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1025 世界パスタデー

2012-10-25 00:10:49 | 雑記

1995年10月25日イタリアで世界パスタ会議が開催された。EUとイタリアパスタ製造業者連合会な

どが合同でパスタの販売促進キャンペーンを行っている。

現在のようなソースをからめて食べるパスタ料理がイタリアに普及し始めたのは、*17世紀のトマトと

の出会いがきっかけになった。17世紀末、料理人アントニオ・ラティアーニのスペイン風トマトソースが

きっかけとなり、パスタをトマトソースで食べる食べ方が普及し、18世紀になってパスタ料理はイタリア

から世界中に広まっていった。

*新大陸からイタリアにトマトが上陸したのは16世紀だが、初めトマトは鑑賞用で、食用トマトの出現

は17世紀になってから。

 パスタ(イタリア語pasta)

パスタは、日本語の「麺類」とほぼ同義の概念をもつイタリア語で、スパゲッティ、ペンネ、ラザニアなど

を含む。日本では細長いものを「スパゲッティ」、細長くないものを「マカロニ」と呼び分け、「小麦粉の

イタリア風の練り物」のことを総称してパスタと呼んでいる。

■概要

パスタの主な原料は小麦粉で、他に水、塩、鶏卵などが用いられる。デュラム小麦のセモリナ(粗挽き

粉)を使ったものが最も良いとされる。デュラム小麦は、パンや天ぷら粉に使われる小麦とは種類が違

い、その特徴はガラス質と呼ばれる半透明の胚乳で、硬い良質のタンパク質を多く含み、弾力性に富

んでいるので生地を形成しやすく、ゆでてもコシが強く形がくずれにくいことである。

●パスタはスパゲッティに代表される麺状のロングパスタと、マカロニに代表される小型のショ

ートパスタの2種類に大きく分類できる。

 スパゲッティ

イタリア本国で数あるパスタのの中でヌードルの一種を指す代表的なもので、よく食べられているパ

スタの一つである。

■歴史

現在までに発見されているスパゲッティの最も古い遺物は、チェルヴェーテリで紀元前4世紀のエトル

リア人の墓から出土したしたものである。

■スパゲッティと日本

1928年、日本で初めての国産スパゲッティ「ボルカノ」が製造された。当時は「スパゲッチ」と称した。

占領期にアメリカ軍兵士がレエーション(野戦食)としてよく食べていたことから知られるようになった。

1960年代半ば頃には広く一般家庭でもよく料理されるようになった。1960年代後半までは、スパ

ゲッティと言えば、アメリカ式のミートソースと日本生まれであるナポリタンが双璧をなしてい

た。

 ミートソース

イタリアではミートソースに該当するものをラグーソースと呼ぶ。ラグーソースは食材を細かく切り、そ

れを煮込んで作る(煮込み)ソースのことで、中でもラグー・アッラ・ボロニェーゼ(ボロニア風ソース)

は肉とトマトを主な材料とするソースで、ボロネーゼ(ボロネーズ)と略され、日本語ではミートソース

と訳す。ボローニャ地方が発祥地である。普通ラグーといえば、ボロネーゼと考えてよい。

イタリア南部の簡単な調理法しかなかったパスタを、「肥満の街」即ち食の都である北部のボローニ

ャ地方の富裕層が、隣接するフランスのラグー(煮込み)をもとに肉や野菜、ワインなどを贅沢に使い

作らせたのが起源だといわれている。

■日本のミートソース

戦後兵庫県宝塚市にあったイタリア料理店「アベーラ」の初代店主オラッツィオ・アベーラが「スパゲテ

ィミートソース」 として店に出したのが日本初という説がある。1959年、キューピーが独立した缶入り

商品として「ミートソース」を発売したことが、家庭によりミートソースを普及させる下地となった。

これに追随する形でスパゲッティ・ソースの販売が各社で行われ、レトルト食品を中心にバラエティー

を極める現在でも、未だミートソースの人気は衰えていない。食べる際にはパルメザンチーズやタバス

コをかけることが多い。麺をナポリタンのようにからめたり、ソースにトマトケチャップやウスターソース

で味付けしたりもする。

 ナポリタン

トマトケチャップで味付けした日本独自のパスタ料理で、典型としては、スパゲッティにトマトケ

チャップをからめ炒めて作る。代表的な具材はタマネギ、ピーマン、これにハム、ウィンナソー

セージ、ベーコン等の加工肉、好みでタバスコや粉チーズ等をかけて食べるのが一般的であ

る。洋食メニューや弁当の付け合せなどにもトマトケチャップ味のスパゲッティは定番である。コンビニ

の弁当やレトルト食品としてナポリタンは一定の人気がある料理である。

■つけナポリタン

テレビ東京の番組「チャンピョンズ」と静岡県富士市の吉原商店街が共同開発した御当地グルメであ

り、つけ麺と喫茶店おなじみメニュー「ナポリタン」を組み合わせ、麺をトマトベースのWスープにつけ

て食べるのが特徴である。

●つけナポリタンの定義

*スープはトマトをベースとしたWスープ(2種類のスープをブレンドしたもの)である。

*提供する際は、麺とスープを分けた「つけ麺」スタイル。

現在、50店舗を超える取り扱い店がある。

 マカロニ

■語源・・・『図解食文化百科』(ミラノ、1990年)によると、「小麦などを練る」という意味の「マッカレー」

から派生した「マッコ」を語源としている。

■マカロニの違い

国や地域によってパスタの形状に違いがある。

*日本・・・短い穴の開いた棒状や貝殻状のもの、意匠を凝らしたものの総称。

*イタリア・・・イタリア語のマッケローニは主に穴の開いた棒状のものを指し、普通茹でる際に適当な

 長さに折って使う。

*英語・・・穴の開いた棒状の短いパスタのみ。ただし、ニューヨークやフィラデルフィア周辺のイタリア

 系アメリカ人の間ではパスタ全般を指す。

■日本のマカロニ料理

*マカロニグラタン・・・マカロニにソースを絡めて、溶かしバターとパン粉で焦げ目をつける。

*マカロニサラダ・・・茹でたマカロニと、キュウリなどの刻んだ野菜とマヨネーズで和えて作る。

*アラビアータ・・・唐辛子を多めに入れたり、オイルに味付けしたりして、唐辛子の味を強くしたトマト

 ソースを作り、それを茹でたマカロニに絡めたもの。アラビアータのレトルトパック入りソースが市販

 されている。

★日本のマカロニの形は現在は円筒形が主流だが、もとはひし形だった。

■アメリカ合衆国のマカロニ料理

*マカロニ・アンド・チーズ・・・茹でたマカロニに塩味の効いたチーズソースを絡めたグラタン

 料理の一種で、チーズはチェダーチーズを使うのが一般的である。手軽に作れるとあって、アメリカ

 やイギリスでは家庭料理として普及している。特に子供に人気が高い。アメリカのほとんどの学食の

 メニューに載っている定番料理である。作り方は沸騰した湯でマカロニを茹で、湯を切った後、鍋に

 戻したしたマカロニと一緒にチーズソースの粉末、バターと牛乳(もしくは水)を入れ、ソースとマカロ

 ニが十分絡み合うまでかき混ぜればできあがる。好みで刻んだハムやソーセージ、タマネギ、挽肉、

 ツナ缶を加えるときもある。

 アルデンテ

*スパゲッティなどのパスタで茹でる時の理想の茹で上がり状態の目安とされる表現。

*麺が完全に茹で上がらずに麺の中心が髪の毛の細さ程度の芯を残して茹で上げることをいう。

■誤解

パスタは一般に茹で上げた後、うどんやそばのように水でしめない為、その後も余熱で火が通ってい

く。その為アルデンテとは、茹で上げた状態なのか、フライパンでソースを絡めた後なのか、皿に盛ら

れ口にする瞬間なのかどの時点を指しているなのかによって、実際に食べたときの堅さには開きが

ある。

■日本国内のアルデンテ

うどんやそばなどの独自の麺文化がある日本においては、アルデンテでは若干硬く、日本人の嗜好

に合わないと考える人もいる。日本で売られているスパゲッティに書かれている茹で時間も、もちもち

として程よく芯が柔らかい状態になる時間である。

 

 

 

 

 

 

 

 


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