“九重・赤川温泉~湯布院への小旅行”の3回目は、湯布院町にある“レトロモーターミュージアム(九州自動車歴史館)”をご紹介します。
奥さんと娘が、湯布院たまごロールのお店、“湯布院菓子工房 ゆふふ”さん
を物色している間、まめ八と息子は小雪が舞い散る店の前でじっと二人が出て来るのを待っていました。
その時、まめ八の目に入ったのが“九州自動車歴史館”という看板でした。
好奇心に駆られて路地を少し入り込んだ所にあるその博物館に行ってみることにしました。
こちらがその“九州自動車歴史館”です。
見るからに少し怪しいその佇まいにちょっと引き気味のまめ八。。。
すると中から上品そうなおばちゃんが出てきて“どうぞ中へお入り下さい”と声を掛けてきました。(このおばちゃん、見ていると興味を持って覘きに来た人全てに声を掛けている様子でした。)
“タダのわけ無いし、どうしようかなぁ~”なんて躊躇しましたが、おばちゃんのすがる様な目を見ているとこのまま素通りできなくなり、結局見学することにしました。
入り口で入場料(大人800円、子ども400円)を払い、そのおばちゃんから簡単な見学上の注意を聞いた後、場内を見学して回りました。
ところが、中に入ると意外なことに、外観からは想像つかない程館内は広く、たくさんの往年の名車が展示してありました。
まず、入り口に最も近い目立つ場所に展示してあったのがこの車。
そう、トヨタS800です。
コンパクトにまとめられたスタイリッシュなボディ。。。う~ん、カッチョイイ。
今、再販されたら買っちゃうかも。。。
お次は、そのライバルであるホンダS800。こちらもライトウェイトスポーツの魅力を余す所無く表現した実に惚れ惚れとするスタイルですね~。
そのお隣は、ランボルギーニ・ウラッコ、両車の後ろが、フェラーリ テスタロッサのジュニアカーです。
こちらはピンクのキャデラック。
解説板によると、このキャデラックはTV番組の“お宝鑑定団”にも出演したことがあるとか。。。
そのお隣に置いてあったのがマスタング。
外車の知識に乏しいまめ八は、年式や型式は全く解りません。
こんな時、にーななさんならツボを押さえた詳しい解説をつける事が出来るのでしょうが。。。にーななさん、お助けを~。。。
そういうことなので、これから暫くは展示車両の写真を解説抜きでご覧下さい。
後ろのおねえさん(マネキン)も時代に合わせた服を着ていて、コルベットの雰囲気が出てました。
ここから先はクラッシックカーのコーナーです。このように所狭しと往年の名車達がズラリと展示してありました。
中にはこんな珍しい車も。。。“ダットサンフェートン”1938年製の国産車です。
戦時中に使われた木炭自動車。
木炭で車を動かすって発想が凄いのですが、日本同様、ガソリン不足に苦しんだドイツでは木炭車どころか、木炭戦車の開発まで行われています。
トヨタエース(1957)。今も同名のトラックがありますが、随分とトラックの形も変わってきたのですね。(当たり前田のクラッカーって、駄洒落もレトロ。。。)
まめ八も子どもの頃に良く見たダイハツやマツダのオート三輪。思いっきり昭和の香りがします。
三菱コルト1100も健在です。
こいつは涙物で懐かしい。。。
トヨタパブリカ。まめ八が幼稚園児だった頃、我が家にやってきたまめ八家最初のマイカーなんですよ。ちょっとカエルっぽい顔が愛嬌があって可愛いですね。
でも、ロングノーズで曲面を巧みに取り入れたスタイルはカッコいいと思いますよ。確かリアのブレーキランプはお洒落な縦型だったと記憶しています。
これから先は軽自動車のコーナーになります。
一番手前のミゼットはレプリカなんだそうです。
その向こうには、“ど根性ガエル”の南先生が乗っていたブロラン号、スバル360が見えます。
マツダ・キャロル。この車も子どもの頃、良く見かけました。
こちらは潰れたカエルみたいで余り可愛くないですねぇ~。
でもこんなに小さなヘッドライトで夜道の走行が本当に可能だったのでしょうか?
さらに二階に上がってみると。。。
二階にもクラッシックカーのコレクションが展示してありました。
二階のテラスからは由布岳も望むことが出来ました。
これも懐かしい。。。
屋外に展示してあった、いすゞ BXD20 ボンネットバス。
このボンネットバスは、なんとTVドラマ“佐賀のがばいばあちゃん”に出演して、走っている姿を披露したのだそうです。
ボンネットバスの内側。
まめ八も幼少期に乗ったことがあります。
写真右側のブルーの仕切りの向こう側に女性の車掌さんが乗っていてドアの開閉や切符の販売などを行っていました。バックする際や、踏切では車掌さんが車外に降りて安全確認をされていたことを思い出します。
最後にご紹介するのは、映画“青春の門”の撮影で使われたオート三輪車。
運転席には捻り鉢巻マネキンが乗せてあり、懐かしい昭和の時代を再現してありました。
九州自動車歴史館には、今回ご紹介したものの他にもまだたくさんの車が展示してあります。また、珍しいミニカーのコレクションや販売なども行われていたのでマニアの人にとって楽しい一時が過ごせる場所だと思います。
また、マニアでなくとも、見学していて楽しかったですし、まめ八世代よりも上の人たちには懐かしい昭和レトロの雰囲気が堪らない博物館になっています。何より、写真撮影が自由に許されているところが良かったです。
入場料以上の価値はあると思いました。
湯布院を訪れる機会がありましたら、訪ねてみられては如何でしょう?
さて、次回は、“九重・赤川温泉~湯布院への小旅行”の最終回、湯布院のトリックアート博物館をご紹介します。
【レトロモーターミュージアム 九州自動車歴史館】
大分県由布市湯布院町川上
TEL:0977-84-3909
HP:http://homepage3.nifty.com/rekisikan/
コメント
- EP82-SW20 [2011年1月21日 23:18]
- こんばんは。
九州にもこんな自動車博物館が有るのですねw
確かに外観は「怪しい」雰囲気がしますね(笑)
でも、中味は入場料以上に「見応えの有る車達」が有りましたねw
見学して正解かも(^^)
ウラッコを見る事ができたのが嬉しいですw - 土佐の鯨丸 [2011年1月22日 7:48]
- おはようございます。
昔 2回程入った事があるのですが
その時より、車が増えてますね~。
懐かしい・・・まさに 昭和レトロな車揃え!!
特に、40代から上の方々にしてみたら
本当に懐かしい車ばかりですよね~
友達に、車馬鹿が一人居てまして トヨタS800と スバル360を持ってますが・・・
それらを 購入する際に、二人で引き取りに行き
まして 二台とも、自分が運転して帰りました。
その道中 ラジオから偶然にも、ザ・ピーナッツ特集が鳴りはじめ♪
タイムスリップしてしまいました。。。 - W650 [2011年1月22日 7:51]
- おはようございます。
こ、これは・・・・。
凄い!の一言しかありません。
石川県にも同様の博物館があります。
マニアにはヨダレ物ですね。
個人的にはアイアンバンパーのコルベットが好きです。
これで800円なら見ごたえ十分ですね。 - まめ八 [2011年1月22日 20:40]
- EP82-SW20さん、こんばんわ。
いつもコメントを頂きましてありがとうございます。(^_^)
正直に申し上げると、実はそこに行くまでこの博物館の存在を知らなかったのです。(;^_^A
ですから、本当に恐る恐る中に入ってみたんですよ。そうしたら意外や意外で結構見応えのある博物館だったという訳です。
やはり、“虎穴に入らずんば虎児を獲ず”ですね。(^_^)
EP82-SW20さんは、スーパーカー世代だと思うのでウラッコがお好みのようですね。
私はボンネットバスか、パブリカを一番時間を掛けて見ていました。(好奇心よりもノスタルジー。。。) - まめ八 [2011年1月22日 20:52]
- 土佐の鯨丸さん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
土佐の鯨丸さんは、この博物館に2回も足を運んでおられたのですか?凄い!
この博物館、どうやら個人経営で成り立っているみたいで、博物館の片隅に作業場みたいな場所があり、展示車もここでレストアしながら少しずつですが増やしているみたいですよ。
土佐の鯨丸さんはトヨタS800とスバル360を運転されたことがあるのですか?これも貴重な体験ですね。その時代の車にザ・ピーナッツとくれば、あとは東京タワーとモスラが揃えば完璧ですね。(^_^) - まめ八 [2011年1月22日 20:58]
- W650さん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
川口湖畔の自動車博物館は知っていましたが、石川県にもこうした個人経営によるレトロカーの博物館があるのですね。一度は足を運んでみたいなぁ~。
コルベット。。。アメ車が最も輝いていた時代の、そして最もアメ車らしい車ですね。(^_^)
コルベットと言えば、やはりユーミンの“コルベット1954”を思い出してしまいます。
ぴかぴかに輝くバンパーがモーレツにシビレル~!(^_^) - おぺ [2011年1月22日 21:58]
- こんばんは。面白いところに行ってきましたね~。
たくさんあってどのクルマにコメントしたらいいのか迷ってしまいますw。あえて…アメ車は好みではありませんが、このコルベットはクール!リアビューも見せれるといいのになぁ。
あ、まめ八さんメッサーシュミットは写真貼り間違えてますよ。たぶん逆3輪のカワイイやつのことだと思います。 - 宮ちゃんNO1 [2011年1月22日 22:14]
- こんばんは~ 宮ちゃんで~す!
あれれ~・・・酔っ払ってたかな~
コメント書き込んだつもりなのに(笑)
懐かしい車の数々ですよね~
私設の博物館なんでしょうか??
結構管理が・・(爆)
くろがねのオート三輪は初めて見ますね~
ダイハツやマツダは記憶に有りますが・・
ボンネットバスもホント懐かしいデスね! - yut666 [2011年1月23日 9:49]
- おはようございます。
九州にこのような自動車博物館あるんですね。
とても楽しそうで、行きたいスポットです。
私は、先日東京オートサロンへ行きましたが、そこにもトヨタ2000GTとかフェラーリ、ランボルギーニ等の旧車がたくさんありました。
でも、あまりにも人が多くて写真撮るのも大変でした。 - まめ八 [2011年1月23日 21:12]
- おぺさん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
私としては“くろがね四機”、もしくは陸王があればパーフェクトだったのですが。。。
ただ、ここの博物館は結構融通が利くみたいで、受付のおばちゃんに頼めばリアヴューも撮影できたかもしれません。(^_^)
調べてみた結果、ご指摘の通りでした。
肝心のメッサーは残念ながら写真を撮り損ねていました。(;-_-) =3 - まめ八 [2011年1月23日 21:21]
- 宮ちゃん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
宮ちゃんには堪らない位懐かしい車たちではないでしょうか?(^_^)
こちらは私設博物館のようで、運営も大変みたいで、レストアはご自分でなされているようです。マニアとしての熱意がひしひしと伝わってくるような博物館でした。(^_^)
これからも頑張って続けていってもらいたいと思います。
私がボンネットバスを知っているのは幼稚園の頃までなんですが、首からバックを提げた車掌さんからやさしくして貰ったおぼろげな記憶があります。あの時の若くて綺麗だった車掌さんも今はお婆ちゃんになられていることでしょうね。(^_^) - まめ八 [2011年1月23日 21:29]
- yut666さん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
なかなか、みんカラの方にお邪魔できずに済みません。<(_ _)>
近々、また遊びに寄らせて頂きたいと思います。
ところで、東京オートサロンへ行かれたのですね。羨ましい~。。。
Gazooブロガーの方で行かれた方がおられて、その記事を拝見したのですが、とても楽しそうで私も行きたくなりました。でも九州からでは。。。(;-_-) =3
この博物館は展示車種からいえば、東京オートサロンとは比べるべくもありませんが、写真撮影やじっくりと立ち止まって眺め倒すことが出来る所は良かったと思います。 - にーなな [2011年1月24日 19:49]
- こんばんは。
わあ・・これは素晴らしい。懐かしい名車たちが。。パブリカは私も大変懐かしい気持ちになりました。幼少のころ家に来た自家用車でした。あ。いえいえそんな私の薀蓄などはあまり・・汗 懐かしい名車について、少々。。
4枚目:おそらく1959年のキャデラックエルドラードですね。リヤのテールフィンがこの年代の大きな特徴です。
5枚目:1964年発売のアメリカで大ヒットした”元祖ポニーカー”(手頃なプライス・コンパクト・スポーツ走行可能なスタイリッシュなクーペ)初代マスタングですね。
6枚目:それまでのDタイプを発展させたスポーツ車、ジャガーEタイプですね。3.8L直6でスタートし、これはシリーズ1ですね。
7枚目:ポルシェ356Aですね。おそらく1955年以降のT1ボディでしょうか)
8枚目:メルセデスベンツ190SL。低価格と扱い使いやすさで人気を博したモデルとされています。
9枚目:ジャガーEタイプ。こちらはシリーズ2ですね。ウインカーの位置が変更されています。
旧き佳き時代の名車がこれだけ勢ぞろいするとやはりクルマ好きには刺さりますね。笑
(すみません。長文失礼いたしました。) - まめ八 [2011年1月26日 20:19]
- にーななさん、こんばんわ。
連コメ、ありがとうございます。
やっぱりにーななさんは凄い!!
写真の解説、ありがとうございました。
本当にお詳しいのですね。とても勉強になりました。
にーななさんとこの博物館に行ったらとても楽しく勉強になることでしょうね。
コメント欄の500文字制限が無ければもっと色々な話を伺うことが出来るのに。。。残念!!
あなたのブログにコメント投稿されたものです。