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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



東京ヴェルディ1969対浦和レッズ(2005/7/6 19:00 国立競技場)

久々の平日の夜のサッカー観戦。梅雨の真っ最中にしては、まぁすごしやすい夜だったが、肝心の試合は散々な内容だった。

7対0で浦和レッズの勝ち。圧勝とか完勝とかの表現ではおいつかないほど。今までお金を払って見た試合で、7点差は初めての経験。浦和の7点は、前半に長谷部、トゥーリオ、山田が、後半に永井、田中、平川(2点)と、6人であげたものだ。これだけ大勢の選手が得点をした試合も初めて見たと思う。

それにしても、ヴェルディはどうなってしまったのだろうか。前節のガンバ大阪戦は7対1。アラウージョ1人に蹂躙された。そして、今晩は、レッズの全員に軽くあしらわれた。7失点が2試合も続くとは、もともと得点自体が少ないサッカーではほとんどありえないことだ。

ヴェルディに何が起こっているのか?

しばらく見ない間に、ここ数年のヴェルディの中核だった林や米山などが姿を消し、代わりに活きのいい若手が台頭してきていた。今までも世代交代はあった。しかし、メンバーは変わっても、その高い個人技は、常にヴェルディの武器であり、売り物だった。しかし、この日のヴェルディに自信に満ちたボールさばきはまったく見られなかった。

そして、後半立ち上がりの3連続失点。まるで浦和のサポーターの中に吸い込まれるかのようにゴールが決まるごとに、ヴェルディの選手は茫然自失となっていた。

この日のヴェルディが失っていたもの。自信と自身。

精神論を語るのは好きではない。しかし、そんなぼくでさえも、「気持ちを強く!」と言いたくなってしまう。ヴェルディというスタイルが薄れていくのはさびしい。試合に勝てとは言わない。ヴェルディらしいサッカーを再び見せて欲しいのである。

明日は、東京ダービー。しかし、ヴェルディの本当の相手は、FC東京ではなく、自分たちの心のはずだ。

あらためて言いたい。ヴェルディよ、強い気持ちをもって、自分自身に挑め!

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