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ブログ版 シュプリッターエコー

野平一郎/神戸市室内合奏団

2006-11-22 10:22:43 | 音楽
音楽家・野平一郎の近年の活動には目を見張る。この日も野平は指揮・ピアノ・自作自演と作曲家・ピアニスト・指揮者として八面六臂の活躍。野平の音楽の特長は二つ。一つは楽譜(作曲家の意図)に忠実な再現。例えば緩徐楽章ではテンポを正確に使い分ける。もう一つは楽団の力を普段以上に引き上げること。この日の神戸市室内合奏団の演奏はやや硬い普段のサウンドが柔らかく高音部から低音部のバランスも適切でアンサンブルも綿密とよい仕上がり。楽団の力も大きいがここまで引き上げた野平の力と楽団の良好な関係が隙間見える演奏だった。
【データ】
神戸市室内合奏団 定期演奏会
2006年10月15日(日)14:00 開演
指揮・ピアノ独奏 :野平 一郎
「音楽は時代を超えて ~4世紀にわたるプログラム
 受け継いできたもの、そして伝えゆくもの~」
野平 一郎 :彷徨する空間IV
W.A.モーツァルト :ピアノ協奏曲第27番変ロ長調KV595
I.F.ストラヴィンスキー :ダンバートン・オークス協奏曲変ホ長調
F.シューベルト :交響曲第5番変ロ長調D.485


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