美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

日乘  原民喜忌

2007年03月14日 | 小説家

 

平成19年3月13日(火)気温は意外にあがらず 

 

  今日は『夏の花』で有名な詩人・小説家の原民喜の命日。行年,46。朝鮮戦争に対する憤死的な自裁であったという。
 『夏の花』は直接的には,ヒロシマ原爆をテーマにしているが,深いところでは愛妻・貞恵夫人の死が融合している。
 本当に無口だった民喜の言葉を外部へ通訳したのは夫人だったのである。夫人なしに民喜の名声はなかったともいえるのである。
 だから,終戦の前年に病で亡くなった夫人の重要なモチーフであったにちがいないのである。2つの喪失せしものへのレクイエムであるわけである。


貞恵夫人

 

 

 


日乘  杏

2007年03月14日 | 風流

 

平成19年3月14日(水)

 

 杏の花が満開でした。杏の別名は「唐桃」,支那大陸からもたらされたもの。原産地はアジア西域。淡いピンクの色が美しい。

 5年生の卒業式練習は,歌が中心に。6年生に負けない歌をと張り切っている。指揮を担当する児童も日に日に表現力が増してる。
 明日は前日準備。

 


日乘  眞砂女忌

2007年03月14日 | 俳人

 

平成19年3月14日(水) 
 

 この項未完

 

  平成15年(2003年)の今日は俳人・鈴木眞砂女の命日。行年96。

           
       銀座で営んだ「卯波」にて            重光葵の描いた「吉田屋」時代の真砂女

 

※画像は本山可久子『今生のいまが倖せ…… 母,鈴木真砂女』(講談社)より