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バスガイドの全員参加の技術

2009年06月20日 | 雑記帳
 木曜日、金曜日は修学旅行の引率。
 バスガイド付きの旅行は数年ぶりであったが、なるほどと思うことがあった。

 昔?は、ガイドがそれなりのしゃべりで子どもたちを惹きつけていたように思うが、それがだんだんと難しくなっている。
 そこで様々な工夫が生み出されて、絵やフリップなどが多用されてきた経緯があるのだと思う。

 それでも今どきの子どもを、最前列から最後尾まで巻き込んでいくのはなかなか難しいことである。
 そこでまたガイドは考えたのだろう。
 (これは、おそらく会社ぐるみというか、ガイドの研修というか、そういうレベルだと思うのだが)
 
 全員を惹きつけて行くにはどうすればいいか。

 結論はこうだ。

 作業させる  書かせる

 今回、バスガイドがしたこと。旅行のアウトラインにそって若干しゃべった後に
行きでは
①「てるてる坊主」を全員に作らせた →窓に貼らせる
②自己紹介カードを書かせた →クイズ仕立てにして、全員にしゃべらせた
帰りでは
③心理テストのような形式で友達の名前を書かせた 
④リレー形式で、担任の似顔絵を描かせた

となっている。まさに

 全員参加の技術

 この原則は、まったく教室と同じなんだと改めて思う。

 ただ心配なのは、バス酔いする子。
 幸い今回はいなかった。これは高速道路の広がり、座席の改善など乗車環境の進歩とも関係あるなあ、とも感じた。

 どの職業でも、口先一つでは難しくなったか。
 かと言って、肝心のことを磨かなくてもすむ問題ではない。

2 コメント

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Unknown (まるしん)
2009-06-22 00:16:24
石川です。
先生、ごぶさたしています。

今回の記事、ものすごくおもしろかったです。
同じようなもので・・・ドームコンサートの終了の際の客席誘導というのが、全員参加の技術に満ちていました。
教師は他業種から学ぶことが多いなあと思います。

今日は柳谷はん治さんの落語を聞いてきましたが、志の輔さん同様、やはり卓越した話芸で楽しませていただきました。
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Unknown (spring)
2009-06-22 05:37:40
コメント、ありがとうございました。
バスガイドさんは、基本的に個別指導?ができないのでいろいろと考えるんでしょうね。
できるだけ早く名前を覚えることもポイントになっているようで、今さらですが、それもなるほどでした。

私も昨日は落語を聴きました。三平襲名披露ですが、真打5人聴いて思うことの一つは滑舌が今さらながらに大事ということ。来年、ある名跡を継ぐ人気落語家は少し落ちる気がしました。もちろん、十分楽しめましたが。
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