鋸歯があり、3裂することがある。葉柄がある。
花期は1~4月。花序は散房花序で茎の頂端に付く。花弁は4枚あり、花冠はつぼ型あるいは高杯形、色は黄色~橙色だが基部のみ緑色。
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セイロンベンケイ(トウロウソウ[灯籠草]、Kalanchoe pinnata)
原産は南アフリカだが、現在では熱帯地方各地に帰化している。日本では沖縄や小笠原諸島に帰化している。道ばたなど日当たりの良い場所を好み、ときには隆起珊瑚礁の岩の上などにも出現する。
全体に多肉質の多年生草本。茎は直立し、葉を対生につける。葉は短い柄があって葉身は楕円形から卵形、はじめは単葉だがよく育つと三出-単羽状複葉となる。
土の中に埋めたり水がある皿につけると葉から芽が出る無性生殖の性質を持つ植物である。そのため俗称「はからめ(葉から芽)」といわれている。
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ツキトジ(月兎耳、Kalanchoe tomentosa)
マダガスカル中部原産。 学名のtomentosa(トメントーサ)は「細かい綿毛がびっしり生えた」というニュアンスの意味で、葉や茎が細かいうぶ毛で覆われている姿に由来する。そのせいで、葉自体は緑色ですが、全体の草姿は白っぽく見える。
葉は楕円形でふっくらと厚みがあり、先端がゆるくギザギザになっていて、そこが点々と黒~茶褐色に色づく。 和名のツキトジは葉の姿をウサギの耳に見立てて付けられた名前。 5、6cm足らずのミニ鉢植でもよく流通するが、育てていくと茎が上に伸びて下の方の葉は落ち、枝分かれして上部に葉を茂らせ、地面に近い株元の茎は木の幹のようにごつごつになる。
ツキトジは個体の変異が多く、いろいろなバラエティーのものがある。代表的なものに。縁にクリーム色の斑のはいるツキトジニシキ(月兎耳錦)、普通種より葉が長い毛に覆われるチョウモウツキトジ(長毛月兎耳)、やや毛並みが細かく葉の色が黒っぽいクロトジ(黒兎耳)などが知られている。
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センニンノマイ(仙人の舞、Kalanchoe orgyalis)
マダガスカルの中央高地原産。たかさ1~1.5m。葉は乾燥に耐えるために多肉化している。本種は低木状になるもので、卵形の葉はびっしりと微細毛に覆われている。新葉は褐色に色づく。質感が変わっているので観賞用として栽培される。生長は遅い。
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カランコエ・プミラ(シロガネノマイ[白銀の舞]、Kalanchoe pumila)
マダガスカルの中央高地が原産。高さは15cmほどですが、這うようにして広がる。葉は淡いピンクがかった白粉を被る。1月~2月ごろ、円錐花序をだして赤紫色の花を咲かせる。
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【詳しい育て方】
■主な作業
花がら摘み:1月~5月に行う。花茎が伸びてその先にまとめて花をつける。次々と花茎が出てくるので、花が3割くらい枯れてきたら思い切って花茎の付け根から切り落とす。
また、鉢植えを購入する際は全体的に間延びしていないがっしりしたものを選ぶ。
摘心:夏に新芽の先を摘んでおくとワキから新たに芽が伸びてきて枝数が増えて結果、花数が増える。室内で育てていると葉にホコリがたまりやすいので、ときどき上から水をかけて洗い流してあげるとよい。
切り戻し:5月~6月と、9月に行う。春の切り戻しは、花後の花茎の切り取りを兼ねる。
開花は冬以降が多い:開花期間は秋から春であるが、自然の環境下で育てていると花が咲くのは冬以降になることが多い。また、つぼみができたあとに気温が10℃以下になるとつぼみの動きが鈍り、春に暖かくなるまで花が咲かないこともある。逆に暖かければ晩秋にできたつぼみは冬から花を咲かせる。秋頃から花を楽しみたい場合は夏に短日処理を行う。
短日処理:7~8月頃に夕方の5時頃から翌朝の7時頃までダンボールなどをかぶせて意図的に日照を調整し短日の状態を作る。この作業はつぼみが確認できるまで毎日繰り返し行う。目安としては30~40日間ほどになる。
■栽培環境
花後の春~秋は戸外の日当たりがよく雨の当たらない場所で育てる。強い直射日光に当たると葉が焼けてしまうことがあるので、真夏は直射日光を避けた明るい日陰で育てる。また、高温多湿時期は蒸れないように風通しにも気を使う。
10℃以下になると花つきが極端に悪くなり5℃くらいで生長が止まる。冬は室内の暖かいよく日の当たる場所で育てる。逆に夜は人工照明の光に当たり続けると花が咲きにくい状態になるため、できれば蛍光灯の光などの当たらない場所で管理する。
カランコエは一日の日の長さが短くなると花芽を付ける短日植物。夜にも照明が当たる場所では、植物自身が日長が長いと判断して花芽が付きにくくなる。
■水やり
葉が多肉質で中にたっぷり水が詰まっているため乾燥には大変強い植物。根が細く根ぐされを起こしやすいので水のやりすぎには気を付ける。5~9月の生長期は鉢土の表面が乾いてからたっぷりと水を与える。冬は鉢土の表面が乾いて2~3日たってから水を与える。
■肥料
肥料は新芽が動き出す5月頃~秋まで、液体肥料を10日に1回与える(ただし夏の高温時期は根ぐされを起こしやすいので肥料は与えない)。開花中は原則として肥料を与えなくてもよいが、リン酸分の多い肥料を与えることにより長く花を楽しむことができる。
■用土
とにかく水はけをよくすること。市販の多肉植物用培養土のほか、赤玉土(中~小粒)5:ピートモス2:川砂3など。
■植え付け・植え替え
5月~6月と、9月が適期。2年に1回ぐらい、切り戻しと同時に植え替える。根鉢をくずし、古い土と根を半分程度落として、深めに植え付ける。
植え替え直後は1週間ほど明るい日陰でに置いて、その後通常の管理に戻す。植え替え直後は一度たっぷりと水を与えて、その後はやや乾かし気味に保つのがコツ。
市販の株はピートモス主体の用土で植えられていることが多く、家庭では過湿、過乾燥になりやすく管理が難しいので、入手した株の花が終わりしだい、赤玉土や軽石を主体とした水はけのよい用土に植え替えるとよい。
■ふやし方
挿し芽:4月~7月、9月が適期。用土は酸度調整済みピートモスや、さし芽用の土など、肥料分が少なく清潔なものを用いる。一部の種類は葉に子株ができるので、子株を切り離して植え付ければ簡単にふやすこともできる。
■病気と害虫
病気:うどんこ病、灰色かび病
うどんこ病は、春と秋に、風通しが悪いと発生する。
灰色かび病は、11月~5月に、低温多湿時に発生する。無加温フレームで冬越しさせると、低温多湿になりやすいので特に注意が必要。
害虫:カイガラムシ、アブラムシ
カイガラムシは、3月~11月に、風通しが悪いと発生する。発生の初期にこすり落とすとよい。
アブラムシは、通年、新芽と蕾に多く発生する。
■まとめ
寒さに弱いので屋外で育てている場合、冬は室内に取り込む
夜も明るい場所では花が咲きにくい
過湿に弱いので、水をやりすぎないようにする
https://www.youtube.com/watch?v=0Rx3uZNanUg