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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



FIFAクラブワールドカップ
エトワール・サヘル 1対0 パチューカ
2007/12/9 国立競技場

パスワークと個人技で攻め込むパチューカ(メキシコ)に対して、組織的な守備網で受け止め、カウンターを狙うエトワール・サヘル(チュニジア)。

ノックアウト方式の大会らしく、互いに相手の出方をうかがいながら始まった試合は、しかし、結局、90分間同じような攻防に終始した。まさに試合前に予想されたとおり、攻めるパチューカ、守るエトワールという展開だった。

終盤、狙いどおりのカウンターからのシュートが、相手守備選手に当たってコースが変わりゴールとなったエトワール。前半、フリーキックのこぼれ球を豪快に決めたと思ったら、オフサイドを宣告されたパチューカ。エトワールのほうが、やや幸運な面があったかもしれない。

しかし、エトワールの勝因は、幸運だけではなく、その堅い守備組織網にあった。10人がバランスよく配置され、前線から追い込みながら、中盤のボランチや最終ラインでパスインターセプトを狙う。90分間ほころびを見せなかったのもたいしたものだった。もう少し粗いチームかと思っていたので、その組織力、持続力は予想外だった。しかし、攻撃は、カウンターのスピードはあるものの、アイデアには乏しかった。このチームの課題である。

準決勝(12/12・国立競技場)で、エトワールと対戦するボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)が、どのようにエトワールの堅守を切り裂いていくのか、楽しみになった。あるいは、エトワールががっちり受け止めてしまうのか。

敗れたパチューカも魅力的なチームだった。今年から、開催国枠が設けられ、参加チーム数が増えたために、5-6位決定戦がなくなった。昨年だったら、パチューカをもう一度見ることができたのに。1試合だけで帰ってしまうのが、なんとも残念である。


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