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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



FIFAクラブワールドカップ
セパハン 3対1 ワイタケレ・ユナイテッド
2007/12/7 国立競技場

やや地味だった開幕セレモニーは、主催者が、その直後に行われる「開幕戦」に自信をもっていなかった表れだったのかもしれない。

トヨタ プレゼンツ FIFAクラブワールドカップの開幕戦、セパハン(イラン)対ワイタケレ・ユナイテッド(オセアニア代表、ニュージーランド)の試合は、なんともお粗末な内容に終始した。日本のリーグでいえば、Jリーグの下のJFLあるいは大学生レベルのサッカーが繰り返された。大量の招待券がばらまかれ、大勢のサッカー少年が会場に動員されていたが、参考にすべきものは何もなかった試合だった。

試合がひどかった原因は、ワイタケレの実力不足につきる。優勝するためには、この試合を含め、10日間で4試合を戦わなければならないセパハンが戦力を落とし、気を抜いた試合をしても誰も責めることはできない。

世界の6つの連盟から、公平に1チームづつ集める大会は、クラブワールドカップというよりも、クラブコンフェデレーションズカップというべきだろう。その連盟間の実力格差があらわになった試合だった。オーストラリアが抜けてしまったことによって、さらに実力が低下したオセアニア連盟の扱いは、FIFAにとって大きな悩みのタネとなっている。それが露呈した試合だった。

今月号のWorld Soccerに載っているクラブワールドカップの記事を見ると、セパハン対ワイタケレの試合は、“Preliminary play-off”となっている。「予備予選」という意味だ。つまり、この予備予選に勝ったチームが、クラブワールドカップに出場できるということだ。

12月9日、日曜日。アフリカ代表のエトワール・サヘル(チュニジア)対北中米代表のパチューカ(メキシコ)の試合から、本当のクラブワールドカップが始まると考えたい。本当の開幕からは、ワールドカップの名にはじない好試合が繰りひろげられることを期待したい。

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