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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



浦和レッズ 3対2 ガンバ大阪(2006/12/2 NHK)

レッズ・サポーターのみなさん、優勝おめでとうございます。

さて、先週のFC東京戦を引き分けたことで、優勝は決まったものとしてのテレビを見ていた。

立ち上がりの浦和レッズの硬い動きとガンバ大阪の勢いのうえに、ガンバが先制したとあっては、「もしや?」の思いもよぎったが、さすがに、サッカーの神様は、そこまでガンバ大阪びいきではなかたようだ。

先制点をとったガンバにしてみれば、これでいけると思ったに違いない。しかし、結果的に、それが浦和の反攻を呼び、さらには逆転につながった。

ワシントンに逆転ゴールを決められた直後に、シジクレイの顔がテレビにアップになったが、そこには挑戦をあきらめた、ややうつろな表情があった。前半を1対2でリードされたガンバ大阪。後半の立ち上がりのガンバ大阪に前半のような気迫は感じられなかった。

ガンバ大阪の優勝への条件は、3点差以上で勝つことだった。不可能ではないが、いろいろな条件を考えれば現実的ではない。そして、非現実的な、わずかな可能性に向かって挑んだ結果が、逆転負けとなったガンバ大阪だった。

浦和が、長いシーズンを通して、コツコツと積み上げたこの試合前までの実質的な得失点差3は、たった1試合では覆せない大きな大きな財産だった。そして、その3点は、14年間にわたって熱烈な応援をし続けてきた、日本一のサポーターの汗と涙と愛情の結晶だったのかもしれない。

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