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渾身

2014年01月28日 | 雑記帳
 【渾身】(こんしん)

 からだ全体。全身。満身(明鏡国語辞典)



 「渾身の力をふりしぼる」というような使い方をする。

 もうちょっと思い浮かべても「渾身の力を~」あるいは「渾身の思い」ぐらいしか出てこない。

 動的な場面で使うということだ。


 「渾」そのものに「すべて」という意味があるのだが、さんずいが示すように「水がさかんに流れる」や「入りまじる、とけ合う」がそもそもの語義だからではないか。

 身体の中を血流がめぐるイメージがわいてくる。


 子どもたちに体感させたい感覚である。
 運動面ではもちろんだが、音読や歌、発表や制作に関わるような活動においても、体中に血が駆け回り、エネルギーが発散されていくような…。


 「渾身」の体験をもっと、と思う。




 「2014読了」12冊目 ★★

 『子どもの集中力を育てる』(齋藤 孝  文藝春秋)