美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

座右の銘

2009年01月04日 | 風流

  月刊誌「諸君!」2月号の特集が「77人、わが座右の銘」だったので買ってみた。

 なるほどと思ったものを記しておきたい。 

① 「世の中にまじらぬとにはあらねども
                           
一人遊びぞわれはまされる」
                   良寛

② 「而今(じこん)」  
                                道元の『正法眼蔵』から

 

③ 「愚者は経験に学ぶ 賢者は歴史に学ぶ」
           
    オットー・フォン・ビスマルク  

④ 「困難は分割せよ」
                              デカルトの『方法序説』

⑤ 「未来を予測する最も良い方法は、未来を創り出すことだ」
              アラン・ケイ

⑥ 「君が出会う最悪の敵は、
  
   いつも君自身であるだろう。
       洞穴においても、森においても、
  
       君自身が君を待ち伏せしているのだ
      
      ニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき』

 

  この中で一番もっとも感銘したのが

    「困難は分割せよ」

       である。実に真理であると痛感。

  悩んでいる人は「分割」せよである。分割は分析の先の行為だろう。             

  座右の銘は短いほうがいい!

 

  ところで逆に違和感を感じてしまったのは、

 芥川龍之介の『侏儒の言葉』から

          「人生は地獄より地獄的である」である。

  歳を重ねるとこのような言葉は空虚にしか聞こえない。やはり、芥川は「敗北者」なのだなぁ。