すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

ゴガツが過ぎてサツキもサジキも

2012年06月01日 | 雑記帳
 勤務校が変わり,二ヶ月が過ぎた。
 月末なので,改めて机周りを片付けたら,案の定というか,失くしてしまったと思っていた大事な書類が二段目の引出しの底に貼りつくように沈んでいて,何だよう今さらと思わず呟き,二週間ほど前のあたふたを思い出してしまった。

 五月は連休に始まるのが常だが,運動会といった行事,諸活動そしていわゆる教育計画等のカキモノを仕上げてしまう時期なので,なんとなく慌ただしい。
 ただ子どもたちにとっては新学年,新学級が身についた頃だし,自分もそろそろ子供たちの顔に馴染んできたように感じている。電話口で勤務校を間違えたことはなかったが,一瞬言いよどむ感覚も残っていたように思う。そろそろ完全に現任校モードと言っていいだろう。

 つくづくこの教員という仕事には転勤があることが救い?だなと感じることが多くなった。
 同じ場所で,同じ地域に育つ子供たちを,同じ職員で育てていくというのは,ある意味の理想ではあるが,それがずっと長期間続くことを想像してみると,辛くなるのは目に見えている。同感する人も多いのではないか。

 人の性向はそんなに変わらないものだが,異なる地域と異なる同僚との出会いによって刺激されながら,子どもたちに向えることは,また何か新しい燃料を自ら引き出すことにも似ていて,それがある意味で新鮮さを維持していくことに通ずるだろう。

 ともあれ,また散らかり始めた机上や引き出しの中から,灰汁のようなものを捨て去って,一学期の一番の山場ともいうべき月へ向いたい。

 このあたりでは「サジキ」という言葉がある。「田植え」を指している。
 当然「五月(さつき)」から来ている。農村地帯では今もって大仕事であるサジキも平年並みに,先週あたりから最盛期である。
 花のサツキの見頃は,実はこれからだ。

 実りを信ずる色鮮やかな季節を嬉しく受け止めたい。

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