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煌言32~人権と迎合

2016年02月26日 | 読書
☆子どもをより大切にする、子ども一人一人の良さや個性を認める、主体性や生きる力、支援と援助という考え方や方法は良いのですが、それを使う者も使われる側も表面的な部分を理解したり、行うことで満足しています。そればかりか、子どもの人権を大切にする事と迎合するという事の違いがわからなくなった教師や保護者も増え始めたように思われます。 
 築地久子『生きる力をつける授業』(黎明書房)


 「人権を大切にする事」の認識の差がありはしないか。

 例えば、気分に左右される子が目立ってきたが、それをピシャリと指導するために、多くの優れた実践家は、学級開きなどにおいて様々な布石、手法を繰り出している。
 それはきっと自らの行為が、社会の中で人権を自分で守り、他者の人権を尊重できる心を育てるという確信を持っているからだ。

 昨今の、一部の現状と比較するのは酷かもしれない。
 しかし、単に教師間の力量の差で結論づけられない、人権に対しての向き合い方が少しずつ歪められている印象が拭えない。