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Q:グラファイト(カーボン)シャフトを採用していますが なぜ ですか?
A:ハミングバードでは 特に スチール/グラファイト に対する  
 こだわりはありません。
  パターだから だけでなく、アイアンやウッドに関しても 
 オジサンゴルファーによって 楽! 簡単! スイング覚えやすい! 
 モノであれが どの素材でも良いと思います。

  日本のゴルファーの特徴なのか、どうかは調査のしようもありませんが、 
 素材に対するこだわりがとても強い気がします。

 スチールだから どう・・・ とか、
 カーボンだから どう・・・だとか
  この二つにシャフトとしての性能差はありません。
  素材としての特徴 ですが、  スチール素材の最大の利点は
 工業生産性が高いコト!
  つまり 同じモノが大量に安価で作り易いコト です。 
 そして 最大の弱点は 
単一素材であるが故にレパートリーが多くないコト です。

 ✋意外に思うかも知れませんが、
  スチールとカーボンでは 圧倒的にカーボンの方が「強く作れます」
  ですので 軽く造る限界も 柔らかく造る限界も
 スチールの方がすぐそこに…。
  造れない というコトです。

  一方、カーボン素材のシャフトは 
形状の制約、外径内径の制約 以外 
 かなりの自由度があります。
 カーボン自体 元々アクリルを焼いたモノなので 
 軽いですから 逆に重くする時 内径が取れない 
 という制約の為  重くする限界が有ったりします。
  ブリストルパターでは パッティングもショットと考えの元、 
 出来るだけ小さく、出来るだけ少なく、出来るだけゆっくり であっても
  必要な距離を打てるようにする方が
 簡単、 楽 と考え  より転がりの良い、より遠くに飛ぶパッティング
 になるような  シャフトの柔らかさを求めた結果、
グラファイトに行き着いたに過ぎません。 
 (カラーは傷の目立ちにくい ガンメタリック 黒に近い灰色のメタリックです)
IMG_0568

Q:ヘッド重量480gと聞いていますが、L字型特有の厚みのない形状
 なのでしょうか  全体のサイズ感を教えてください。

A:ヘッド素材は S15C 軟鉄の中でも柔らかい素材ですが、
  比重はごくごく普通の鉄 と変わりません。
  その素材で 通常のパターヘッドの 1.6倍 の重さを造るには
  厚く、高く、大きなものにするしかありませんが、
  ネックの高さにはルール的な制約があります。  
  パターの形状は 心理にとても大きく影響しやすいので
  落ち着いた 安定した形状が必要ですが、 
 だから と言って 大き過ぎるのは 格好悪いでしょう。  
(1986年マスターズ優勝時の ジャックのパターには吹きました) 
 全体のバランスを考え 形状を造りました。
IMG_0571
 まあ パターの形状を比較すると
  このパターの特徴が良くわかるかも知れません。
  ボールが良く飛ぶ、良く転がるのは  確かに
  300g強の一般パターヘッドと 480gの重量差  
そして シャフトの柔らかさ もあると思いますが、
  一般のパターは パターヘッド下部に重量を集め過ぎています。 
 俗に言う 低重心化 ですが、 
 ボールを上げる必要のない パッティングに 低重心化 深重心化 する 
 意味合いが私には見えません。

  より良い転がり、より良いライナーを求めるのなら
  許せる限り 高重心化 するべきではないか と思い
  この形状にしました。
IMG_0567
 
好みの問題もある とは思いますが、 
 最近のマレットの 低重心化、深重心化したパターは 
 その重心の意図は 設計者になにがしかの考えが有ってのこととは思いますが
  構えた時に どこにヘッドの引かせるのかイメージしにくい
  パターストロークの動きが把握し辛いデザインに感じます。 
 引く、動かす、移動させるイメージをさせやすい  
パッティング、ストロークに迷いが出てしまいにくい形状にこだわりました。
  空中ではなく 地面の上を  という意味で 
飛ばすにこだわった重心配分、重量、シャフト  
構えやすい、安心できる形状  
既にロングセラーになっているだけのコトはありますよ。