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善導への道

2008年08月19日 | 読書
小さなことの正しい善導が継続し、蓄積されることによって、徐々に健全な常識が回復していくことになるのです。
 
『子供の発信 親の決断』(野口芳宏著 モラロジー研究所)

 冊子連載シリーズの2冊目である。
 この本にも数々のエピソードが収められている。戦時中の話題もいくつかあり、改めて人間にとっての幸せとは何か、としみじみ考えさせられることも多かった。
 あとがきに記された上記の文章は、ごくありきたりのことを書いているようで、実はとても難しい現実がある。

 野口芳宏ファンであるならば知っている方が多いだろう「割れたガラスの弁償」のことや「集金方法の変更への苦情」のことなど、「善導」と呼ぶに値する対応が教師である自分にできるか、と問われれば甚だ自信がない。

 ただいつも肝心なのは、問題への正対である。
 そして、その分析であり、問題に関わる人々の意識の想像であり、具体的な提示である。
 正直、善導とよべる決断ができないと思っても、ではどこまでが可能かと考えること、違った手立てはないものかと頭をひねること…あきらめないで、疲れないで、向き合っていきたい。

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