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ヤークトパンテル製作記 その8.ようやく完成です!~

2012-04-29 17:25:54 | 模型について

いやぁ~。。。久しぶりの更新です。

この2週間、頭が変になりそうな位に神経をすり減らすトラブル処理が続いた上に、休日は冠婚葬祭のラッシュ。。。

オマケに昨日は午前中までクレーム処理で、昼過ぎに家に帰った途端、“バタンキュ~”でした。

GWは、昨日を除けばカレンダー通りのお休みが貰えるようですが、本当に怖いのはGWが明けてから。。。

もう既に、まめ八のスケジュール表は赤ペンでぎっしりスケジュールが入っています。

6月まで体と心がもつかなぁ。。。

 

さて、何時までも愚痴っていても仕方がないので本題に入ります。

前回の記事にて塗り分けとデカール貼りまで終わっていたドラゴンのヤークトパンテルの製作もいよいよ最終工程のウォッシングとチッピング、ウェザリングに入ります。

 

いつものようにウォッシングは油彩絵具のバーントアンバー&セピアブラックを混色した物をターペンタインで薄く溶いた物で施しました。

今回は、車体表面にコーティングが施してある事から拭き取りが完全に出来ない(ウォッシングの色が残ってしまう)のでいつもより薄めにしてみました。

 

次はチッピングの工程に入るのですが今回、この工程で新しい試みにチャレンジしてみました。

コレまでチッピング(車体に付いた細かい傷の再現)は、エナメル塗料と6B鉛筆を使って行っていました。

ところが、前回の記事で、このブログに良くコメントを入れて頂くTSMさんから“私の模型仲間にWWⅠ機のペラの木目を色鉛筆で超リアルに描く人がいますよ。”というコメントを頂戴しました。

早速、ネットで検索をかけてみると航空機モデラーの間では色鉛筆で木目やチッピングを描き込む事が行われている事が解りました。

そこで今回は色鉛筆でチッピングに挑戦してみることにしました。

 

ただし、普通に売られている色鉛筆ではプラスチックに色が付かないので油性色鉛筆を使用することにしました。

まめ八は、油性色鉛筆の存在自体を知りませんでしたが、ちょっと大きな文房具店に行けば普通に売ってありました。

国内外併せて3社位の商品が置いてあり、色も驚くほど沢山揃っています。値段は1本180~300円位ですが、模型のチッピングに使う程度なら1本買えば一生使えるでしょう。

 

さて、今回使用した油性色鉛筆がコレ。。。

Faber-Castellのポリクロモス油性色鉛筆のPAYNES GREYです。

後から知ったのですが、ドイツ製なんだそうです。

模型製作にはちょっと勿体なかったかな?

 

 

実際使ってみると、しっかりプラに色が載るだけでなく、コレまで小筆でチマチマと時間をかけてやっていたチッピングの作業が簡単に出来てしまいます。特に細いひっかき傷や小さなキズを入れるのにはうってつけです。

しかも間違えたらプラスチック消しゴムを使って綺麗に消すことも出来ます。

その出来栄えは後程ご披露させて頂きます。

 

“TMSさん、良い情報を教えて頂き有難うございました!この場を借りて御礼申し上げます” 

 

さて、チッピングが終わった後はドライブラシを行うのですが、いつもならばエナメルのバフで一回施してお仕舞にしていました。

今回は、新しい試みとしてエナメルのダークイエローで一度ドライブラシした後、エナメルのバフで再度ドライブラシを行う事によってドライブラシによるグラデーション効果を狙ってみることにしました。

ところが、コレは殆ど効果なし。。。

時間と手間の無駄でした。

 

ココまでの作業が終わったのが下の画像です。

 

 

ウォッシングとドライブラシによって各部のディテールやモールド、そしてコーティングがハッキリしてきました。

未塗装のフィギュアは、タミヤのキングタイガー・ポルシェターレットに付属している物とジャンクパーツを使って小改造したものです。

手前に転がっているキット付属の金属製ワイヤーも工作と塗装を済ませておきます。

コレからウェザリングの作業をやらなければならないので最後に車体に取り付ける事にしました。

 

 

油彩のバーントシエナで錆の表現を行った後、いつもののようにパステル粉をアクリル溶剤で溶かして作った泥を手足回りに塗り付けました。

パステルの泥が乾燥するのを待って、全体のバランスを見ながら綿棒を使って余分な泥を落としてしまいます。

この後、ツヤの統一とパステルを定着させるためにつや消しクリアを全体に吹き付けます。

その後、タミヤのペイントマーカーのフラットシルバーの塗料を筆を使って金属部分にドライブラシをかけ、起動輪や覆帯の歯や、覆帯の設置部分、タイヤに擦れる部分などに6B鉛筆を擦り付け鈍く光る金属表現を行います。

パンテル系列の転輪は千鳥足型の配列になっていますが、当時の写真を見ると、第一、第三、第五、第七転輪(奥に引っ込んでいる転輪)は覆帯の歯と擦れた事により塗装が剥げて金属地がむき出しになっていたようです。

今回は、6B鉛筆を使ってコレも表現してみました。

ただ、鉛筆は細い部分を描くのには適していますが広い面積を塗るのはちょっと無理があります。ソコで6B鉛筆で大まかに塗りつぶした後、乾いた綺麗な綿棒で擦ってやると鉛筆の芯の粉が全体に広がってイイ感じになります。

 

後は、フィギュアをチョチョット塗って完成です。

EP82-SW20さん、随分とお待たせしました。。。

リクエスト頂いていたヤークトパンテルの完成です。

 

 

リアパネルの形状です。

写真左側の3本が束になったマフラーは中央の一番太い物が排気用、その両サイドの細い物は冷却気を吸気する為のものです。

従って、排気用マフラーはエンジンから出る排気によって真っ赤に焼ける程高温になるので塗装が直ぐに焼け落ち、その結果として錆びてボロボロになります。

しかし、吸気用のマフラー?は高温にならないために塗装が比較的長持ちして錆び難かったそうです。

 このタイプのマフラーを装備したパンテル系列を塗装する場合には、この点注意が必要です。(考証派という、手を動かさずに口だけやかましい方々もおらますので。。。

もっとも、どちらも薄い鉄板で出来ていますからいずれは錆びてしまったでしょうが。。。

今回は、その部分にも拘って塗装してみました。

 

 

マフラー部分のアップ。

錆はパステル粉と油彩のバーントシエナで塗装した後に、アクリルのフラットブラックとペイントマーカーのフラットシルバーの塗料だけを使ってドライブラシしてあります。

 

あ゛~。。。開口部の削り込み忘れとったぁ~

 

 

油性色鉛筆を使ったチッピングの成果。

イイ感じでしょ?

いつもなら小筆で一つ一つ入れていたのが、色鉛筆で簡単に出来るとは。。。

画期的な技術革新?です。

TSMさん、重ねてお礼申し上げます。

 

 

 

乗員が出入りするハッチ周辺には多めにキズを入れます。

何せ、ドイツ兵が履いていた軍靴の底には鉄製の鋲が打ってあったそうですから。。。

このように、製作している車輛についてアレコレと物語を考えながら作業を進めていく事も楽しい事なんです。

 

 

“ザウコップ(豚の鼻)”と呼ばれた鋳造製防楯と、その鋳造製カラーは角の部分を中心にチッピングを入れてみました。

 

 

パステル粉の泥と6B鉛筆による金属表現。

ヘラヘラのベルト式覆帯でも塗装によっては堅い金属感と重量感が表現できます。

 

 

戦車長は、タミヤのキングタイガー・ポルシェターレットの付属しているフィギュアの左腕をジャンクパーツと交換して車輛にフィットするように小改造しました。

右手に手袋をしている事を塗装中に気が付きましたが、この期に及んで左手に手袋をパテで再現してやる気力と集中力が無くなっていたのでそのまま仕上げています。

 

 

フィギュアのアップ。。。

今回は手抜きしてま~す。

言い訳になりますが、このキットが発売された頃のタミヤ製フィギュアは人間離れした顔が多くて塗装しにくいんです。

 

まぁ、今回はあくまで“らしく・・・”ってことで。。。

 

ただ、罪滅ぼし的にヘッドフォンはドラゴンのジャンクパーツから、0.3㎜真鍮線でコードを付けてやりました。

 

 

実物を人間が見た場合はコレ位の視点になります。

ねっ、“らしく”見えるでしょう?

えっ!見えないって。。。

 

 

車体右側面の車外装備品。

 

 

コチラは、車体左側の車外装備品。

 

 

アップの画像です。

次回は木目を油性色鉛筆で描いてみたいと思います。

 

 

 

前からのショット。。。(もういいって。。。

 

あっ、そう言えば以前、EP82-SW20さんからヤクパンとパンテルの操縦席の高さの相違について質問を受けていた事を思い出しました。(いやぁ~すっかり忘れておったワイ。。。)

“ヤクパンとパンテルの操縦席、無線手席の位置は全く同一でございます。”

 

 

一昨年から始めたヤークトパンテルの製作。。。

3年越しでやっと完成しました。

次は、コチラも2年越しになっているナースホルンの仕上げですが。。。

そろそろ塗装ばかりじゃ飽きが。。。

 

次回はひょっとしたら浮気しちゃうかも。。。


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

ヴェル24 [2012年4月29日 18:09]
こんにちは。

ココまで拘られると気持ち良いですね。(笑)

記事を読んでいるだけで、まめ八さんが私に熱く語りかけて下さっているような錯覚を覚えます。

で、最後に気分転換に新しい作品に手を出すよ!って宣言された気分です。ズバリ!?間違いなく浮気するでしょう~(笑)
宮ちゃんNO1 [2012年4月30日 15:24]
こんにちは~ 宮ちゃんで~す!

油性鉛筆の登場で飛躍的に作業が楽に成りましたね~
しかも仕上がりもイイようですネ!

マフラーと吸気の拘り・・・よりリアルさを感じますネ~
それにしても足掛け3年ですか~(笑)
お仕事の忙しい中ですから・・・致しかないデスね!
次回は・・・浮気しそうな雰囲気ですが・・・(爆)

TSM [2012年4月30日 22:44]
色鉛筆、お役に立ちましたか、良かったですね。私は素組みがやっとのレベルですから色鉛筆はまだ必要ありません(笑)。ベルト式覆帯の塗装表現は重厚ですね。“私の模型仲間”は最近、模型誌で作例デビューしましたよ。まめ八さんもそろそろ…。
まめ八 [2012年5月1日 18:02]
ヴェル24さん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

長々とした文章を最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。
ついつい力が入ってしまいました。(^_^;)
浮気ですか~。。。
もう既に浮気してしまいました。(^_^;)
まめ八 [2012年5月1日 18:07]
宮ちゃん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

足掛3年と言ってもそのウチ2年半以上は熟成期間でしたから。。。(^_^;)
忙しいとはいえ世のモデラーの大部分は私と同世代。。。
甘ったれた事言っていると怒られてしまいます。
模型製作において新しい試みが上手くいった時は嬉しいものです。しかも、それで楽が出来るならばその他の部分で手間暇かけられますからね。
コレからも日々勉強と修行の日々です。!(^O^)

まめ八 [2012年5月1日 18:20]
TSMさん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

いやぁ~。。。色鉛筆の件は良い事教えて頂きました!
せっかくですからTSMさんも是非チッピングにチャレンジしてみて下さいヨ。最初は足回りなど目立たない所から始めて見られると良いと思いますヨ。それに失敗しても消しゴムで消せばイイだけですから。。。!(^O^)

模型雑誌の方は、まだまだ私のレヴェルでは無理ですよ。
例えば、ココ→http://www5b.biglobe.ne.jp/~puce_00/kansei_milytaly/97chihaE/97chihaE.htmなんか凄い作品を見ることが出来ますよ。
ビックなトトロ [2012年5月2日 7:11]
おはようございます。
遅コメ失礼いたします。

Upで撮ってもすばらしい出来栄えですね。
私なら・・・(って作ってもいないですが・・・)Up撮影絶対にム~リ~です。
まめ八様の根気&集中力がとても凄いですね。
楽しくて気づけば何時の間にか時間が・・・(笑)
完成すると疲れが飛んでいって・・・
次も期待しちゃいま~~す(爆)
EP82-SW20 [2012年5月2日 14:23]
こんにちは。

おお、ついに完成w
お待ちしておりましたw

アップの写真で、金属のテカテカ感が良く出てますねぇ(^^)
鉛筆がこのような効果に使えるなんて、かなり意外でしたw
履帯に泥が詰まった感じも良く出ているし、「ジオラマにしてみたい」という気持ちが起きませんか?
というか、コンテストに出してみてはいかがかとw

ヤクパンとパンテルとの座席の位置は同じとすると、前方機銃手は立ち上がって銃を撃っていたような気がしますが、いかがでしょう。
パンテルでいうドライバーの潜望鏡ペリスコープの位置が、ヤクパンのペリスコープの位置と同じ高さだとすると、前方機銃の位置については、パンテルより高い気がしますけど。
まめ八 [2012年6月10日 9:35]
ビックなトトロさん、おはようございます。
こちらにもコメントを頂き有難うございます。

今回のヤクパンは、フィギュア以外は全てキットの箱の中に入っているパーツなんですよ。つまり、今の模型はアップに耐えられるだけのクオリティーになっているという事なんです。子どもの頃に作っていた模型とは雲泥の差です。
その分、お値段の方もしっかりと大人価格。。。(T△T)
でも、大人の趣味としては安価な部類なのかな?!(^O^)
これからちょっと家がゴタゴタする予定なので暫らくは模型が作れなくなるかもしれません。(T△T)
まめ八 [2012年6月10日 9:44]
EP82-SW20さん、おはようございます。
やっと完成しました。完成まで随分お待たせした上にリコメまで遅くなりまして申し訳ございません。

ところで、調べてみた所確かにヤクパンのボールマウントの位置はパンテルのそれに比べて高い位置になりますね。
恐らく、無線手が車体前方機銃を操作する際には中腰の姿勢、もしくは座席をアップ(パンテルの座席は上下に高さ調整が可能でした)した状態で使用していたものと思われます。こうした例はブルムベア後期型にも見られますから十分考えられる事です。
ジオラマの件は、過程の都合で今年一杯は難しくなってしまいました。ただ、そのうち一度くらいは挑戦してみたいと思っています。!(^O^)
EP82-SW20 [2012年7月22日 14:32]
こんにちは。

レスありがとうございますw

ここのところ毎週末出勤してるので、ネタをアップする気力が失せてきてます(><)
まめ八 [2012年8月21日 18:00]
EP82-SW20さん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
またリコメが随分遅くなってしまいました。
スミマセン。<(_ _)>
EP82-SW20さんもお忙しいご様子ですネ。
私のように体調を壊さないようにご自愛下さい。


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