軽いヘッド 硬いシャフト のゴルフクラブ と
重いヘッド 柔らかいシャフト のゴルフクラブで
打ち比べると 最大の違いは
 ボールに届くか届かないか に感じます。
スナップショット 8 (2015-10-15 19-55)

まあ ここがゴルフというか、ゴルフクラブの面白い
ところではあるのですが、
一見すると 重いヘッド/柔らかいシャフトのクラブの方が
シャフトが『垂れる』ような気がして
それによて 地面にあるボールに届きやすい
と認識しますが、
動くシャフトは しなっている時間が長い…です。
しなっている ということはクラブが短くなっている
ということですから、じつはそれには当たりません。

どうクラブを使うか によっても違いはありますが
本来の 
クラブの働きは
 すべてグリップに働きかけるもの
 です。

重いヘッド/柔らかいシャフトのクラブの方が
グリップの位置を押し下げ
進行方向にグリップを押す働きが強くなりますから
そういった訳で ボールに届きやすくなるわけです。

いっぽう 軽いヘッド/硬いシャフトのクラブは
その作用が少ない…ほとんどないですから
自分自身がボールに「届かせない」と行けません。
ですので 自然に右サイドが下がってくる 低くなる
スイングを覚えることになってしまいます。

そのままのスイングで 重いヘッド/柔らかいシャフトの
クラブを使うと 右サイドは下がっている
グリップは下げられる の W効果になりますから
始めはダフりの連続かも知れませんが
右サイドを下げる体の姿勢は
本来 人間にとって不自然な苦しい姿勢ですから
自然に消えていきます。
スナップショット 5 (2013-11-13 6-42)

逆に 重いヘッド/柔らかいシャフトのクラブを
使い慣れている人にとっては、その逆のクラブは
始めはトップ・チョロ連発なのですが
段々と届かせるような体の姿勢になって行きます。
行きますが、一度右サイドの高いスイングを覚えているので
その不自然な姿勢に「身の危険」を感じるのです。


軽いヘッド/硬いシャフトを使ってボールを打つ人にとっては
右サイドが下がり切るまでに ふたが閉じてしまうまでに
インパクトをすり抜けてしまわなければなりませんから
必然的に ダウンはクイックな早い速い動作にせざるをえません。
若い人には可能…かもしれませんが
おじさんには苦しいスイングになりそうですね。
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右サイドが下がる=左サイドがあがる
左サイドがあがる=体が開いている
ですので、その手のクラブを使う限り
基本 スライス系等のボールがベースになります。
ダフル に加え、体が開く というのも
同時進行で付いてきますから
急いで 急いで ヘッドをターンさせ
ひっかけを打たなければならないのです。
自分の「使える球筋」が 本来であればミスショットの
ひっかけ
 なのですから 何とも悲しい顛末です。

それに伴って
其の姿勢 右サイドが下がる姿勢が定着しますから
クラブヘッドに奥行きのある フェアウェイウッドが
苦手になります。
同時に 急いで打つ習慣が身につくので
アプローチショットも苦手になりがちです。

どんなクラブを使うか によって
そのクラブを使ってボールを打たなければいけない訳
ですから、身につくものはかなり違いが生まれる
ということでもあります。

クラブを製造販売する立場の私が言うのもなんですが。。。
軽いヘッド/硬いシャフトのクラブは
中古市場やネットオークションなどの大半を占めています。
要するに 使えないクラブの墓場 です。
よって 廉価な価格で取引されるわけですが
それがもたらすスイング、身につく体の姿勢
そして それによって痛める体
ゴルフを断念してしまうこと も付いてまわりますから
実は 高くつく ことになるのです。