あれはまだ、姪っ子がハイハイをし出す前だったか。
お風呂上がりで火照った体をクールダウンする為に、居間に敷かれたバスタオルの上に全裸でごろ~んと横たわっていた。両の手で、凍らせたチューペットを真ん中のくびれた部分でカットした下半分の部分を持ち、チュウチュウと音を立てて凍った中身を吸い出していた。
色は、確か白。乳酸飲料カルビス味の奴だったかな。
暫く観察していたが、結構長時間、凍ったチューペットを両の手で握り締めている。一心不乱にチューペットを吸い続ける姪っ子。
そこで沸々と湧き上がる当然の疑問。『手ぇ、冷たくないんだろうか?』
チューペット半分とは言え、まだまだ1歳にも遥かに満たない乳児。季節も寒い時期だったので腹を壊す可能性も有る。
傍らにいた家人に確認し、吸い掛けのチューペットを取り上げる事にした。
ところが、必死になって泣き叫ぶんだな、姪っ子が。言葉は喋れないけれど、言いたい事は充分に判る。『あたしのチューペットよ、返してぇ~っ』と。
いや、これは確かおいらが夏場に安売りしてた頃に買い込んだ物の筈なんだが。
余りにも必死になって泣き叫ぶもんで、諦めてチューペットを返してやると、あれ程大声で泣き叫んでいたのに、ぴたりと泣き止むと、再び両の手でチューペットを握り締めてチュウチュウと吸い出した。
余っ程気に入っていたんだなぁ。
その後、腹を冷やしてお腹を壊す事が無かったのは幸いだった。
あの頃の食欲は、実に旺盛だったな。
お風呂上がりで火照った体をクールダウンする為に、居間に敷かれたバスタオルの上に全裸でごろ~んと横たわっていた。両の手で、凍らせたチューペットを真ん中のくびれた部分でカットした下半分の部分を持ち、チュウチュウと音を立てて凍った中身を吸い出していた。
色は、確か白。乳酸飲料カルビス味の奴だったかな。
暫く観察していたが、結構長時間、凍ったチューペットを両の手で握り締めている。一心不乱にチューペットを吸い続ける姪っ子。
そこで沸々と湧き上がる当然の疑問。『手ぇ、冷たくないんだろうか?』
チューペット半分とは言え、まだまだ1歳にも遥かに満たない乳児。季節も寒い時期だったので腹を壊す可能性も有る。
傍らにいた家人に確認し、吸い掛けのチューペットを取り上げる事にした。
ところが、必死になって泣き叫ぶんだな、姪っ子が。言葉は喋れないけれど、言いたい事は充分に判る。『あたしのチューペットよ、返してぇ~っ』と。
いや、これは確かおいらが夏場に安売りしてた頃に買い込んだ物の筈なんだが。
余りにも必死になって泣き叫ぶもんで、諦めてチューペットを返してやると、あれ程大声で泣き叫んでいたのに、ぴたりと泣き止むと、再び両の手でチューペットを握り締めてチュウチュウと吸い出した。
余っ程気に入っていたんだなぁ。
その後、腹を冷やしてお腹を壊す事が無かったのは幸いだった。
あの頃の食欲は、実に旺盛だったな。