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例外探しは、動く人でなければやれない

2010年02月28日 | 雑記帳
 昨日は午後から名城大学の曽山先生の講演があった。

 「伝わる言葉のかけ方」と題された内容は、いつもながらのソフトな語り口で、子どもたち、また学校現場の実態に即したものだった。
 大学教官として数々の学校訪問を繰り返されているキャリアが加わり、重みを増しているなあと感じた。

 伝わる言葉のかけ方として、「いいところ探し」「対決のアイメッセージ」「リフレーミング」「?による言葉かけ」の四つが提示されたが、私にはその後、プラスαの言葉かけとして紹介された次のことが最も印象深かった。

 例外探し 

 つまり問題行動が多い子であってもそうでない場合があるはず、それに目をつけよう、ということである。
 曽山先生は本の執筆のために様々な事例を集めるなかで、「例外」を多くの先生が大事にされていることを感じたという。

 決めつけてはいけないと思いつつ、「だらしない子」「落ち着きのない子」という言葉で、ある子どもを括ってしまうことが多い。
 たぶんそうすることが指導する側としては安心する。もしかしたらその言葉で、自分の責任を弱めようという意識が働くのかもしれない。自分がこれだけ頑張っているのにと慰めているのかもしれない。

 そういう気持ちが湧いてしまうことを認めつつも、それでは仕事の本質を見失う。

 先日杉渕鉄良先生のメールマガジンを読んでいて、一つの言葉がぐっと目に入ってきた。その言葉がふと心に浮かぶ。

 子どものことをあれこれいう人は、動かない。
 動く人は、子どものことをいわない。
 
 例外探しは、動く人でなければやれないことだろう。

 「例外の責任追及」とは、いい意味で次に生かすためにその行動要因を探ることだ。

 なぜ、例外が起きたのかを心に貯めておくことで、声をかけられる
 
 これは、仕事の姿勢を表している言葉といえる。

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