記念日・年中行事
◇針供養
折れた針を豆腐やこんにゃくに刺して供養し、裁縫の上達を願う行事。
12月8日または2月8日に行われる。関東地方や東北地方の一部では両方という地域もあ
るが、ほとんどはどちらか一方の日に行われる。関東地方では2月8日、関西地方や九州で
は12月8日が一般的である。現在では家庭で針仕事を行うことが少なくなり、家事作業にお
ける感謝や祈願の意味で行われることは少なくなったが、服飾に関わる分野においてはいま
だ根付いており、和裁や洋裁の教育機関や企業では現在も行われている。
◇御事始め
東国で旧暦2月8日におこなった .その年の農事等雑事を始める日。
○つばきの日
長崎県五島市が制定。
「つ(2)ば(8)き」の語呂合わせ。
○二葉・双葉の日
「ふたば(二葉・双葉)」は立春を過ぎて植物が芽を出す際の最初の葉であるとともに、物事
の始めという意味を持ち、生命力、希望、契機となることなどを表す。「二葉・双葉」に思いを
寄せる俳人で植物研究家の野川美渦[のがわみうず]氏が制定。「二葉・双葉」を季語とした
句会などを行う。日付は季節感と2と8で「二葉・双葉」と読む語呂合わせから。
○ロカビリーの日
1952年のこの日、有楽町の日劇でロカビリーブームの火付け役となったウェスタンカーニ
バルが開催されたことに由来する。
ロカビリーとは、1950年代アメリカ南部で発生したロックのスタイル。ヒルビリー(アメリカの
田舎の白人音楽。カントリーミュージック)色の強いロックンロールであり、初期のエルビス・プ
レスリーなどのスタイルを指す。
○郵便マークの日(〒マークの日)
1887年のこの日、逓信省(後の郵政省、現在の日本郵政グループ)のマークが逓信の「テ
イ」に合わせて甲乙丙丁の「丁[テイ]」に決定した。
しかし、万国共通の郵便料金不足の記号「T」と紛らわしいことがわかり、、6日後の14日に
「テイシンショウ」の「テ」を図案化した「〒」の誤字だったことにして変更した。
○白馬そばの日
長野県白馬村は、豊かな自然環境から風味豊かな良質のそばが収獲される信州でも有数
なそばの産地。そのそばの産地で、極上のそばのメニューをより多くの人に楽しんでもらおう
と、白馬村では2月8・9・10日の3日間を「白馬そばの日」として記念日を制定。
日付は秋に収獲された新そばが厳冬期2月頃に熟成され(生産者独自の低温環境下での
保存・熟成させ、この記念日に合わせ蔵出し)、香りと甘みのバランスがとれた美味しい「寒
そば」になることと、1998年2月8日に長野オリンピックのアルペンスキー、クロスカントリ
ー、ジャンプ競技が白馬村で始まったこと、白馬の8(ハ)9(ク)8(バ)の語呂合わせと、それ
にご当地食「白馬ガレット」のガレットのト(10)から。
また、その白馬そばの日に合わせ2月7日~15日の9日間、白馬雪恋まつり(2月7日~1
5日)の「おもてなし企画」として開催されるのが「白馬そば記念日週間」。期間中はユニーク
でオリジナリティ溢れるそばメニューを楽しめる。
http://www.vill.hakuba.nagano.jp/privilege/yukikoi/
○第42回雪と火のまつり(福島県三島町)
国の重要無形文化財に指定されている「サイの神」の伝統行事に焦点を当て開催する冬の
一大イベント。小正月に町内各地区で行われているサイの神を再現し、皆に三島町の伝統
文化・魅力を伝える。
※節忌
歌人・小説家の長塚節[ながつかたかし]の1914年の忌日。
小説代表作『土』
「たらちねの 母がつりたる青蚊帳を すがしといねつ たるみたれども」
ふるさとのわが家へ帰った夜、年老いた母が青がやをつってくれた。たるんではいたが清清
しい気持ちで寝た。
ユキノシタ(雪の下) strawberry geranium
【花言葉】「愛情」「好感」
【概要】
ユキノシタ(雪の下、Saxifraga stolonifera)はユキノシタ科ユキノシタ属の常緑多年草。
本州、四国、九州及び朝鮮半島、中国に分布し、湿った半日陰の岩場などに自生する。人家
の日陰に栽培されることも多い。
和名の由来は、雪が上に積もってもその下に緑の葉があることから「雪の下」と名付けられ
た。また、白い花を雪(雪虫)に見立ててその下に緑の葉があるからとする説、葉の白い斑
を雪に見立てたとする説、下の2枚の花びらを「雪の舌」にたとえたという説などがある。
別名はコジソウ(虎耳草:中国名から来た。葉の形が虎の耳に似ることから)、キンセンソオ
ウ(金線草:紅色の糸のように細い葡萄枝から)、ミミダレグサ(耳漏草:耳の病気の治療
に用いた)、イケハタ(池端:池のそばに生える)、イドクサ(井戸草:井戸のそばに生える)
などがある。
属名のSaxifraga[サキシフラガ]はラテン語の「saxum(石)+frangere(砕く)」が語源
で、岩の割れ目に生えるからという説がある。そのほかに、薬効として尿管結石を砕くから、
という説もある。種小名のstoloniferaは「走出枝(ランナー)を出す」という意味である。
【特徴】
草丈20~50cmで、茎の基部から長い紅色の走出枝を出して先に芽を作る。茎や葉には
赤褐色の粗い毛がある。葉は根生し、葉柄は4~10cm、葉身はほぼ円形に近い腎心形、
長さ3~6cm、幅3~9cm、質は厚く、掌状に浅く裂ける。両面は葉柄や花茎共に粗毛があ
る。表面は暗緑色で、脈に沿って白斑がある。裏面は紫色を帯びる。
開花期は5~7月、花茎は高さ20~50cmで、多数の花を付ける。花序には腺毛がある。
花弁は5枚で、上側3枚は小さく卵形、淡紅色で、数個の濃い赤紫色の斑点があり、長さ4
mm内外、下側2枚は不同で、長く白色、長さ1.5~2cmに達する。雄蕊は10本で、葯は
初め紅色。雌蕊の柱頭の先は2つに分かれる。萼は5つに裂ける。
花の後にできる実は果である。
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・花
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・葉(表面)
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・葉(裏面)
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【詳しい育て方】
■季節・日常の手入れ
ユキノシタは茎が伸びすぎるとバランスがくずれるので、茎の先端を切り戻す(摘心)。こうす
る事で茎の途中から芽が出てきて、草姿の良い株に整えることができる。
花が枯れてきたら花茎を根本から切り落とす。また、下の葉が枯れてきた時もこまめに取り
除いて掃除する。枯れた葉をそのままにしておくと株が蒸れたりカビが生える原因になる。
■日当たり・置き場所
湿り気のある場所を好み、耐陰性が強く、半日陰~日陰でも育つ。根本から匍匐枝(走出
枝)を出して横に広がっていく。寒さには強いので、冬は問題なく越冬可能であるが、乾燥に
弱いので、夏の水遣りには気をつける。
■水遣り・肥料
庭植えの場合、基本的には水を遣らないが、軒下など雨の落ちない場所では、土が乾いて
いたらしっかりと水を遣る。
鉢植えにいた場合は、土の表面が乾いていたらしっかりと水を遣る。水を遣る時は鉢の底か
ら水がしみだすくらいに遣る。ユキノシタは乾燥に弱いので土が完全に乾く前に水を遣る。
肥料は一切与えないか春と秋に控えめに与える。肥料が多いとひょろひょろと長くなり、弱い
株になる。
■用土
市販されている土か庭の土に植え付ける。水もちのよい土を好むので、水はけの良い場合
は腐葉土を混ぜる。
■植え替え・植え付け
植え付け時期は3~6月、9~11月が適期(真夏と真冬を避ければよい)。植え替えは3~
4月が適期で、株分けを兼ねて行う。
ユキノシタを植え付ける際には、茎を横向きにして、深さ2cmくらいで浅めに終え付ける。
鉢植えにする場合は、茎が常に一方向に伸びるので、新芽の伸びる方向に十分なスペース
を空けて植え付ける。
■ふやし方
タネまき、株分けでふやすことができる。他にランナーの先に芽が出るので、それを土の入っ
た植木鉢の上におき、十分根が張ったらランナーを切って親株から切り離せばよい。
タネまきの適期は3~6月、9~11月。株分けの適期は3~4月。
■かかりやすい病害虫
害虫:ナメクジ
湿った日陰を好む植物なのでナメクジが発生しやすい。発見次第捕殺するか、薬殺若しくは
ワナを仕掛けて対処する。
■まとめ
乾燥に弱いので完全に乾く前に水遣りをする
肥料は控えめに
半日陰~日陰で育つ
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