これぞ俳句の道しるべとなる小冊子だ!入門にも復習にも最適かなと。
0001 外にも出よ触るるばかりに春の月 中村汀女
とにでもよ ふるるばかりに はるのつき
0002 紺絣春月重く出でしかな 飯田龍太
こんがすり しゅんげつおもく いでしかな
0003 つきぬけて天上の紺曼珠沙華 山口誓子
つきぬけて てんじょうのこん まんじゅしゃげ
0004 青空の押し移りゐる紅葉かな 松藤夏山
あおぞらの おしうつりいる もみじかな
0005 雁よりも高きところを空といふ 今瀬剛一
かりよりも たかきところを そらという
0006 鶴の来るために大空あけて待つ 後藤比奈夫
つるのくるために おおぞらをあけてまつ
0007 白鳥や空には空の深轍 高野ムツオ
はくちょうや そらにはそらの ふかわだち