美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

一日歳時記

2008年11月08日 | 風流

  朝から野暮用があって、出かけた。その帰り、野暮の後には粋なことがしたいと蕎麦屋を探したが適当なものがなかったので、いつものように本屋にはいった。  

 そこで新しいタイプの歳時記、『一日歳時記』小学館。1400円を購入。

 俳句が美しい日本語を守る最後の砦だとはよきたとえであろう。

 普通の歳時記は春・夏・秋・冬・新年という5つの分類で編集されている。つまり1年を順を追って編んでいるわけだ。

 

 しかし、本書はもっと気軽に一日で風流の世界に親しもうという企画からできたようだ。

 一日を朝から順に季語と写真で説明してくれるのだ。

 たとえば朝の時の流れは、以下のようになる。

「暁→曙→東雲→朝明→夙めて→朝朗→朝未→彼誰時」となる。これ以外に朝に関する言葉は「昧爽・昧旦・払暁・早暁・黎明・鶏鳴・有明・夜明け・未明・朝(あした)」

 たかだか2,3時間のために、我らの先祖はこれほどに多くの名称を考えたのだ。

 

 

 こちらは夕色のぺージ。左上の暮色を「雀色時」というそうだ。なんと日本的なことであるか!多くの現代人はこの感性も言葉も喪失してしまったのではないか?自戒、自戒・・・・・・。


刑事事件を傍聴

2008年11月06日 | 教育

  市内の先生方と刑事事件の傍聴研修を実施。

  途中、公判と公判の間に判事との交流時間が30分ほどとれました。判事になって6年目の女性判事(正確には判事補)でした。

  意義深い研修になりました。公判になると容疑者にプライバシーはなくなります・・・・・・。傍聴人によく見られてしまいます・・・・・・。

  来年から裁判員制度がスタートです。

 


裁判所の自販機は30円も安い!どうでもいい発見。

  


クラブ中

2008年11月04日 | 教育

   今日はクラブ活動の日。匂いに誘われてクッキングクラブへ~。チャーハン作ってましたので、またまた勝手に「黄金チャーハン」の作り方を伝授?でも玉子、1つでは・・・・・・。 

 

黄金にするにはあと玉子2つ・・・・・・


太陽のない街

2008年11月03日 | 読書もどき

    文化の日の今日は寒さが増した1日だった。

  そこで多少文化に関する話題を。

  「格差社会」の中、『蟹工船』がブームになっているらしい。

  漫画版も複数でているので、きっと売れてはいるのだろう。あの文体を読みとおすことができる読解力を持っているのなら、きっと就職もできるだろう、などと思っていた。

  すると案の定、便乗本と考えられる徳永直の『太陽の街』が文庫で出版された・・・・・・・。文学史の本の中でしか見たことのないその表紙がそのまま使われていた。

 歴史上の本という気がして購入。主婦の友社で本体500円。

 ちなみに書きだしは「電車が停まった。自動車が停まった。」である。

 文学的にはこちらのほうが明らかに上である。

  次の泥鰌は葉山茂樹あたりかな?