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高揚感のレッスン

2012年06月15日 | 雑記帳
 修学旅行の引率から帰ってきて,とある雑誌社の小冊子を開いたページにこんなことが書いてあった。

 「遠足は家に帰るまでが遠足です」ではなく,「解散したからもう自由だ,勝手にやれ」と言われたような高揚感

 つい数時間前に解散式をして挨拶をしたのだが,常套句のように「家に帰るまでが…」は言わないにしろ,「家の人によくお話しして…」といった類のことは口にしたので,何となく小馬鹿にされたような感じがする。

 まあそれは確かに,ぐだぐたと言ってしまうのが教師の常道であり,そんな言葉が子どもたちに染みいっていくものかと言われれば,うなずかざるを得ない。しかし同時に,そういう常識的なことを口にするのは,今,やはり学校のセンセーしかいないかとも思ったりする。

 それはそうと,自由に「高揚感」を感ずることができるためには,結構修業が必要なのではないか?そんなことを思う。

 たぶん自分のしたいことを,時間の制限なくやってみたいと思っている人にとっては,そんなに苦労しないだろうが,大方の子はいわば縛られていることに慣れてしまって,気持ちが高揚するよりもかえって不安だったりするのではないか。

 そういう意味で高揚感を味わうトレーニングを考えた。遠足,修学旅行編である。


 ・見学先のガイドさんから常に一番近い位置を求めて移動する。必ず目を真っ直ぐに見て、肯きながら話を聞く(ふりをする)。

 ・ホテルの朝食バイキングで,少量でいいから全ての食べ物を盛り付け,完食する。余裕があれば盛り付けた皿を写真にとっておく。

 ・遊園地で,自分の学校の集合放送がかかったと思ったら,すばやく一番気に入ったアトラクションへ行き,もう一度乗ってみる。(集合の時刻,何分か前に放送はあるはずだから,それに間に合うぎりぎりをねらう。もし遅れたら,言い訳としては…)

 ルールに則ったぎりぎりの線に挑戦する,その時の高揚感は結構なものではないか。
 自由を謳歌するには,そのぎりぎりラインを体験しておくといいのではないか。

 (以上、もちろん,引率が終わったあとの戯言である)

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