George Duke-MPS時代 2

2006年10月31日 | Jazz-Fusion
Epic時代に"Shine On"、"Sweet Baby"(Clarke-Duke Project)等を大ヒットさせ、プロデューサーとしても大活躍した80'sであるが、前回『I Love The Blues』のCD復刻を取り上げたが、MPS時代の他のアルバムについて触れておきたいと思う。

  ==== MPS時代のGeorge Duke ====

Georgeフリークを自負する私は今回紹介する『Feel』がMPSの1stだとばっかり思っていたが、すでに二枚のアルバムを発表していた事をつい最近知った。フリークの看板は下げちゃいます。1969年にPacific Jazzから1stソロアルバム『Save The Country』を発表。その後Frank ZappaのグループMothersに参加したため、その4年後である1973年にドイツのレーベルMPSと契約『The Inner Source』を発表する。3枚目以降はコンスタントに『George Duke&Feel』、『Liberation』、『I Love The Blues』、『Dreams』と続いていよいよEpicに移籍する。

  ==== George Duke & Feel ====

6年ぶりのターンテーブル、それ以前にこのアルバム何年聞いていなかっただろう?軽く10年以上ぶりであろう。

Obdewl'l Xと言う変名を使って参加しているのはFrank Zappaである。Georgeは70's初期から中期までZappaのバンドに参加しており、サウンド面、ヴォーカル面でもかなり貢献度が高かったのである。この『Feel』にZappaが参加しているのはA-2 "Love" 、"Old Slippers"の二曲である。
前者は6/8拍子の曲でその後トレードマークになるGeorgeのファルセットVocalが入る。ZappaのFuzz+phazerかJet phazerを使用した独特の早弾きGuitarが入る。Jan Hammerに負けじとGuitarに挑戦的な音色やフレーズであるSynthサウンドである。後者はワンコードのFUNKナンバー、非常にZappaの影響が感じられる。終盤ZappaのGuitarが炸裂、かっちょいい!

さてアルバム1曲目 "Funny Funk"はその名の通りFunnyな雰囲気のたっぷり、イントロのFender RhodesがまずFunkyである。GeorgeがSynthBassを弾いているためNduguとGeorgeのふたりでの演奏であるが、見事にインタープレイがなされているのは恐れ入る。

A-3 "The Once Over" はNduguのRoto-TomとAirtoのPerc.をフューチャーしているインストナンバー。

A-4 "Feel" はGeorgeのヴォーカルをフューチャーしたJazz色とZappaっぽさが融合した感じ。GuitarサウンドSynthはJan Hammerが有名だが、私はGeorgeの方が遥かにかっちょいいGuitarサウンドだと思う、もちろんここでも聞ける。

B-1 "Cora Jobege" もインストナンバー、前から思っていたがこのアルバムを聞いていると、Donnyの再来と呼ばれるFrank McCombがかなりGeorgeに影響を受けているのではないか?と思われる。FrankがLIVEでやるDrs.とのコラボレーションなんかも何となく似てる。 

B-4 "Yana Amina" はFlora PrimのヴォーカルをフューチャーしたLatin Jazz調の曲。後にEpicで『Brazilian Love Affair』というSamba/Bossa系のアルバムを出しているが、Georgeは昔からアルバムに1曲はこういったナンバーを入れている。けして私は好みの曲ではないのだが、このアルバム中では一番良い出来だと思う。

このアルバムはほとんどGeorgeのKeyboard類とNduguだけでやっており、FloraのVocalが色を付けているが、やはり親分Zappaのインパクトは凄い!彼の音が入るとMothersになってしまう勢いだ。逆に言えばこの当時のGeorgeのMothersへの貢献度もかなり高いが...

そういえばGeorgeもDawili Gongaと言う変名を使ってレコーディングセッションに参加していたなあ。メーカーとの契約上本名を出せなかったのである。












一昨日のLIVE

2006年10月31日 | LIVE レポート
==== 池尻大橋Chad ====

池尻大橋のChadでNorth West SmithのLIVEでした。毎月一度恒例になって5年程になる。20人も入ると満員になるような狭い店、席は23~4席しかない。
マスターの本田さんは元々ミュージシャンであり、今でも時々ギターの弾き語りで甘~いVoiceを聞かせてくれる。店にマスターの似顔絵が張ってあるが瓜二つである。書いたのは店のお客さんで有名なイラストレーターらしい。そして本田さんの人脈は凄い。古い知り合いであるウチのバンマスから聞くと色々なエピソードがあるが、本日我々のLIVEに現れたのが『村上"ポンタ"秀一』氏である。

ChadのH.P. http://www16.ocn.ne.jp/~chad/MyPage/menu0.html

==== 村上"ポンタ"秀一氏 ====

73年に赤い鳥に参加してデヴュー、その後セッションドラマーとして活躍。80'sには日本一のドラマーと誰もが認める存在になった。
実はポンタさんが我々のLIVEに現れたのは二回目である。その時は結構楽しんでいたらしく、何と後で聞くと参加したかったらしい。知らないって事は幸せ、私はこのユニットではVocalであると同時にCongaを叩いているのである。マジで自己流まやかしCongaのため超一流のドラマーの前で叩いていたとは…何ともお恥ずかしい。

今回は二回目(いつも二回ステージ)の後半に葉巻を加えての登場だ。デザイナーズ・ブランドの派手なシャツにハンティング、サングラスで現れた。入って来た瞬間、ああ!ポンタさんだこりゃ?

やりにくいの何のって。アンコールでやったDoobiesの"Long Train Running"で飛び入り参加して頂いた。『俺はこれでいいよ』と遠慮してテーブルにブラシで参加してくれた。もっと大きいボリュームで聞きたかった。失敗したあ、無理言ってもCongaを叩いて貰えば良かったなあ…
我々もお客さんもかなり得した一日~!また遊びに来て下さい!

本田さんは『ポンタ』と呼び捨てで呼ぶ。大物ドラマーも大先輩には頭が上がらないらしい。Chadではかなり有名なバンドにいたメンバーやバックをやっているミュージシャンが多数出ています。一番凄い話はあのデザイナーのアルマーニがChadに来たことがあるらしい。友人の友人だったらしいが、ホント本田さんって侮れないですよ。

来月は私の誕生日のイヴ、11/18にChadでやりますよ~。
皆さん来てくださいねえ!