自宅から二番目に近いショッピングセンター内にこじんまりとした本屋が有った。
殆ど立ち読み専用に愛用していたが、時々ワゴンセールでCDを処分価格でセールする事が有ったので、休みの日に定期的に通っていた。
とある日、何か掘り出し物が無いかとその本屋を覗いたら、消え去っていた。
唖然としましたね、その時は。
同町内に有ったレンタルショップ、ビデオ、DVDのレンタルだけでなく、雑誌も販売していた。ほぼ立ち読み専門に利用していた。立ち読みする為だけだったらこのショップには行って無い。直ぐ傍に、場末のスーパーと酒屋が有ったのだ。新聞に特売チラシを入れるだけの資本力のあるスーパー。特売品と、このスーパーだけでのみ扱ってるホルモンとか、時々買いに行っていた。ついでに酒屋も。聞いた事も無いマイナーなバーボンウィスキーが格安に売られていた事も有り、時々覗いていた。
そんなある日、スーパーと酒屋が潰れた。あくまでもウワサだが、店長が傷害事件を起こしたらしい。
当然そのレンタルショップからは足が遠のく、出掛ける必要が無くなった為だ。いつの間にかそのショップは潰れていた。
自宅から一番近いショッピングセンター内にやはり本屋さんが有った。休みの日にはよく利用していた。店主と、店主の奥さんとも懇意にして頂いていた。
そのスーパーの真ん前に、ある日、大手書店チェーンの『明林堂』がオープンした。
売り上げ的には、かなり打撃があったのだと思う。
それでも頑張って営業を続けておられた。休日には良く寄ったものである。中古のTVゲームソフトなんかも扱うようになってたな。スーファミ全盛の頃だ。
テナントとして入っているそのショッピングセンターが、大幅に改装する事になった。スーパー内で営業が出来ないので、プレハブの仮店舗で営業を続けておられた。売り場面積が非常に狭い為、一般書籍は扱っておらず、週刊誌、月刊誌のみの取り扱いだった。それでも休日毎に良く寄ってた。
そして、ショッピングセンターがリニューアル。プレハブの仮店舗から、センター内へ移動。売り場面積も昔通り。取り扱う商品も一挙にUPした。やはり、休日毎に良く通ったもんさ。
暫く足が遠のいた時期が有った。その本屋からも、ショッピングセンターからも。新たな食品スーパーが町内に出店して来た為である。ポイントカードが無いのでポイントは付かないが、自宅からも近く、何より価格が安かったのでそちらのスーパーを利用する様になった。
週刊誌、月刊誌の立ち読みだけならコンビニで充分、買って読む雑誌が殆ど無くなった時期もあった為、本屋自体に行く必要を感じなくなっていた。
久し振りにその書店に寄ってみるか、と、ある日思い立ち、出掛けてみる事にした。
無くなっていた。
ショックだった。
おいら一人が買う本の量なんて知れた物だ。それでもなんか申し訳無い気持ちで一杯になった。
コンビニ、明林堂があるので、雑誌の立ち読み、購入に関しては何の問題も無い。
だが、この寂寥感は一体何だろう。
あの書店のご主人一家は、今、どうなさっているのだろうか?
いつの日か、どこか町内で出会ってみたいものだ。あの頃の笑顔のままで、世間話をしてみたい。
殆ど立ち読み専用に愛用していたが、時々ワゴンセールでCDを処分価格でセールする事が有ったので、休みの日に定期的に通っていた。
とある日、何か掘り出し物が無いかとその本屋を覗いたら、消え去っていた。
唖然としましたね、その時は。
同町内に有ったレンタルショップ、ビデオ、DVDのレンタルだけでなく、雑誌も販売していた。ほぼ立ち読み専門に利用していた。立ち読みする為だけだったらこのショップには行って無い。直ぐ傍に、場末のスーパーと酒屋が有ったのだ。新聞に特売チラシを入れるだけの資本力のあるスーパー。特売品と、このスーパーだけでのみ扱ってるホルモンとか、時々買いに行っていた。ついでに酒屋も。聞いた事も無いマイナーなバーボンウィスキーが格安に売られていた事も有り、時々覗いていた。
そんなある日、スーパーと酒屋が潰れた。あくまでもウワサだが、店長が傷害事件を起こしたらしい。
当然そのレンタルショップからは足が遠のく、出掛ける必要が無くなった為だ。いつの間にかそのショップは潰れていた。
自宅から一番近いショッピングセンター内にやはり本屋さんが有った。休みの日にはよく利用していた。店主と、店主の奥さんとも懇意にして頂いていた。
そのスーパーの真ん前に、ある日、大手書店チェーンの『明林堂』がオープンした。
売り上げ的には、かなり打撃があったのだと思う。
それでも頑張って営業を続けておられた。休日には良く寄ったものである。中古のTVゲームソフトなんかも扱うようになってたな。スーファミ全盛の頃だ。
テナントとして入っているそのショッピングセンターが、大幅に改装する事になった。スーパー内で営業が出来ないので、プレハブの仮店舗で営業を続けておられた。売り場面積が非常に狭い為、一般書籍は扱っておらず、週刊誌、月刊誌のみの取り扱いだった。それでも休日毎に良く寄ってた。
そして、ショッピングセンターがリニューアル。プレハブの仮店舗から、センター内へ移動。売り場面積も昔通り。取り扱う商品も一挙にUPした。やはり、休日毎に良く通ったもんさ。
暫く足が遠のいた時期が有った。その本屋からも、ショッピングセンターからも。新たな食品スーパーが町内に出店して来た為である。ポイントカードが無いのでポイントは付かないが、自宅からも近く、何より価格が安かったのでそちらのスーパーを利用する様になった。
週刊誌、月刊誌の立ち読みだけならコンビニで充分、買って読む雑誌が殆ど無くなった時期もあった為、本屋自体に行く必要を感じなくなっていた。
久し振りにその書店に寄ってみるか、と、ある日思い立ち、出掛けてみる事にした。
無くなっていた。
ショックだった。
おいら一人が買う本の量なんて知れた物だ。それでもなんか申し訳無い気持ちで一杯になった。
コンビニ、明林堂があるので、雑誌の立ち読み、購入に関しては何の問題も無い。
だが、この寂寥感は一体何だろう。
あの書店のご主人一家は、今、どうなさっているのだろうか?
いつの日か、どこか町内で出会ってみたいものだ。あの頃の笑顔のままで、世間話をしてみたい。