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とてつもない微差

2014年03月24日 | 読書
 【2014読了】33冊目★★


 『微差力』(斎藤一人  サンマーク文庫)

 著者の単行本は読んだことはないが、文章は雑誌等で目にしている。付録のCDで声も耳にしている。
 ある意味でのカリスマだろうし、独特の雰囲気がある人物だ。

 さて、この文庫、題名だけで想像できることがあった。
 予想してみれば、大方の人は私と同様にこんなふうに考えるのではないか。

 曰く
 「微差の積み重ねが大差を生んでいくのだ」
 曰く
 「微差を実行する力こそ、改善へのステップとなる」


 確かに、その通りだった、半分は…。


 第三章に著者は、このように書いている。


 微差が大差を生むのです。

 微差で大差がつくんです。

 微差がかたまって大差になっているんです。



 さらに書いている。


 微差が大差なんです。


 いつのまにか「微差 → 大差」が、「備差 = 大差」となっている。

 結論として、そうだとしか言いようがない。
 つまり、微差が微差のままであるのは、続かないから、かたまらないから、途切れ途切れであるから。

 微差が大差になるためには、ただその実行だけが必要だということだ。


 と、ここまでは当たり前といえば当たり前のこと。


 私はもう一つのポイントがあると見た。

 それは「微差の発想」という点である。

 そういう書き方はしていないが、この著には明らかにその点が仕込まれていると思う。


 「微差の実行」と「微差の発想」。


 この二つのアプローチは、とてつもない微差を生む。

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