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落ち

2014年02月21日 | 雑記帳
 【落ち】(おち)

 ~略~⑧落語などの、人を笑わせて終わりを結ぶ部分。さげ。(広辞苑)



 誰でもよく知っている言葉と意味には違いないが、「落語豆知識」という箇所を読んでいて、その種類の多さに少しびっくり。
 もっとも今までそんな分類をしながら聴いたことがなかっただけか。

 ぶっつけおち
 間抜けおち
 途端おち
 考えおち
 さかさおち
 地口おち
 仕込みおち



 そもそも「おち」の語源は何だろうと、辞典をひいてみた。

 「おちを取る」という江戸語が、よい評判をとるということから生まれた洒落ことば。つまり、喝采の意が転じたもの。(角川語源辞典)


 今ひとつぴんとこない部分もあるが、いずれ動詞の「落ちる」から派生して、物事の最終決着に対する称賛という意味になるのだろう。

 そう考えると、「おちを取る」ことは様々な研究会や授業においても望ましい。
 どのくらいのパターンがあるのか、落語と比べてみても面白い。


 ちなみに「おちおち」という「落ち」の畳語があるが、関係性は薄い。
 ただ、この「おちおち」も普通は打ち消しの語を伴って使う言葉だが、昔はそうでもなかったようだ。
 「おちおち寝る」という用例があった。

 毎日の様々なことに「おち」がつけば、一日の最後は「おちおち」眠ることができるんだなあ…これが「おちつく」ということか。



 「2014読了」24冊目 ★

 『古典落語100席』(立川志の輔・選  PHP研究所)


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