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K-1 チェ・ホンマン対Shaq

2006年06月28日 | 格闘技
====大きい事はいいことだ / チェ・ホンマン====

昨年K-1のリングに現れて快進撃を続けている、韓国相撲『シルム』の現役横綱であったチェ・ホンマン、彼の身体能力はかなり驚異である。先日のK-1ソウル大会で前回のGP覇者、セーム・シュルトに判定勝ちしたのはホームコートアドバンテー
ジと呼ぶのもおこがましいほどミスジャッジであるが、互角に近い内容であったのは本当に凄い。体格ではかなりの差があるが、元パンクラス無差別級王者でもあったシュルトの圧勝を予想していたので、チェの潜在能力の高さを証明する結果になった。

NBAにはハ・スンジンと言う韓国出身の巨人センターがいる。221cmの彼の動きは見たことがないが、今季後半戦は残念ながら怪我で棒に振った中国出身229cmのヤオ・ミンには遙かに及ばないであろう。ヤオはNBAでも間違い無くトップセンターであるからね。勝手に想像しちゃうと、もしチェがバスケットをやっていたらハよりは全然イケてたのではないだろうか?ヤオとの一戦も見てみたいが、一番見たいのは『史上最強のセンターShaq対チェ』である。体格的にも気の強さも十分対抗出来そうだ。逆にShaqがK-1に特別出場なんかしても面白そうだ。ShaqのWWEのリングと言うのもかなり面白そうだ。絶対ビッグ・ショウよりも強いぞ!

ばかばかしい程あり得ない話だが、これがファンタジーと言うものであろう。ホントもったいないなあ、チェにはバスケをやってて欲しかったねえ。

チェ・ホンマンの未来はマジで驚異である。


危険なプロレス技

2006年05月23日 | 格闘技
プロレス技は派手でなければならない。そして投げ技では投げられる側がいかにきれいに投げられるか、逆にダメージを受けないように受けられるか、”受け”が重要だ。これはジャンボ鶴田の巻でも述べたが、いくら日頃鍛えている頑丈な彼らでも危険なものは危険なのである。

最近東京スポーツの格闘技欄にWWE21世紀の必殺技という特集が組まれている。        
パワーボムやバックドロップ系の技は受ける側の頭や首にかなり負担がかかり、どんなに受け身を上手く取ってもダメージが蓄積されていくらしい。早死にするプロレスラーが多いのはステロイド等の影響ばかりでなく、過激な技の後遺症のよるものも多いのである。
     
     =====ダイビングヘッドバット=====

今回は受ける側ではなく、仕掛ける側の負担が大きいのがダイビングヘッドバットである。古くはタイガーマスクとの抗争で有名であったダイナマイト・キッドが有名である。彼は後遺症で頸椎を痛め現在車イス生活を送っている。四年前に自伝を出版したらしいが是非読んでみたい。

それよりも大先輩である元NWA王者ハリー・レイスは昨年自伝本を出して、この技を使い続ける事が非常に危険であることを訴えている。

そして現役で使い続けているWWEのクリス・ベノワの首はすでにボロボロの状態らしい。しかし彼はこの技にこだわっていて、ダイビングヘッドをやめる時はレスラーをやめる時と決めており、さらに使い続けるつもりだと言う。確かに彼のように小
柄な身体でWWEのトップを張って行くにはこのような捨て身の他にレスラーの出来ない事をやっていくしかいくしかないのかもしれない。彼は以前新日本プロレスでペガサス・キッドとして活躍、先日亡くなったエディー・ゲレロも二代目ブラックタイガーとして新日マットに上がっていたが、彼の二の舞にならないように気をつけて欲しい。悲しいニュースはたくさんだ。

総合格闘技もかなり危険であるが、これでプロレスラーもマジで身体を張ってリングに上がっていることが解るであろう。

      =====ムーンサルトプレス=====

今度は頭ではなくヒザであるが、現在全日本プロレス社長、武藤敬司を代表とされるムーンサルトプレスは彼の選手寿命を脅かすものとなった。彼のヒザは数年前からすでにボロボロである。新日プロ時代にシャイニングウイザードという新技を開発してムーンサルトを封印、ここぞというビッグマッチ以外は出さなくなった。

ノアの絶対王者、小橋健太は以前全日プロ時代にこぶしを握りしめてからのムーンサルトを乱発していた。その後遺症で両ヒザの手術を余儀なくされ、長期欠場に追い込まれた。武藤も小橋は日本人レスラーとしてはかなり大型、110kgを越える体重があるためヒザの負担はジュニア戦士の比ではないだろう。

新日の天山広吉は両方の使い手。ムーンサルトは下手くそなため相手に怪我させる事も多いのと、多分ヒザ温存のため最近はやらなくなった。ダイビングヘッドは彼のキャラクターからしてきっとやめるわけにいかないだろう。プロレスラーはボクシングやキック等の打撃系や総合格闘技から比べ選手寿命が長いが、身体を張っているという意味ではそれ以上かもしれない。

私はPride発足以来総合格闘技にハマっている。それとは両極であるデスマッチ王であったカリスマプロレスラー、大仁田厚は彼らとはまた違う意味で身体を張っていた。1000針のキズはそれを物語っている。あそこまでやった彼を誰が否定できるであろうか?日本一のバカではあるが...
現在は大日本プロレスで大仁田の残したデスマッチというプロレス文化が引き継がれ、蛍光灯マッチ等の新しいアイディアが盛り込まれ机イスは当たり前、流血が無い会場はないのである。総合格闘技ファンから見ればホントばかばかしいかも知れないが、私は彼らをリスペクトする。昔プロレスラーはとにかくでかい人、というイメージであったが、素人に絶対出来ないことを身体を張って見せる勇者(馬鹿者)たちなのだ。

そこには勝敗を越えた感動がある。




ピーターアーツの男気

2006年05月18日 | 格闘技
    =====ホーストの引退試合に泥を塗った男=====

あー驚いた。先日のK-1 オランダ大会の事だ。K-1 GPを四度も制したミスターパーフェクト、アーネストホーストの地元引退試合が組まれ、二度負けている相手であるボブサップと対戦する予定であった。しかしサップは試合直前に会場から姿を消し、ボイコットしてしまった。それ以前から契約面でずいぶんともめていたらしいが、そんなことは知ったこっちゃない。この試合はこの興行の目玉、会場に来ていた客、スカパー!のPPVで番組を買った人は金返せ!と言う思いだろう。
        
       =====ピーターアーツの男気=====

実は何より驚いたのはサップのドタキャンよりも急遽ホーストとの対戦を受けたピーターアーツである。彼も三度GPを制したK-1屈指の猛者であるが、この日は解説者で会場に来ていたらしい。1時間前にホーストとの対戦要請を受けてOKしたのである。ただ試合をする予定ではなかったので調整不足なのは当たり前である。会場にはブーイングもおきていたようだが、引退試合と言う最重要な儀式を成立させるべくリングに立ったアーツには本当に男気を感じる。暴れん坊のイメージがあったが、きっと人間的にも素晴らしい人なのであろう。彼のファンでは無かったが見直した、というか尊敬に変わっていた。
そしてK-1創世記から戦って来た偉大な二人に惜しみない拍手を送りたい。

        =====最低男、サップ=====

今後サップがどんな形で戻ってこようが、格闘技ファンはもう注目する事はないだろう。それでなくてもこのところ精細を欠いていたけどね。




ジャンボ鶴田さん7回忌

2006年05月13日 | 格闘技
本日5/13日は元全日本プロレスの故ジャンボ鶴田さんの7周忌になるそうだ。小学生の頃からプロレスファンであったHidekichiにとってジャンボが全日本入りした時から注目していた。馬場さんがでかすぎたためそれほど大きく見えなかったが、外人選手と並んでも全くひけを取らない立派な体格であった。

若い頃のジャーマンスープレックスは芸術的なブリッジを描いていた。彼の得意技ジャンピングニーパットは高校時代バスケットボールをやっていたこともあり、そのジャンプ力を生かしたものであった。激しい気性のレスラーが多い中、彼は非常に温厚で優しかった。しかしまだ全盛期に天龍との対戦(三冠戦だと思う)で、天龍の顔面蹴り等のラフファイトに珍しく切れたジャンボは、とうとう切れて天龍をパワーボムで垂直落下に落としてしまった。プロレスラーは相手に怪我をさせないようにしなければやって行けない。信頼関係がないと危険過ぎて試合などできたものではない。天龍は受けも凄いがタブーギリギリの攻撃が売り、ジャンボは逆にかなり正統派であった。今主流になりつつある総合格闘技と違い、プロレスは技を受けるのが前提で試合が成り立っている。そして当然天龍は失神、怒りのジャンボは我に返ったのか一瞬戸惑いを見せるが、フォールに行く。レフリーのカウントが3つ入ってジャンボの勝利だ。もちろんジャンボに笑みはない。優しいジャンボである、普段こんなことはまずなかった。よほど天龍に怒りを覚えたのであろう。

馬場さんを除けば日本のプロレスラーで一番大きかったジャンボ、そのダイナミックさと無尽蔵のスタミナにはあの長州でさえ舌を巻いた程である。ミュンヘンオリンピックに出場後全日本プロレス入団、記者会見で『全日本プロレスに就職します』と言って記者達を驚かせた。私は大のジャンボファンであった。肝炎を煩って一線を退いてからは寂しい限りだった。その後筑波大大学院に入って勉学の道を選び、アメリカのポートランド大学の教授に迎えられた。本当に凄い人であった。

そして教鞭を執りながらも病魔と戦い続け、2000年5月13日にマニラで帰らぬ人となった。

改めて合掌...


Pride GP 無差別級トーナメント

2006年05月12日 | 格闘技
    =====PRIDE GP 無差別級トーナメント 1st Round=====

5月5日に行われたPride GP 無差別級トーナメント一回戦、凄まじい試合ばかりであった。今回は藤田×トンプソン、高坂×ハントの試合はほとんどグラウンドにならず、スタンドでの殴り合いに終始した。お互いに殴り合い、タフさで自信を持つパワーファイターである。

藤田とトンプソンでは身長で10cm以上、体重で20kg近く違う。試合は体格で上回るトンプソンが終始優勢に進む。序盤藤田はタックルからグラウンド狙いに行くが、トンプソンもレスリング経験のある猛者、見事に切ってみせる。トンプソンの圧力は藤田を上回り終始コーナーを背にしたのは藤田だ。この間合いは藤田のタックルを許さない距離であり、トンプソンのパンチや膝蹴りが藤田のスタミナを奪って行く。藤田はふらつきながらも殴り合いにつき合うしかない。しかし1ラウンドが進むにつれトンプソンは攻め疲れから次第にスピードが落ち、手数もぐーんと減って藤田のパンチが彼の顔面を捉えるようになってきた。そして1ラウンド終了2分程前のことである。グラウンドに持ち込んで上になったトンプソンは疲れていたので何とか持ちこたえようと思っていたであろう。しかし一瞬の隙に藤田が立ち上がりざまの藤田のパンチが疲れたトンプソンの顔面を捉え、そのチャンスを逃さなかった藤田のラッシュに沈んだ。トンプソンもかなりタフで根性を見せたが、藤田には及ばなかった。壮絶な逆転劇であった。藤田選手Pride復帰、そして一回戦突破おめでとう!

さて、今回コラムに書こうと思ったのは高坂選手の引退を賭けた試合に感動を覚えたからだ。通常はしのぎ合いの中勝って感動させてくれるものだ。藤田の試合なんか全くその通りである。しかし高坂は元K-1王者肩書きを持つキックボクサーであるハント相手に真っ向から勝負を挑んだ。

前半はグラウンドに持ち込み極めるチャンスがあったが、ハントの格闘センスと体格のアドバンテージにことごとく返される。結局グラウンドでもなかなか勝機を見いだせず、スタンドで勝負を余儀なくされる。ハントのパンチを浴びて、またスタミナを奪われ流血しながらもふらふらになりながらもゾンビのようにパンチを繰り出す。

きっとハントは何度もいやになったのではないだろうか?もちろんK-1であればもうレフリーが止めている場面もあっただろう。そして相手は世界でもトップクラスのグラウンド技術を持つ高坂である、打撃でかなりのアドバンテージを持ってるにしろかなりのプレッシャーがあるはず、それゆえどちらかといえばカウンター狙いである。今回はとても人間と戦っている気分ではなかったはずだ。私は既に涙を押える事が出来ない。

高坂は終始前に出続けた、明日の事など全く考えてはいない。試合前引退をかけて命がけで挑む、と宣言したことに全く偽りはなかった。しかし2ラウンド早々、憔悴しきった高坂はとうとうハントのパンチに腰から砕け落ちレフリーが試合を止める。

感動を受けた試合はいくつかある。桜庭 (Hero'sに移籍、これについては別の機会に) がホイスグレイシーにTKO勝ちした試合、そしてA.ホドリゴノゲイラがボブサップにKOされる寸前で逆転して勝った試合である。名勝負はたくさんあるが、高坂選手の最後の試合はこれらに勝るとも劣らぬ感動的散り方であった。『死ぬ時には前のめりに』、そんなメッセージを残すかのように...
高坂選手ありがとう!本当にお疲れ様でした。

ハントの総合に対する適応は一試合ごとに進化している。美濃輪を返り討ちにしたミルコも素晴らしい進化を遂げたが、未だ最強王者フョードルに勝てるポテンシャルは見せていない。今フョードルに一矢を報いる可能性を期待できるのはハントである、と思ったのは私だけではないだろう。

桜庭は去ってしまったが、Pride、今後も楽しみである。