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思い出の車たち~マツダ ファミリア・アスティナ1500DOHC~

2009-05-23 20:15:03 | 過去の車たち

前回御紹介した3ドアHBのファミリアXGには1988~90年の3ヶ年間、総走行距離98000㎞乗りました。

世はまさにバブル景気の真っ最中・・・

バブルには直接関係のない仕事に就いていたまめ八の給料はそう上がりませんでしたが、それでも新車に手を出せるくらいのお金を貯める事が出来ました。

車庫の関係で購入できる車は5ナンバー1500~1600ccクラスに限定されましたが、それでもトヨタからは、レビン/トレノやカローラFX、日産からはサニー/パルサーやNXクーペ、ホンダからは、シビック、CR-X、インテグラ、コンチェルト、三菱からランサー、スバルからジャスティ、いすずからもジェミニ、ダイハツがシャレード等、魅力的な車がそれぞれ販売されていました。

 

こうした激しい競争区であった1500~1600ccクラスにマツダが満を持して投入したのが7代目ファミリアでした。

セダンタイプに加えて、3ドアHBのインタープレイ、そして4ドアクーペとマツダが呼んでいたアスティナという全く異なる3つのボディタイプを揃えていました。

まめ八は、ショールームでアスティナを見た瞬間、そのスタイルに心を惹かれました。

ボブスレーをモチーフにしたといわれるイタリアンなデザインは、これまでの日本車にはない魅力を感じました。

友人が強く勧めるシビックとの熾烈な販売戦の末、まめ八の人生で記念すべき最初の新車購入となったのが、このアスティナでした。

その時の販売合戦は凄まじく、マツダの営業マン曰く、

「まめ八さんは、恐らく日本で一番安くアスティナを手に入れましたよ」

と言わしめたものです。

 

まめ八が選んだのはDOHC1500cc(税金の関係)、5MTで、色はスティールグレイマイカでした。

これがそのアスティナです。

オプションでサンルーフ、フォグランプ(この頃流行ったんですよ)、アルミホイールを付けました。

 

 

この代のファミリアシリーズの特筆すべき所は、ボディ剛性がドイツ車並に高かった事です。

このボディ剛性の結果、3ドアHBに、インタークラーターボを搭載したモデルのGT-Xは、WRCでも大活躍しています。

また、トヨタのGOAが出るまで、日本車では最高の剛性を持ったボディとも言われていました。

 

 

アスティナはこのクラスでは珍しいリトラクタブル・ヘッドライトを採用しており、流麗なスタイルが自慢でしたが、そのcd値(空気抵抗率)は、当時の世界最高のスポーツカー並だったそうですよ。

しかも、このスポーティーなスタイルで、大人4人がゆっくる座れる空間と十分なラゲッジスペースが確保されていました。

 

 

ボブスレーをモチーフとしたデザインである事が丸みを帯びたリアヴューからわかります。

 

 

リトラクタブル・ヘッドライトは、整備や洗車時の利便性を考えて、点灯しなくてもアップする事が出来ました。

故障しやすい、と言われるリトラクタブル・ヘッドライトですが、まめ八のアスティナでは一度も故障はありませんでした。

アップした時の表情は、優しい顔をしたカエルみたいで愛嬌がありましたよ。

 

 

エンジンはEGI搭載のDOHC1500ccのマツダB5型エンジンで110馬力を発生しました。

B5型エンジンは、よく回るショートストロークエンジンで、3速位でアクセルを踏み込むとすぐにレブリミットの6700回転まで気持ちよく吹けあがりました。

決して速い車ではありませんでしたが、気持ちよく回るエンジンとマツダ特有の低音が効いたスポーティーなエンジンサウンドが運転するたびに楽しい気分にさせてくれました。

 

 

足回りは、フロントがキャンバーコントロール付ストラット、リアがストラットですが、思った所に鼻先が向いてくれる、運転しやすいよく曲がる車でした。

ただし、きつめのコーナーでアクセルを強く踏み込むと、かなりきついオーバーステアが突然出るという厄介な癖もありました。(まめ八も何度か怖い目に遭いました・・・

 

 

乗り味は、少し固めでゴツゴツとした感じでしたが、高いボディー剛性のお陰で安っぽい感じがなく乗り心地も悪くはなかったと記憶しています。

 

 

このアスティナもよく運転しました。

半年点検の際にはすでに1万㎞以上走っており、営業マンから「営業車並に乗ってますね」と呆れられた事を覚えています。

鹿児島、鹿屋、宮崎、都城、北九州、耶馬溪、築城、大分等、日帰りで往復していました。

また、この頃から、速く走りたいという欲が出てきたまめ八は、夜に往来の少ない山道に持ち込んで走らせていました。(タイヤは替えましたが、お金がなかったので一切改造はしていません)

 

 

スポーティーでスタイリッシュ、実用性を兼ね備えたアスティナは、運転する事の楽しさ、車の奥深さ、そして様々な運転技術を教えてくれた車でした。

まめ八が、最も車に熱中していた時期に、いつも傍らにいた車でした。

 

このように、素晴らしい車でありながら、日本では一部の愛好者には好評だったものの営業的には余り成功しなかったそうです。

ファミリア自体は8代目に進化しますが、アスティナは廃止。そのコンセプトはランティスに受け継がれていきます。

しかし、アスティナの真価は、モーターリゼーションの先進国ドイツで評価されます。ドイツではMAZDA323の名でかなりの販売実績を上げたようです。

 

 

そのアスティナとも別れの日がきます。

 

人間は欲深いものです。・・・

 

運転技術がある程度上達(・・・と、自分では思っていました。今考えると単なる思い上がりでしかありませんでしたが・・・)してくると、110馬力エンジンとFFのアスティナにまめ八は満足できなくなりました。

 

折りしも、バブル経済が崩壊し、自動車メーカーは既存の車に有り余る在庫オプションを満載して車の叩き売りを始めます。

 

また、まめ八の家の一部をいじった関係で、これまで1500ccまでしか停められなかった車庫が3ナンバーまでOKとなりました。

 

そんな時、日産がモデル末期のシルビアS13型の叩き売りを始め、まめ八はそれに飛びついてしまったのです。

 

ファミリア・アスティナは1990~92年の3年間、総走行距離78000㎞でまめ八の元を去っていきました。本当に思い出多き車で、まめ八の青春時代の思い出には必ずこの車が絡んできます。

今、こうしてアスティナの写真を見ると、もう一度オーナーになってもいいかな?なんて思ってしまいます。

本当に大切な物って失くしてしまってから気が付くものなんだなぁ~ということが実感としてわかる年齢にまめ八もなりました。

 

 

 

 

 


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

W650 [2009年5月23日 22:52]
こんばんわ!
やった、またマツダ車ですね。
嬉しいです。 この車は現役時代よく車検をやってました。 まめ八さんの仰るとおりこのB5エンジンは丈夫でトラブルも少なかったですね。
後のデミオにまで受け継がれたマツダの名機ですね。 トヨタでいうA型エンジンでしょうか。
この頃はマツダも販売チャンネルをかなり増やしましたね。 バブル崩壊後見事にコケました。
私はアンフィニ店で働いておりました。
まめ八 [2009年5月24日 12:25]
こんにちわ。
B5エンジンは、ホンダのエンジン並みに良く回る楽しいエンジンでした。
このアスティナ、エンジンだけでなく丈夫な車で故障知らずでした。
ボディ外板の曲線美も素晴らしいもので、当時の営業マンが、このように美しい曲面で車を作れるのはマツダだけですよ、と胸を張って言われていた事を思い出します。
本当にいい車でしたが、凝ったデザインとメカに金を懸け過ぎたためか、内外装の経年変化(ヤレ)が目立ったという欠点もありました。
にーなな [2009年5月24日 19:45]
こんばんは。
アスティナ。。ご愛車だったのですね。。この時期、リトラクタブルタイプのヘッドランプが多くの車種に採り入れられていましたよね。ファミリアのラインアップのなかでも個性を主張していて私的に好きなクルマです。ご紹介の9枚目のショットはちょっとFC型RX-7の雰囲気も漂います。。
”クーペ”という言葉もホントめっきり聴かれなくなりましたよね。。仕方がないとはいえ、寂しい限りです。。
まめ八 [2009年5月25日 19:42]
にーななさん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
当時は、ホンダのプレリュード、インテグラ、日産のエクサ、マツダのRX-7、ロードスター、トヨタのスープラ、セリカ、MR-2等リトラクタブルヘッドランプの車が多かったですね。
まめ八はリトラクタブルヘッドランプ好きなんですが、最近は余り見ませんね。
この時代は、背の低いスポーティータイプが売れていましたから“クーペ”スタイルが大人気でした。背の高い車しか売れない今の時代からすれば信じられない事ですけどね・・・(-。-;)
まめ八も、にーななさんと同意見で、こうした状況を寂しく思います。
EP82-SW20 [2009年6月4日 21:43]
こんばんは。
私の最初の愛車TE71もちょっと「いわく付き」の車になってしまったので、EP82スターレットターボが出たタイミングで手放しています。
アスティナは少数派でしたね。
私も5ドアの空力と実用性を兼ね備えていたスタイルは好みですよw
ちなみに、SW20も目はライト点けずに出せました。
まめ八 [2009年6月5日 18:56]
EP82-SW20さん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

アスティナのデザインは、今でもカッコいいなぁと思います。
最近の日本車は、奇をてらった奇抜なデザインとか、周囲を威圧するかのような箱型のヤンキー車のようなスタイルが多くなっていますが、ちっともカッコいいとは思いません。
オーソドックスでありながら、美しいデザインの車が出てくる事を期待しているのですが・・・。
このアスティナのもう一つの美点はシフトの入りが凄く良くて、スコッ、スコッと気持ちの良かった事です。これってMT車の場合、結構大切なフィールですよね。!(^O^)


XG [2012年2月2日 22:29]
初めまして、XGと言います。
私もファミリアXGに1988~90年の3ヶ年間乗って、90年にアスティナを購入しました。
ファミリアは5DHBでアスティナは1.8Lのユーノスなので、微妙に異なりますが、それでもすごい偶然です。

ただ、その先は大きく異なり、私はアスティナに乗り続け今年で22年目に突入しました。
すっかり比べる車も無くなってしまい、(5MT車です)壊れるまで乗り続ける予感です。

日本で最後の1台になるまでがんばるつもりはないですが、がんばって乗り続けようと思います。
まめ八 [2012年2月5日 12:41]
XGさん、こんにちわ。
そして、初めまして!

この度は、拙ブログにお立ち寄り頂き、有難うございます。
ところで、XGさんと同じ時期に同じ車を乗り継いでいたことに私もびっくりしています。しかもXGさんが現役のアスティナ(ユーノス100でしたっけ?)乗りである事に更に驚いています。ユーノス100とアスティナの違いといえば外観上はリアスポイラーの形が異なること、排気量の設定が違った事、内装では革張りシートだった事位だったように思います。いやぁ~一度お車を拝見したいものです。

アスティナは今見てもカッコいいデザインですよね~。
ボブスレーをモチーフにした曲面を多用した流麗なデザインは、箱型で押し出しばかり強いヤンキー面の現代の車にはない美しいものだと今でも思います。
ファミリアXGにしてもアスティナにしても、私は気持ち良く入るギアシフト感が気に入っていました。
いずれにせよ、この2車種は私に車の運転の楽しさを教えてくれた思い出に残るものです。
いつまでも大切に乗ってあげて下さい。
パンダエアロ [2012年7月29日 3:56]
B5Dエンジンは個人的にFEDと一番好きなガソリン乗用車用エンジンです。B5Dエンジンは信頼性も高く、高いRPMで真価を発揮するのは興味深い明記として知られています。過去の韓国産起亜乗用車にもよく使われていエンジンなのに、面白いものでした。今でも手に入れる機会があれば、B5Dエンジンの車を一台入手したいと思います。

まめ八 [2012年8月22日 8:07]
パンダエアロさん、おはようございます。
この度は当ブログにお立ち寄り頂きましてありがとうございました。
また、訳あってリコメが随分遅れてしまった事をお詫び申し上げます。
アスティナに搭載されていたB5型エンジンの一番の思い出は本当に良く回るエンジンであった事です。
当時はホンダエンジンが全盛の時代でしたが、ホンダのエンジンにもヒケをとらない位良く回ってくれました。
1500ccエンジンですから胸をすくような加速こそありませんでしたが、コチラのアクセルワークに良く反応してくれて運転していてとても楽しかった事を覚えています。
当時マツダのキャッチコピーにもあった“人馬一体”という言葉がピッタリくるようなエンジンでしたネ。
B5型エンジンを搭載したお車を入手される際には是非、このアスティナも候補に入れて下さいませ。!(^O^)
XG [2013年5月16日 23:10]
ふらりと再び立だち寄りました。
ちょっと前にこんなこと言ってたんだ。
ユーノス100は日本で一番可愛がってくれる人に上げました。
だって次に買いたかった6気筒のMT車が日本から消え始めましたから。
ゴルフGTIがATだぞ。BMW320iが4気筒ターボだぞ。
BM130iの中古を検討していたら、なんだかんだで8気筒のMTになりました。